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【開幕直前情報】CT第10戦『Corona Cero Open J-Bay』

2025年のCTも残すところレギュラーシーズン2戦とワールドタイトルを決める「WSL FINAL」のみ。
ランキング3位の五十嵐カノアを含め、ファイナル5のメンバーも固まりつつある。

ここからのCT会場はドリームツアーの名にふさわしい南アフリカのJ-Bay、昨年のパリ五輪の舞台でもあったタヒチのチョープー。
そして、「WSL FINAL」はフィジーのタバルア島、クラウドブレイク。

現地時間7月10日、翌日から南アフリカのJ-Bayで始まるCT第10戦『Corona Cero Open J-Bay』を前にプレスカンファレンス、オープニングセレモニー、 rising tidesが行われた。

(オープニングセレモニー)
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( rising tides)
PHOTO: © WSL/Alan van Gysen
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イエロージャージを着る二人

(モリー・ピックラム)
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プレスカンファレンスには、イエロージャージを着るジョーディ・スミス(RSA)、モリー・ピックラム(AUS)を始め、ワイルドカードのマシュー・マクギリブレイ、ルーク・トンプソン、サラ・バウムが参加。

ブラジル戦の結果によって今季初めてイエロージャージを着るモリーは、「イエロージャージは、自分にもできるという自信と、それを続けていこうという気持ちを与えてくれる。でも最終的に目指しているのは、ジャージだけじゃなくて、シーズンの最後に掲げるあの大きなトロフィーよ。どの場所も新たな挑戦を与えてくれる。それに立ち向かう準備はできているわ。今はJ-Bayの雰囲気に馴染んで、この戦いをしっかり始めたいと思う」とコメントを残している。

(ジョーディ・スミス)
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ツアー最年長の37歳にして長いキャリアで最高のポジションにいるジョーディは、J-Bayで2度の優勝経験を持つ。
2010年、2011年に連覇。
過去4回も10ポイントを出し、2017年にはCT史上初めて20点満点のパーフェクトヒートを実現している。

今年はエルサルバドル、マーガレットリバーで優勝。ライトのリーフブレイクでのパワフルなライディングを評価されており、当然J-Bayでも優勝候補の筆頭だ。

「自分にとって今が一年で一番の時間だよ。この街に到着すると、心が満たされるような感覚になる。この波はまさに世界の奇跡であり、コミュニティの温かさやエネルギーを含め、J-Bayのような場所は他にない。ここが自分のホームであることが本当に誇らしい。イエロージャージを着ること自体特別だけど、それを地元で着るというのは、もっと大きな意味がある。ここでこのポジションにいるのは久しぶりなので、全力を尽くしてパフォーマンスしたい」

南アフリカの三枚看板

(昨年はWSL特別戦で優勝しているサラ・バウム)
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南アフリカ、バリートでのCS第2戦『Ballito Pro』の結果を受けて発表されたワイルドカード。

マシュー・マクギリブレイは、ツアー&コンペティション枠での出場。
ミッドシーズンカットでCS落ちしたとはいえ、ローカルナレッジを活かした活躍が期待されている。
Opening RoundはH3で、日本のコナー・オレアリー、ヤゴ・ドラ(BRA)と対戦する。

ルーク・トンプソンとサラ・バウムはCSのアフリカ勢最上位としてのリージョナルワイルドカードを獲得している。

南アフリカ人として2017年のジョーディ・スミス以来の『Ballito Pro』制覇を21歳で達成したルークはOpening RoundのH4でジョーディとクロスビー・コラピント(USA)と対戦する。

パワフルなグーフィーフッターのサラはパリ五輪の影響でWSL特別戦となった2024年のJ-Bayでの『J-Bay Classic』でローカルトライアルから勝ち上がって本戦でも優勝。
南アフリカ人女性として1987年のシャボンヌ・ヒル以来のJ-Bay優勝を達成した。
CTでも2023年にはワイルドカードとして出場し5位に入っており、他選手にとって脅威となるだろう。

なお、もう一人のウィメンズのワイルドカードはCSランキング1位のポルトガルのフランシスカ・ヴェセルコがイベントワイルドカードとして選ばれている。

期間中はサーフフェスティバルも開催

『Corona Cero Open J-Bay』との併催で10日間の冬の祭典「J-Bay Surf Festival」が訪れる観客や旅行者に向けて行われる。

中でも注目は、2週末にわたって開催される「ParkOffミュージックフェスティバル」のライブ音楽コンサート。
ファンパークではスポーツ中継がノンストップで楽しめるほか、フードやドリンクも充実している。

アクティブ派には、マウンテンバイク、トレイルラン、ファンデューロ、釣り大会といった参加型イベントも多数開催され、誰でも気軽に挑戦できる内容となっている。

『Corona Cero Open J-Bay』のファーストコールは現地時間7月11日の朝7時30分(日本時間同日午後2時30分)
イベント序盤から良いウネリが期待されている。

日本の五十嵐カノアはOpening RoundのH2でジョエル・ヴォーン(AUS)、アレホ・ムニーツ(BRA)とのカード。
ファイナル5を固めるために重要なヒートになる。

Corona Cero Open J-Bay Women’s Opening Round Matchups:
HEAT 1: Bettylou Sakura Johnson (HAW) vs. Isabella Nichols (AUS) vs. Luana Silva (BRA)
HEAT 2: Molly Picklum (AUS) vs. Erin Brooks (CAN) vs. Sarah Baum (RSA)
HEAT 3: Gabriela Bryan (HAW) vs. Tyler Wright (AUS) vs. Francisca Veselko (POR)
HEAT 4: Caitlin Simmers (USA) vs. Caroline Marks (USA) vs. Lakey Peterson (USA)

Corona Cero Open J-Bay Men’s Opening Round Matchups:
HEAT 1: Italo Ferreira (BRA) vs. Jake Marshall (USA) vs. Seth Moniz (HAW)
HEAT 2: Kanoa Igarashi (JPN) vs. Joel Vaughan (AUS) vs. Alejo Muniz (BRA)
HEAT 3: Yago Dora (BRA) vs. Connor O’Leary (JPN) vs. Matthew McGillivray (RSA)
HEAT 4: Jordy Smith (RSA) vs. Crosby Colapinto (USA) vs. Luke Thompson (RSA)
HEAT 5: Ethan Ewing (AUS) vs. Cole Houshmand (USA) vs. Marco Mignot (FRA)
HEAT 6: Griffin Colapinto (USA) vs. Leonardo Fioravanti (ITA) vs. Rio Waida (INA)
HEAT 7: Jack Robinson (AUS) vs. Miguel Pupo (BRA) vs. Joao Chianca (BRA)
HEAT 8: Barron Mamiya (HAW) vs. Filipe Toledo (BRA) vs. Alan Cleland (MEX)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(黒本人志)

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