Ref: liquideye.net フィッシュアイはサーファーに接近してダイナミックな写真を撮ることができる

サーフィン写真の撮り方や見方。その二、「スイチュー」の装備編

シリーズ「おいらはサーファーの味方」No.28

エキサイティングなサーフィン写真、良い波を見るとサーファーのように心がおどる。


フィッシュアイでサーフィンを撮る

泳いでサーフィンを撮る。日本では「スイチュー」海外では「ウォーターショット」と呼ばれている。ちなみに陸から撮るのは「ランドショット」。

この「スイチュー」の究極が『フィッシュアイ』。魚眼レンズを使うために『フィッシュアイ』と呼ばれるようになった。

その超広角のレンズは人間の視野より広く。これでサーフィンを撮るとパースの効いたダイナミックな写真が撮れる。しかしこのレンズはサーファーに手が届くほど接近しなくてはならず、波が大きくても1m以内で撮るのは当たりまえの世界。


Ref:Canon  キャノンの8-15mmレンズは最新型フィッシュアイレンズ

photo:RiRyo  Canon7D(右)は僕が長年愛用しているカメラでハウジングはこのカメラに合わせて作られている。デジタルだから撮影枚数は気にせず撮れる。フィルム時代を考えると『夢のカメラ』。左は最新の5Dマーク4

サーフィン用カメラハウジング

さて、「スイチュー」に必要なのがカメラハウジングと言われる防水ケース。ダイビングで魚などを撮るハウジングとは違って軽量に作られている。底部に付いたピストルのようなグリップもその特徴。

Ref: liquideye.net ハウジングは21世紀に入って軽く高性能になった

Ref: liquideye.net  フィッシュアイの撮影では画角が広いためにドーム型ポートを使用する。

以前のコラムにも使用したこの写真、これで被写体との距離は50~70cm。サーファーとフォトグラファーとの「あうんの呼吸」でナイスショットが生まれる。Rider:Mega photo by RiRyo
上の写真を撮ったハウジング。ボディはフィルム時代のキャノンEOS1nhs,レンズはEFフィッシュアイ2.8f,15mm。僕にとっての『神ハウジング』photo;RiRyo

サーフィン用ハウジングというと、昔はカスタムで職人が作っていた。当時は一つ一つハンドメイドで作っていて品質が安定せず水漏れなどがよく起きた。だからフォトグラファーはそのような未完成なハウジングを自身で修理や改良をしたり、なかには自作していたフォトグラファーもいた。しかし現在はいろいろなハウジングメーカーが登場して少量生産ではあるがマスプロダクツ化し高性能になり、しかもネットで簡単に購入できる。それから水中カメラといえば、『Gopro』も十分な性能を備えていて、しかも小さく軽い。サーフィンしながらでも撮れる。

これはフィッシュアイに近い超広角レンズ(20mm)で撮影、この種のレンズは 少し離れるとサーファーが米粒のように小さくなってしまう。Surfer: A.Darlin by Ryo Ri

しかしハウジングがどんなに高性能になっても水没の問題は常につきまとう。「カメラを3個水没させたら一人前」と米サーフィン誌の元副編集長に筆者は言われたことがある。一人前になれたかどうかは疑問だけど、これまでに4回水漏れの経験があり3個のカメラとレンズをダメにしている。その原因はパッキンにゴミが挟まった水漏れや、ボルトの閉め忘れ、サーフボードやリーフとの衝突、または波による衝撃などだった。近年は、皮肉にもハウジングが高性能になったことで、フォトグラファーの水漏れに対する注意力が下がったこともトラブルを招く原因になっていると感じる。もしハウジングを購入したら、プロアマ問わず専用ハードケースの購入を強くお勧めする。

協力:www.liquideye.net

(李リョウ)

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