写真資料 https://surfingwalkoffame.com/skip-frye/ http://www.chrisrosskopf.com/test/product/surfboard-shaping-with-skip/

賢者の教え:スキップ・フライ(カリフォルニア、サンディゴ、パシフィックビーチ、76歳)

世界中のサーファーから尊敬を集める生粋のカリフォルニアン、スキップ・フライがサーフィンと共にシンプルに生きる術を若い世代に伝授。

米国サーファー誌のWISDOM: SKIP FRYEより
https://www.surfer.com/features/wisdom-skip-frye/


サーフィンへいつも行けるようにしよう。

そのために仕事や生活をシンプルにするように心がけよう。私は毎朝9:30には海に行けるように心がけている。サーフボードの製作に取り掛かるのは午後からだね。

歳をとっても幸せにサーフィンを続けるためには、家族の理解は重要だ。

サーファーにとって良き家族関係を築くことは試練でもある。その試練を乗り越えてこそサーフィンを生涯の友とすることができる。

好奇心は忘れずに。

私のサーフィンに対する情熱の源泉はサーフボードを開発し進化させていくこと。

いろいろな種類のサーフボードを試そう。

そこから学びが生まれる。とくに若いうちに、いろいろなタイプのサーフボードに乗ろう。
サーファーは波に乗ってその楽しさを知るのだから、さまざまなサイズやタイプを試してその楽しさの違いを知ろう。その経験が君のサーフィンをさらなる高みへと導くんだ。私が好奇心を失わないのは、サーフボードを開発し進化させることに情熱を燃やしているからさ。

スキップの有名なモデル、フィッシュ(サーファーズジャーナル 日本版26-4)

11~12フィートのボードをシェープしサーフすること。

11~12フィートのボードをシェープしサーフすると、過去の時代に遡ることができる。ロングボードに乗ったときに感じられるトリムやグライド感はすばらしい。デューク・カハナモクが16フィートのボードに乗ったときの逸話を耳にしたことがある。彼は普段は10フィートのボードに乗っていた。初めてそのボードに乗ったとき、彼は狂喜の叫び声を上げてビーチまで滑っていったそうだ。
90年代初期に私が作りたかったボードはそのような大きなものだった。デュークが味わった喜びを追体験したいと思ったんだ。

シェーピングの進化そして探求が、サーフボードをより良いものにしていく。

今の時代はこれまでにないほどシェーパーの数が増えた。シェーパーは自らの考えをボードデザインに添加する。これまでとは違った何かを波の中に求める。それがサーフィンの新しい方向性を生み出すんだ。

今のサーフィンの90%は、フィンを使いすぎだ。

フィンが大きくかつ数が増えればそれだけ抵抗を生む。フィンが少なくなれば、トリムの反応も良くセクションをより早く抜けることができる。私のデザインするフィンは年を追うごとに小さくなっている。

サーフィンがもっとも輝いた時代。

サーフィンの黄金期はバルサのボードに乗っていた50年代初期だよ。プラスチックのフォームが使われる以前の時代だ。バルサによってボードはかなり良くなったし、海は混雑とは無縁だった。サーフされていない波がまだいっぱいあった。

ビーチは必ず来たときよりも美しくしよう。

私は車のなかにゴミ屑を拾う道具を積んである。私はいつも海に対するリスペクトの気持ちを周囲に示したいと願っている。海から得た喜びと充足感をみんなに知ってもらいたいんだ。

スケートボードは体つくりにマジで良い。

スケートボードは長い間やっていなかったんだ。でもある日ちょっと試しにやってみた。それからサーフしてみたら足の動きが調子良いのさ。それからスケートボードは日課になった。足腰は君の年齢より早く老化していくことを忘れないように。スケートボードのおかげで私の足は5年は若返ったような気がするね。

サーファーズジャーナル 日本版26-4に彼の全モデルが紹介された

スキップ・フライのプロファイル

1941年サンディゴに生まれる。1962年にシェープを初め、2年後G&Sに迎えられる。1966年にG&Sよりシグネチャーモデルを発表。60年代に起こったショートボード革命のリーダー的存在でもありカリフォルニアで初めてヴィーボトムのサーフボードを製作した。1976年に自身のレーベルを立ち上げ数多くの作品を発表している。90年代に12フィートのロングボードを使いほぼノートリムで波を完全にメイクするという離れ業をやってのけた。人格者としても知られ世界中のサーファーから多くの尊敬を集めている。サーフボードの顧客にはロブ・マチャドやブラッド・ガーラック、デレク・ハインドなど著名なサーファーが多い。コンペティターとしても優秀な成績を残している。(1966年U.S.プロチャンピオンシップ2位他)
資料:サーフィン百科事典より

(李リョウ)

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