PHOTO: (C)WSL/ MATT DUNBAR

ロス・ウィリアムスの今。ジョン・ジョンのコーチやセカンドライフについて。

2017年よりジョン・ジョン・フローレンスのコーチを務め、2度目のワールドタイトルを導いたロス・ウィリアムス。

1973年生まれで、元CT選手。WSLのコメンテーターを務めていたこともある。ケリー・スレーターやロブ・マチャドなどをはじめとする“モーメンタム世代”の中心メンバーの一人である彼は、日本にもファンが多い。

PHOTO: 2014年The Quiksilver In Memory of Eddie Aikauのオープニングセレモニーでパドルアウトするロス・ウィリアムス (c)WSL / KELLY CESTARI

かつて世界の第一線で活躍していたロス・ウィリアムスに、現在の生活やジョン・ジョンのコーチングについて聞いてみた。

-最近はどんな生活を送っていますか?

今はジョンのコーチ100%ってところだね。ツアーに同行すれば、ほかの事なんてできないよ。

PHOTO: 2017年Corona Open J-Bay5ヒート前のロスとジョン (c)WSL / STEVE SHERMAN

-以前は、トラベルサーファーへのレッスンやレンタルコテージの経営もしていましたね。

実は今まで住んでいた家を売って、新しい家を建ててる最中なんだ。今の家の近くだけどね。子供たち(娘3人)も大きくなってきて、手狭になってきたんでね。だから今はレンタルコテージもレッスンもやってない。

-ジョンのコーチはどのような経緯で務めることになったのでしょうか?

ジョンは生まれたころから知ってる(笑)。同じノースショアだから。
僕も彼も、子供のときから続けてきたサーフィンっていうスポーツに関して情熱をもってるんだ。高いレベルでのサーフィンを続けたいと思ってるし、ほんの小さなディテールがサーフィンを大きく変えることもよく知ってる。それはジョンも同じだと思う。僕たちは、性格と目指すところがうまくあってる感じかな。

-コーチングではどんなアドバイスをしますか?

技術的なことから、メンタルや戦略までアドバイスするよ。
そのときによって、その内容の比率は変わる。

-成績にむらがあったジョンに、どんなアドバイスがキーになったと感じますか?

ゲームとしての試合への熱意。彼がそれを受け入れたってことかな。

-最終戦までもつれ込んだ2017年タイトル、何を伝えましたか?

地元であり、まだ無冠のパイプマスターズはプレッシャーもあったと思うけど、シンプルに、目の前のことに集中するだけ。それは自分でコントロールできるわけだから。

-コーチとして重要な部分は何だと考えますか?

アマチュアの選手をサポートする場合でも、レベルとかにはまったく関係なく、コーチに重要なのは選手との相性だと思う。

-ジョン以外にもコーチを担当しているサーファーはいますか?

いない。僕はジョンの専属コーチだから。

-CT選手では、今年から五十嵐カノアの国籍が日本になります。日本人選手の印象を教えてください。

カノアは強いサーファーだ。年齢とともによくなってくと思う。
僕はヒロト(大原洋人)のサーフィンは好きだよ。パワフルなターンを持ってる。そのまま進めばいいよ。

-オリンピックについてどう思いますか?

個人的には、プールでやればいいのに、って思う。特にこれといってうわさは聞いてないけど、プールでやったらクールだよね

-モーメンタムメンバー達との交流は続いていますか?皆、今現在はどのように「セカンドサーフィンライフ」を送っていますか?

ケリーは現役だけど、ほかはみなそれぞれ元気でいろいろやってる。みんなサーフィンは続けてるよ。一年に一度は必ず僕のホームタウンのノースショアで会うことになる。ノースショアに住んでるって、そういう意味ではラッキーなことだと思う。

▼モーメンタムメンバー。90年代にオーストラリア・ナラビーンで行われたCoke Classicにて。

COVER PHOTO: (C)WSL/ MATT DUNBAR

(THE SURF NEWS編集部)

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