Image: Billabong Womens(YouTube)

「Billabong」がバンザイ・パイプラインのパイオニアを紹介する特別シリーズを公開

長年パイプラインのCTイベントのスポンサーを務める「Billabong」が先日終了したばかりの2022年CT開幕戦『Billabong Pro Pipeline』に併せてバンザイ・パイプラインのパイオニアを紹介する特別シリーズ「Pioneers of Pipeline」とウィメンズのパイオニアを紹介する「Pioneers of Pipeline Womens」をYouTubeチャンネルで公開した。

「Pioneers of Pipeline」は全14章と長いが、「Pioneers of Pipeline Womens」を含めて全て1分ほどの動画で、WSLとCM、MV、ドキュメンタリーなどを手掛けるHunt House Picturesの協力で制作されたクオリティの高さだ。

ちなみにバンザイ・パイプラインの名前の由来は諸説あるが、当時グレッグ・ノールが両手を上げてワイプアウトした姿をカメラマンが呼んだのが初めてと言われている。

ウィメンズのパイオニア

パイプラインは世界で最も危険であり、人の多さを含めると最も過酷な波だ。
そのパイプラインで今シーズン初めてウィメンズCTが開催された。

最初に紹介する「Pioneers of Pipeline Womens」はこの歴史的な出来事の道を切り開いてきた女性達の物語だ。
ココ・ホーのナレーションで一つ一つの波、一世代ずつ追い込んできた勇敢で感動的な女性サーファーを紹介している。

「Pioneers of Pipeline Womens」の第1章は60〜70年代。
パイオニアのジョイス・ホフマンの偉業、その後を追ったマーゴ・オバーグ、リン・ボイヤー、レル・サン、ベッキー・ベンソンなどがウィメンズサーファーの居場所を拡大していった。


第2章は80〜90年代のパイオニアを紹介している。
ジョディ・クーパー、KKことケアラ・ケネリー、ミシェル・バラードなどがより大きなパイプとバックドアをメイク。
この波でのCT開催を夢見ていた。


第3章は遂に実現したパイプラインでのCT開催についてココが熱く語っている。
この動画が公開された時はまだイベントの途中だったが、優勝したモアナ・ジョーンズ・ウォンについてこの場所でのベストと話している。

2022年はウィメンズサーフィンの常識が全て破られた記念すべきシーズンだ。

パイプラインのパイオニア

ノースショアのライフガードであり、ボディサーフィンの伝説的存在であるマーク・カニンガムが見たパイプラインとは?

60年代のフィル・エドワーズからジョン・ジョン・フローレンスまでこの世界で最もヘビーな波を代表するサーファーを紹介する「Pioneers of Pipeline」は第14章に渡り、パイプラインの歴史と影響を与えたサーファーを紹介している。

ジェリー・ロペス、オーストラリア、南アフリカのサーファー、スラスター、マイク・スチュワート。
トム・カレン&デレク・ホー、サニー・ガルシア&ケリー・スレーター、アンディ&ブルースのアイアンズ兄弟、ローカルレジェンドのジョン・ジョン・フローレンス&JOB、ブラジリアン・ストーム、ウィメンズサーファーの台頭。

それらは長いサーフィンの歴史にも当てはまることになる。
全ての世代のサーファーに振り返って欲しい素晴らしい内容だ。


「時代や世代、サーファーが変化しても変わらないもの、それは波だ。ここには楽園のために犠牲にするものがある。天国も地獄も全てがあるのがパイプラインなんだ」
マーク・カニンガム

最後に披露しているアート作品に見えるサーファーの’勲章’はマーク・カニンガムが海底から集めたものだそうだ。
これらに今回の映像の題名が付けられ、オークションにかけられている。
その収入はNorth Shore Lifeguard Associationに寄付されるそうだ。

(空海)

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