8歳の誕生日を迎えたアクセルの父アンディ・アイアンズを改めて振り返る

本日はオフ
うねりはあるんだけど、風が悪いし天気も悪い。
天気は試合には関係ないけど、ハワイにきてどん曇りの雨の中で試合ってのはどうなんだろう、でしょ。

朝は12月8日パイプ恒例のアンディの遺児、アクセルのお誕生日セレモニー。
すでに8歳。今年は特にアンディのドキュメンタリームービー、kissed by godがリリースされて、再度アンディ・アイアンズのブーム的な年だったと思う。
暴露ものではないけど、アンディの暗部というかドラッグ問題関連をあぶりだした問題作というか話題作なわけだけど、マイケル・ジャクソンしかり、ホイットニー・ヒューストンしかり、有名人はドラッグ含みでも伝説のヒーローへと昇華するのだ。一般人なら犯罪者。

なんかなぁ、と思う。誤解を恐れずに言うなら、そうやってまつり上げちゃって、そこに商売も絡むわけで、それをアンディが望んでるのかどうかなわけだけど、まぁ最も近くにいた未亡人のリンディやアンディの両親の決断であの映画ができたわけなので、そこに敬意は表したいし、それを否定する気もない。それでもなんか引っかかっちゃうんだよな。
私はアンディのドラッグ問題も早くから知ってたし、ドラッグ→うつ病→ドラッグ加速のような典型的な負のサイクルも知ってたけど、ずっと思ってたのは、誰がアンディをそこに追い込んだのか、だ。

アンディ・アイアンズという人間はああ見えてとても弱く、繊細で傷つきやすい。半ば強迫観念が支配しているような性格だ。ま、ドラッグにハマっちゃいがちな典型だけど、誰かが逃げ場を作ってあげられれば良かったのに、と思う。

今では考えられないけど、昔選手も関係者もメディアも、みな同じ場所にステイして試合するような時代があって、ある年私はアンディとコリー・ロペスとそのGFと同泊だったことがある。フィジーの試合で、アンディ優勝、コリー2番というハッピーな結末だった。約2週間同じ家をシェアしていれば、相手の内面的なこともよくわかる。その当時から、アンディのプレッシャーや追い詰められてる感じはヘビーだな、と思ってたけど、結局ドラッグが逃げ場になってしまい、命を落とすことになったわけだ。

アクセル・アイアンズ。あのいろんなことがわかる年齢で、見たことのない、そして生涯見ることのない父親のこと、それだけでも相当重いと思うけど、父親のドラッグ問題が公になり、その上で人目にさらされる人生って、結構ヘビーなんじゃないのかなぁ、と思う。父のように追い詰められないことを願う。お誕生日おめでとう。

F+編集長つのだゆき

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