Freedive HQ

サーファーなら受講する価値あり!? フリーダイビングスクールの無呼吸トレーニング

 

サーフィンをする上で恐怖心の一つとなるのが波に巻かれる事。

派手なワイプアウトともなれば、波に巻かれている最中に呼吸が苦しくなり、そのトラウマから一定サイズ以上の波になるとなかなか波に乗れなくなるサーファーも多いはず。
海中で呼吸を長く止められるようになれば、その恐怖心から解放され、よりサーフィンを楽しめるようになると思い、無呼吸トレーニングを体験して来ました。

自分の身を守る意味やサーファーとしてステップアップする上で役立つと思うので、実際にどのような内容であったのかシェアしたいと思います。

 

フィリピン・マクタン島のフリーダイビングスクール「Freedive HQ」にて無呼吸トレーニングを体験

各スクールの敷地内端には海へと堤防を伸ばしてプライベートビーチ化しています

僕が無呼吸トレーニングを体験したのは、フィリピンのマクタン島(セブ島の隣)にあるフリーダイビングスクール「Freedive HQ」。
受講したのは、サーファーを対象にした一日のみの「サーフサバイバルコース」です。

ちなみに、フィリピンなので言語は英語で行われ、マンツーマンの講師はキャメロン先生(キャメロン・ディアス系ではなく、坊主に髭のヨーロピアンのインストラクター)。
同コースは、フリーダイビングスクールによるものなので、ホールドダウン(波に巻かれた状態)のあらゆる状況を想定し、適応可能なフリーダイビングスキルを学ぶというもの。
一日の流れとしては、午前は座学とスタティック(静止状態の潜水)、午後は座学とダイナミック(泳ぎながらの潜水)、午前午後に共通していたのは簡易的なレスキュー講座でした。

座学に関しては、呼吸法や潜水状態における体のメカニズムなど、非常に理論的な内容を学ぶことに。
呼吸法は、アウトでお化けセットがブレイクするといった時間的余裕がある時(ブリーズアップ)、セットが連続して入る時に海面に浮上しても再びすぐに波に巻かれる時(リカバリーブリージング)など、シチュエーション別のバリエーションを学びました。

午前と午後共に座学を終えると、学んだことを試すために実地講習となり、スタティックはスクール正面のプライベートビーチ、ダイナミックはプールで実施。

受講日のランチはヘルシーにマンゴーサラダ

スタティックはフリーダイビングの種目であるスタティックアプネア(脱力した状態で海面に浮かびながら顔を沈めて息止め)を行い、慣れてくると休憩のインターバルを短くしてのトレーニング。
プールでのダイナミックは、水の抵抗を減らすために真下を向いて泳ぐため、目印代わりのロープを底に垂らし、ウエイトを装着して水中にて平泳ぎ(腕のストロークは平泳ぎとは少し違います)で長距離泳ぐためのトレーニング。

この他には、合間合間で200メートルほどの水泳やストレッチなどもあり、ラストはプールにてホールドダウンの疑似体験も。
一名のインストラクターが酸素ボンベを使ってブクブクさせることでホワイトウォーターのような環境を作り、もう一人のインストラクターが体を丸めた僕を40秒間ほど前後左右に揺さぶるという遊び心たっぷりなアトラクション!?でした。

さて、今回のコースを受講して、僕が今まで以上に水中で息を止められるレベルに達しかというと、そこまで劇的な変化はありません。
フリーダイビングの初心者コースでさえ二日間の日程で、僕はわずか一日なので体験コースといった感じです。
今回は第一歩を踏み出した程度ですが、大きな手応えとスキルアップの余地が十分にあると感じたので、今後もフリーダイビングコースを受講したいと思うと同時に、興味のある方にはお勧めしたいと思います。

僕が最も興味を持った点は、誰もが水中で息を止めていると次第に息苦しくなって呼吸したいと感じます(英語では「urge to breathe」と言ってました)。
なのですが、息苦しいと感じても実際にはブラックアウト(意識を失うこと)するほど酸素が枯渇寸前というわけではなく、実は余裕があると言うのです(車の給油ランプみたいな感じですかね)。
そのため、スタティックアプネアを行っている時にインストラクターから、息苦しくなってもリラックスした状態を保ち、横隔膜の痙攣(けいれん)を体験してほしいと言われました。
初めてのトレーニングだったので恐怖心があり、痙攣を体験することなく水面から浮上したので、スタティックアプネアは2分半という微妙な記録になってしまいましたが…。

 

空き時間の生徒やインストラクターの憩いの場となるスクール内のレストラン

ただ、経験を積んで息苦しさと上手く付き合えるようになれば伸びしろは十分にあることを実感したので、とても有意義な時間を過ごすことができました。
個人的にはスピアフィッシングにも興味があり、リラックスしてフリーダイビングできるようになって水中世界での楽しみを増やしたいなと思っています。

今回受講したコースを無事修了できたことで(修了条件はスタティックアプネア2分以上、ダイナミック30メートル以上、水泳200メートル以上、学科試験パスなど)、少し自信を持てましたので!

 

サーフサバイバルコースの修了証

注意点として、ここで記載したことを絶対に一人で試さないで下さい。

フリーダイバーはエキスパートでもバディの存在がいる通り、ブラックアウトの危険性もあるので、フリーダイビングコースを受講したりと(日本国内でもあります)、安全かつ楽しみながら新たな世界の扉をノックして見てはいかがでしょうか。
未知なる世界が待っていることは間違いないので!

最後になりますが、今回の体験談以外の裏事情(刺激を受けたフリーダイバーとの出会い)などは「World Surf Travel」にて記載しているので、こちらも併せてチェックして頂ければ幸いです。

 

テキスト:World Surf Travel

World Surf Travel サイト

 

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。


週刊サーフニュース

1週間のニュースを厳選して無料でお届け! サンプルを読む