現在マーガレットリバーで開催中のCT第7戦『Western Australia Margaret River Pro』の次のイベント、CT第8戦『Lexus Trestles Pro』に11xワールドチャンピオンのケリー・スレーターがワイルドカードで出場することが決定した。
ケリーのアパレルブランド「Outerknown」がブランド設立10周年の節目としてイベントのパートナーとなるため、スポンサーワイルドカードという形になる。
53歳のケリーは今年のパイプラインでの開幕戦『Lexus Pipe Pro』にもワイルドカードで出場。
33回目のパイプラインでQFまで進出をしている。
『Lexus Trestles Pro』の舞台であるカリフォルニアのローワー・トラッセルズは2028年のロス五輪の会場でもあり、パイプラインとは全く異なるハイパフォーマンスの波。

PHOTO: © ASP/ Kirstin
CTの会場として長年使用され続けた後、ワールドタイトルを決める「Lexus WSL Finals」の会場として2021年から3年連続で使用され、今年は「Lexus WSL Finals」がフィジーに変更になった変わりに久々に通常のイベントとして復活した。
『Lexus Trestles Pro』はミッドシーズンカットによってメンズ24名・ウィメンズ12名に絞られたシーズン後半戦の最初のイベントで、ここからは「Lexus WSL Finals」進出をかけてのファイナル5の争いが激化する。
「数か月間、家族と一緒に過ごしながらイベントをオンラインで観戦してきたので、ローワーズでサーフィンできることに興奮している。この大会に出るのは、Outerknownが大会スポンサーで、ブランド設立10周年の節目でもあるから当然の流れだと思っている。トラッセルズは、自分がプロとして初めて優勝した場所であり、ツアーでも何度も勝利を収めた場所。そして彼女がこの街出身でもあり、自分にとっての“第二の故郷”でもあるのさ。ワイルドカードとしてトップシードとすぐに当たるのも楽しみだねOuterknownは常に新しいアプローチをするブランドだし、自分が挑戦者として出場するのも一つのチャレンジ。来月の出場が本当に楽しみだよ」
ケリー・スレーター
CTでのケリーの次章

30年以上もCTの中心人物として活躍したケリーは2024年のミッドシーズンカットで脱落したが、正式な引退は表明していない。
53歳になっても彼のカリスマ性と人気は衰えず「Outerknown」がスポンサーを務めるイベントや、フィジー、パイプライン、タヒチなどの最多優勝記録(他にもあるが)を持つ舞台では、今後もワイルドカードを与えられる可能性がある。
WSLにとっても、ケリーという“唯一無二の存在”を簡単に手放すわけにはいかないだろう。
今回の『Lexus Trestles Pro』では「Outerknown」のオーガニックコットンTシャツや、フリース、公式WSLジャージなどのプレミアムアイテムが販売される。
ケリー愛用のトランクスやブランケットシャツといった代表的なアイテムも登場。
会場には、「Firewire」、「Slater Designs」のデモセンターを設け、来場者は最新のサーフボード、フィン、アクセサリーを体験できる。また、「Surf Ranch」での1日体験や、Slater Designsのボード、Outerknownの新作ウェアが当たる抽選会も実施される予定だ。
もちろん、会場にはケリー本人もいて、彼のブランドや世界観に触れられる貴重な機会となる。
ファンにとってはサーフィン以外も楽しめるイベントになるだろう。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)