海洋ごみの正体を知り、抜本的な解決を目指す「JEAN」。個人や家族でも参加できるクリーンアップ活動。

「拾うだけでは解決しない」

海ごみ問題の根本的な解決方法を探るため、世界共通の方法でごみのデータをとりながら拾う「国際海岸クリーンアップ(ICC)」を実施する環境NGO「JEAN(ジーン)」が、クリーンアップの参加者、およびサポーターを募集中。


「海洋ごみ」の正体を知り、抜本的な改善・解決をするために。

海岸に漂着するごみは、海流や風、海岸の地形や向きにより、特定の地域に集中して大量に流れ着く。この「海洋ごみ」は、一度回収しても、その後も繰り返し漂着するばかりか、漂流中にさまざまな生物や汚れが付着するためリサイクルに適さず分別も困難。

また、ごみの中でも多くの割合を占めるプラスチックは、時間とともに劣化し破片になっていくが、細かくなっても自然分解はしない。小さくなれば回収も難しくなり、海の生き物がエサと間違えて誤飲する可能性などまた別の問題を引き起こしていく・・。

JEANが実施するICCの一番の特徴は、散乱するごみのデータを世界共通の方法で収集すること。そうして蓄積されたデータは広く公開され、ごみ問題解決のために様々な場所で利用されている。

「まずはその正体を知ることが必要。ごみを拾って、その時、その場をきれいにすることは大変良いことですが、海ごみの問題を抜本的に解決するにはもう一歩進んだ活動が必要だと考えています。」

JEANの発足当初より活動に携わり、現在は事務局長を務める小島あずさ氏は、こうして回収された“海ごみ”のデータをもとに、海洋ごみ問題の普及啓発のための講演活動や勉強会をおこなっており、それら海の漂着物の展示や、子供たちへ分かりやすく解説する無料トークイベントを実施するなど、地道な活動を続けている。

環境意識の高いサーファーは、ホームポイントをはじめとするビーチクリーン活動の参加経験も少なからずあるものと思うが、サーファーであれば、綺麗な海でサーフィンをしたいとは誰しもが願うもの。

JEANのクリーンアップキャンペーンも誰でも参加できるほか、その活動の「キャプテン」は、企業やグループ単位はもちろん、家族単位での活動参加も可能。
美しい海を子供たちへ残すため、もう一歩踏み込んだ活動に興味がある方は、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。

世界共通の水辺のごみ調査カード「ICCデータカード(日本版:JEAN作成)」を使用し、拾い集めたごみを細かく分けて調査。

JEANの「クリーンアップキャンペーン」について

JEANが主催しているクリーンアップキャンペーンは、「春のクリーンアップ」と「秋の国際海岸クリーンアップ」の2種類。
◎春のクリーンアップ:4~6月
◎秋の国際海岸クリーンアップ(ICC):9~10月

※秋のキャンペーンは“ICC”を取り入れてごみの内容を調査し、ごみの問題点を参加者一人ひとりに気づいてもらいながら、改善するための方策を探っていきます。

参加方法と支援の仕方

クリーンアップへの参加方法は、「一般参加」と「キャプテン参加」の2種類があります。

[一般参加の方法]

全国のクリーンアップ会場・予定は「クリーンアップ会場マップ」で確認可能。
会場情報に「一般参加可能」と記載があれば、誰でも参加できるので集合時間に会場へ向かおう。事前連絡が必要な会場は、必ずキャプテンに連絡をして下さい。

[キャプテン参加の方法]

自分がキャプテン(会場の責任者)として、クリーンアップ会場を運営することができます。個人、家族、気の合うグループからクラス単位、職場の仲間など規模は自由。好きな時に好きな場所でクリーンアップを実施してみよう。キャプテン参加の方法はコチラ

《活動の支援について》

非営利の環境NGO「JEAN」は、年間サポーターや支援パートナーからの寄付で成り立っています。
海のごみについての情報の収集と発信、調査研究、広報・啓発、クリーンアップや、被害甚大地域の支援、政策提言、etc..
ごみのない海を未来に残すために、「JEAN」の活動支援は年間3,000円からOK、興味のある方はぜひサポートページをチェックしてみてください。

一般社団法人 JEAN について

「美しい海をこどもたちへ」
「JEAN」は1990年9月、日本で初めて「International Coastal Cleanup(国際海岸クリーンアップ,通称:ICC)」を実施した有志によって、さまざまな環境問題に対して自ら行動する人を増やしていくことで環境保全に貢献しようという緩やかなネットワーク組織としてスタート。
日本でのICCを運営するほか、海洋ごみ問題の普及啓発のため、講演活動や勉強会をおこなったり、写真パネルや「漂着物のトランク・ミュージアム(R)」などの展示物を作成し、広報活動にも注力し、海洋ごみ問題解決に向けて様々な活動を実施。

一般社団法人JEAN(ジーン)
〒185-0021東京都国分寺市南町3-4-12マンションソフィア202
TEL:042-322-0712 FAX:042-324-8252
Web http://www.jean.jp/
Facebook https://www.facebook.com/JEAN.cleanup/
Facebook https://www.facebook.com/malipjapan/


湘南・鵠沼海岸にて、春のクリーンアップキャンペーンの様子。

サーフポイントに限らず、潮の流れや風向きなどにより漂着ごみがたまりやすい場所がある。

これから先もずっとごみを拾い続けるのではなく、私たち自身がごみを減らさなければ海ごみ問題は解決しない。まずはごみの正体を知ることが大事。

JICA(独立行政法人国際協力機構)が研修生対象に開催する講座で、海洋ごみについての講義を実施。受講生のみなさんはとても積極的。

プラスチック工業に関わる46団体/51企業が会員となる「日本プラスチック工業連盟」が初めて開催した海洋ごみについてのセミナー。JEAN小島氏が講師を務める。

海ごみサミット2016三重会議にて、海外の漂着物アーティストと子供たちが一緒に作りあげた作品。

(THE SURF NEWS編集部)

取材協力/写真提供:JEAN

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