ショーツ&タッパーでサーフィンができれば、本格的なサマーシーズンの到来だ! Hideaki Akiyama photo By Ri Ryo

夏に向けて『そろそろサーフィンかな〜』というあなたへ

※2019年4月公開の記事を再掲しています

シリーズ「おいらはサーファーの味方」No. 25

まだ夏に間に合う『パドル力アップ』のための、自宅できる超簡単なトレーニング


5月もすぐそこ。『夏だけサーファー』という人もそろそろ気合い入れないと、ビッグウェーブに乗り遅れちゃいますよ。

冬はサーフィンを休んでしまったあなた! パドルも落ち、サーフボードも壊れたまま、納戸に吊るしたウェットスーツも乾いてすっかり縮んでない?
今年はエルニーニョで台風の発生が早いという予想もあるぞ。本当か?う〜ん誰かそう言ってたような気がする。
まあとにかく、泣こうがわめこうが夏は来る。ということで、『夏だけサーファー』にヒーローになってもらうための、余計なお世話というか、アドバイスを少し。

まだ2ヶ月、いやもう2ヶ月

さて、夏のスタートはいつだろう? 仮に7月だとしよう。ということは、あと2ヶ月もある、いやいや2ヶ月しかないと考えた方がいい。トレーニングしたくても、毎日は海に行けないでしょう? サーフィンができる体づくりを考えると、時間はあまり無いと考えた方が賢明だ。
サーフィンは、雪山で電動リフトに助けられて滑るスノーボードとは違う。つまりだ。パドル力を復活させなければサーフィンにならない。リアルサーファーが、冬でもサーフィンをするのはパドル力を落とさないためだ。サーフィンがしたいだけじゃあないんだな。
まあとにかく、つべこべ言わずにサーフボードを持って海に向いパドルしてみよう。おそらく溺れたゴキブリのような自分をそこに発見するに違いない。「こんなはずじゃあない」年齢とともに筋力は低下し、皮下脂肪は増える一方という現実にも目を逸らしてはいけない。でも大丈夫、僕の話を聞いて今からトレーニングすればギリ大丈夫。たぶん。

派手なテクニックも、パドルやポップアップのようなベーシックな技に支えられている。
Yoge Yoshida photo by Ri Ryo

自宅できる超簡単で効果絶大のトレーニング

さて、夏までの2ヶ月をどう使うか? 海に行ける休日を週二回としよう。すると20日間ほどはサーフィンができる。週一ならば10日だ。それだとちょっと少ないかな。まあ野暮用もあるだろうが、ブッチして家族が目を覚ます前にサーフィンに出かけてしまうという裏技もある。
とにかく、その20日間を利用してパドル力アップに集中だ。海に行っても「オンショアだ~」とか「小せえ~」とか文句は言わない。とにかくパドルアウト、波待ち中もボーッとしていないで、となりのピークまでパドルしたりと、徹底的に腕をイジメる。
そして平日も家でトリーニングを欠かさない。週末だけのサーフィンでは、パドル力のアップには効果的とはいえないからだ。ジムやスイミングに通うのも良いけど、経済的に負担が掛かる。そのお金があるならばサーフボードやウェットスーツを購入したほうがずっと良い。

パドルは漕ぐだけでなく、腕を持ち上げる筋力アップも重要

じつは自宅でマシンなんか無くてもトレーニングできる簡単なやり方がある。その効果的なトレーニングを一つ教えよう。床に立ち、両腕を真っ直ぐに垂らした状態から、腕をゆっくり左右に広げてそのまま天井へ向ける。そして下ろす。それだけ。
たったそれだけ? でも連続で10回できるだろうか?20回は? 目標は50回×3セットができれば十分だろう。たったこれだけの運動でパドル力が驚くほどアップする。騙されたと思ってやってみよう。海に行ったときにその効果を必ず実感する。

さらにもう一つ重要なのが、ポップアップだ。サーフボードから立ち上がるまでの動作を自宅の床で行う。サーフィンのテイクオフをイメージし、両手でレールを支えて立ち上がる。シンプルだが効果絶大、1日たった5回でいいから毎日続けてみよう。それだけで「なんか俺、変わった?」と海の中で感じるハズ。

トロ速いビーチブレイク攻略の最重要課題が『ポップアップ』

まとめ

5月の連休は、夏に向けてサーフィンを始めるには良いタイミング。春から基礎体力を鍛え上げて、夏の台風シーズンに備えよう。
練習は嘘つかないよ。No pain No gain.

(李リョウ)

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