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今年は幻のシーズンになるのか。同時多発テロの2001年を、今振り返る

F+(エフプラス)

続・コロナビール飲んでますか~?

コロナキャンセルの続くツアーで、オーストラリアトリップ関連の予約キャンセル交渉に追われる日々だけど、昔同時多発テロの時、キャンセルになってもCJタイトル取ったよなぁ、なんて思い出して、9月のテロのあと、その年試合あったんだっけ、なくてそのまま決まったんだっけ、なんて考えてて、でも決定の瞬間、CJ両手あげて万歳の写真あったよな、確か……とか思ってバックナンバーをひっくり返したわけです。明確にわかるね、19年も前のこと。継続は力だわぁ~。あ、そうそう、ミックがルーキーオブザイヤーって書いたけど、QSチャンピオンだったのかも。ミックは2002年シーズンのルーキーだから。
で、その辺の詳細は先のコラムなわけだけど、ついでと言っちゃついでに、結構面白いネタがこの年にあって、この続編と相成りました。

この年のハワイはサンセットがCTの最終戦になっていて、そのあとのパイプラインマスターズはインビテーションオンリーのスペシャリティイベントだった。これが結構面白かったのはよく覚えている。何しろパイプラインのスペシャリストだけを48人集めた試合だったので、どのヒートも豪華メンバーで見逃せない感じだったからだ。濃厚観戦。

日本からは脇田貴之と小川直久が招待されて出場したんだけど、初日に小川直久がパイプで10点満点と9.80をたたき出す快挙をあげたのだ。ブルース・アイアンズとマーク・オクルーポとの3人ヒートでの出来事。もちろんぶっちぎりの1番。写真は10点満点ライドのシークエンス写真だ。試合全体でも10点満点はこれとケリーの2本だけだった。この豪華インビテーションの優勝はブルース・アイアンズ。

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またこの年はヨーロッパの3試合がなかったことで、リクオリファイへの後半の巻き返し劇もなく、ロブ・マチャドとシェーン・ベッシェンがCT落ちしている。ロブは前年ランク3位からの転落。ケガもあったが、長女のローズちゃん誕生で試合を休んだりしていたのもひびいた。まぁ、ロブクラスになればワイルドカードで、って救済策もあったわけだけど、これまた不運なことにこの年のワイルドカードは激戦。

ケリー・スレーターがセミリタイアから2002年には復帰する、というアナウンスをした年で、1枚はケリーが持っていくこと確定。残り1枚を同じく今ひとつ振るわない前半の成績から、ケガで最終戦を逃したシェーン・ドリアンと争うことになってしまった。

当時ワイルドカードは6枚あって、2枚がスポンサーごとのワイルドカード、2枚はCTランキングのネクスト2、つまり惜しくもリクオリファイ逃した人、残り2枚が当時のWPS(選手会ですね)の推薦枠。そこで、決まったのがケリーとドリアン。ま、見ようによっちゃマチャドとドリアンどっち取るのよ、的なことになっちゃったわけ。結局これでロブはコンペシーンから離れていく。禍根を残さなかったといえば、ウソになるかな。

この年のハワイのシーズン中にはドリアンの結婚式もあった。行ったね、ビッグアイランド。で、朝一の飛行機でオアフに帰ってきて、そのままパイプの直ちゃん10点満点。
でもってこの年のハワイの号はゲスト編集長がテイラー・ノックスで、年明けにはハワイからカリフォルニアに飛んでるのよ。で、オアフに帰ってきてエディ・アイカウ。これがまた、ポイントの計算間違いが表彰式直前に発覚、最終的にケリー優勝という、いわくつきのエディの年。

しかし若いってすごいな。今なら絶対できないスケジュールというか、やらんな、もうそこまで。とにかく写真はスライドの現ブツのみ、メールのやり取りやネットのクラウドもない時代なので、欲しいものはこの手で取りに、自分が動くしかないわけで、今思えば雑誌作りも隔世の感がある。
バックナンバーが教えてくれた2001年は、結構いろいろキモなニュースにあふれた年だった。

F+編集長つのだゆき

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