カリッサ・ムーア Photo:THE SURF NEWS/Yasuma Miura

オリンピック出場サーファーが、普段と違うデザインのサーフボードを揃えている理由とは?

五輪の開幕も目前に迫り、各国の出場選手達がSNSなどでいつもとは違ったデザインのサーフボードを用意している投稿を見た人も多いのではないだろうか?

もちろん五輪への熱意を表したものでもあるが、実は「Rule50」と呼ばれるオリンピック独自のルールが関係している。

「Rule50」とは、スポーツとオリンピックの中立性を守るためにIOCと国際連盟の両方が実施する『オリンピック憲章』の第50条に定められたもので、選手が使用するギアや着用するウェアに掲示されるスポンサーロゴ等に関する規定となる。

IOCのルールを元に、サーフィン競技用に細かな点を調整したサーフィン競技向けの「Rule50」をISAは公表していて、具体的にはウェットスーツやサーフボードのスポンサー絡みの表示方法などが規定されている。

特にサーフボードはブランド名以外、自国を示すマークしか貼ることができないため、選手は普段とは違うデザインのボードを用意している。コンペファンにとって、それを見るのも東京五輪の楽しみの一つになりそうなので、いくつかの選手例をご紹介!

東京五輪用のサーフボードデザイン紹介

▪️アメリカ代表 カリッサ・ムーア

普段「Redbull」「Hurley」を始め多くのステッカーを貼っているカリッサ。
東京五輪用のボードはサンクレメンテ出身の15歳の女性アーティストによるもので、カリッサの新しい水着をベースにした夏らしいデザイン。

▪️オーストラリア代表 ジュリアン・ウィルソン

10年間のキャリアに終止符を打ち、ツアー引退を表明したジュリアンはグリーンをベースとしたデザイン。
スポンサーのJSから送られてきた東京五輪用のボードの開封動画をポストしている。

▪️ポルトガル代表 テレサ・ボンヴァロ

『2021 ISAワールドサーフィンゲームス』ではクリアのサーフボードにスポンサーのステッカーを貼ったボードを使用していたテレサはポルトガルの国旗と同様の赤と緑、黄の3色をグラデーションにしたデザイン。

国を代表して戦う五輪だけに、テレサの他にも国旗をモチーフにしたデザインの選手が多いと予想される。

▪️日本代表 五十嵐カノア

最後に紹介するのは日本代表の五十嵐カノア。

以前に紹介した謎の黒いボードにカノアのシグネチャーモデルである「ストームズ」の文字をカタカナで入れたシンプルなデザインをポスト。

開幕直線の記者会見では「五輪用の板は12本持ってきた」と話していたカノアは、このほかにトレードマークの赤い板も使用するのか?

オリンピック初のサーフィン競技でメダル獲得を狙う闘志をどんなギアに秘めてくるのかにも注目だ。

「Rule50」とは?

ISAがサーフィン競技向けに出した「Rule50」では、主に着用ウェアと使用ギアについて規定。

▪️ウェットスーツ、及び競技中に着用する水着

・一点につきメーカー名の入ったロゴなどを最大30㎠以内の大きさで一点だけ使用可能。
・一点につき10㎠以内の製品技術表示が1つ追加可能。
・ジッパーやボタンには製造者の識別表示が1つ認められる。(IOCが目立たないと判断した場合に限り、ジッパーやボタンにメーカー名を表示することができるが、その際は当該アイテムと同じ色で表示する必要がある。)
・ワンピースタイプのウェットスーツ、水着を競技に使用する場合、上記の最大サイズに合わせて腰上と腰下にメーカー名と製品技術名の表示をそれぞれ1つずつ入れることが可能。(これらの表示を隣接して入れることは不可。)

▪️道具(サーフボード・フィン・リーシュ・トラクションパッド)について

・大会前の6ヶ月間にサーフショップなどの小売店で販売された製品には、製造者の一般的な識別情報の使用が認められる。
・ノーズ部分に4インチ(約10センチ)×6インチ(約15センチ)以内の自国を示すマーク貼ることが出来る。

(THE SURF NEWS編集部)

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