「最恐ブレイク」とも呼ばれる、タヒチ・チョープーで開催中のパリ2024オリンピック。
コンテスト初日は、いわゆる本領発揮のチョープーではないものの、時折りクリーンなバレルを形成するグッドコンディション。日本の松田詩野を含む11本のエクセレントスコアがコールされ、男女ラウンド1が終了した。
本大会は五輪での開催ということもあり、普段CTなどには馴染みのない視聴者も多いかと思う。よって一見するとアベレージサイズのファンなコンテストにも見えてしまうかもしれない。しかし出場選手は怪我のリスクと隣り合わせで、より深いバレルを狙っているのだ。
本日、このような「攻めのサーフィン」で危なく負傷してしまったのは、CT選手で現世界ランキング6位につけるフランス代表のジョアン・ディファイ。
女子ラウンド1ヒート5に登場したジョアンは、開始早々にサイズのある波を捉えるも、フリーフォールからのドロップでボトムに弾かれてしまいワイプアウト。そのまま海底のリーフにヒットしてしまった様子で、額から流血が。
その後一度はアウトに戻るものの、ジョアンは額を抑えながら一度ラインナップから外れることに。
しかし、数分後にはまたラインナップに戻り、ヘルメットを着用して試合続行。残念ながらジョアンはこのヒートに敗退したものの、その後も果敢に攻める姿勢に会場では大きな声援があがっていた。
本日はジョアンのほかにも、中国のスーチー・ヤンが果敢なチャージを見せ、危ないワイプアウトとなるシーンもあった。
乗り手のレベルが高いと、一見して危険性はないように見えてしまうが、各国を代表する選手らは、こうしたリスクを背負って、それぞれの限界に挑んでいることも覚えておきたい。
なお、選手を守るためISAもヘルメット着用を推奨しているが、パフォーマンス重視であえて着用しないという判断もあり、これは各選手の判断に委ねられている。
これらの背景も踏まえて、引き続きパリ2024オリンピックを楽しんでみては。
(THE SURF NEWS編集部)
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