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ベルズのお膝元・トーキーの街で考えたこと

F+(エフプラス)

オーストラリアで考えたことシリーズ、その2
これは何かというと、犬洗いコインシャワー。日本だとまぁ、サーファー向けにポイントとかの駐車場に個室のコインシャワーとかあるわけだけど、オーストラリアのサーフスポットではそういうのあまり見かけなくて、みんなで使えるオープンスペースの無料水シャワーみたいなのがたいていの場所にある感じ。
オーストラリアで個室シャワーにすると、いたずらとか破壊とか、なんかすごい問題が起きるんだと思う。その辺の道徳観念というか、人間性善説的なものは日本人ってかなりレベル高いと思う。とはいえ近年その神話はだいぶ崩れつつあって、日本国内の日本人の道徳マナーレベルってだいぶ下がってる気がする。
まぁ、それ以前に海上りにシャンプーするレベルのちゃんとしたシャワーとか浴びないもんな、オーストラリアの人たち。
ホント日本のサーファーってきれい好きというか、お着換えポンチョにしろボード置き台にしろ、簡易シャワーにしろ、アフターサーフの状況はだいぶ違うと思うし、世界でも特異な習慣が多いように思う。駐車場で折りたたみベッドというか椅子に寝そべって、太陽サンサン浴びながらケータイいじる人なんて、外国にはいない。

この犬シャンプーのコインシャワーは日本にもあると便利かなと思う。でもこれが便利なサイズの犬の数は日本には少ないと思うのでそんなにお金にならんのか。飼い犬の中の大多数を占める、トイプーとかチワワとかの小型犬なら自宅で簡単にシャワーできるしな。これが必要なのは中型犬以上だろう。
大きな郊外型のペットショップの駐車場のスミにあって、空いてればいつでも使える。
ベルズのある町、ビクトリア州のトーキーならではの特殊事情もあって、季節によってはとても乾燥が激しく、雨が少なく深刻な水不足に陥ることもしばしばで、基本洗車はあちこちにある洗車場でしなくてはならず、水出放題の自宅で手洗いはご法度だ。時には庭に水まいちゃいけません、みたいな制限がかかるほどの水不足もある。よって、犬もコインシャワーで洗いましょうだ。まぁ、これならいくら盛大にプルプルされてもいいしな。かがんで腰痛くなることもないし、うちの近所にひとつ欲しい。

トーキーも田舎町だったのがどんどん広がり、スーパーも店舗も増え、不動産価格はうなぎのぼりだけど、なんとジャパレスも数多くできてて、ラーメン、すし、焼き肉などなど、3年行かなかったらびっくりするぐらい増えた。
毎年日本に来ている友人は日本食に対しての舌が肥えているので、あそこはダメ、ここはダメとうるさいわけだけど、ここはイケるというレストランに連れて行ってもらった。

いやぁ、メルボルン市街ではなく、トーキーあたりでこのクオリティはちょっとびっくりだった。どれもそれなりに美味しかったけど、一番おいしかったのはキンキンに冷えたサッポロ黒ラベルの生ビール(笑)。外国でこのキンキンに冷えたビールってなかなかお目にかかれない。問題は値段が高いこと。ちょっと飲んでいろいろ食べてひとり150ドルぐらいな感じかね。まぁ、あれだけお金出しておいしくなかったら暴れちゃうかも。
でもなぁ、ここだけでなく、スーパーでもどこでも、なんでも高いなぁ、と思った。オーストラリアドルの為替レートの問題もあるにしても、日本と比較するとものすごい物価高いと思う。国内では値上げラッシュとか問題になってるけど、海外と比較すれば日本の物価は驚くほど安い。でも、最低賃金も驚くほど安い(オーストラリアの半額ぐらい)ので、暮らしにくさは日本のほうがだいぶ上だろうと思う。

F+編集長つのだゆき

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