(カノアは次へ) PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

カノアとコナーが勝ち上がったCT第5戦『Western Australia Margaret River Pro』2日目

ワイナリーとしても有名な西オーストラリアのマーガレットリバーで開催中のCT第5戦『Western Australia Margaret River Pro』は3日間のレイデイを経て現地時間4月15日にメンズOpening Roundから再開。
公式3-4ftのメインブレイクで12ヒート進行の後、ウィメンズのElimination RoundとメンズElimination RoundのH1のみが行われ、風の影響でコンディションの悪化により、翌日以降に持ち越されることになった。

ハイエストスコアはイーサンとイタロ

(ハイエストスコアを出したイーサン)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder
(イーサンの捻りこむようなターン)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

スモールながらハイスコア量産となった大会2日目。

9ポイント台を出したのはイーサン・ユーイング(AUS)のみで、トータルではイーサンとイタロ・フェレイラ(BRA)が共に17.00を揃えた。

イーサンはベルズで巻き返してきたサンクレメンテ軍団の一人、ケイド・マトソン(USA)と共にラウンドアップを決めた後、「ベルズでのヒートは遅れてしまったので、今回は早くスタートしてリズムを築きたいと思っていたんだ。この場所は予測不可能。良くなったり、悪くなったりだけど、良いヒートに当たったね。凄い良い波もあり、それはここで最高の波だった。数本そんな波に乗れたのは嬉しかったさ」と話していた。

ややファットなライトの波に美しいボトムターンから抉りこむようなイーサンのターンは大きなスプレーを生み、7.50と9.50をスコア。
現在ランキング2位のイーサン、今年もトップ5に入る可能性は高そうだ。

(野獣イタロ現る)
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

2本の8.50を揃えたイタロは五十嵐カノア(JPN)、カラム・ロブソン(AUS)とのカードでアグレッシブなサーフィンを披露。
カノアも素晴らしいサーフィンで応戦してカラムも8.07とカノアを上回るシングルスコアを出していたが、このヒートは野獣となったイタロのペースだった。

「とても楽しいヒートだった。前のヒートが波数が少なかったので、波に沢山乗れてスコアも出せたのは良かったね。凄い良い感じで自分のパフォーマンスにも満足しているよ」

ケリーとJJFがElimination Round行き

(もう後が無いケリー)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

アップダウンが激しかったこの日のメインブレイク。
悪いサイクルにはまってしまったジョン・ジョン・フローレンス(HAW)はワイルドカードのジョージ・ピッター(AUS)、イアン・ジャンティ(HAW)を相手にスコアを出せず、Elimination Round行きとなった。

Elimination Roundでも危なかったが、カラム・ロブソン(AUS)と共に次に進むことができた。

一方、引退までカウントダウンになったケリー・スレーター(USA)はラムジ・ブキアム(MAR)、ジェイク・マーシャル(USA)に敗退してElimination Round行きになった。
ベルズで優勝したコール・ハウシュマンド(USA)、ヤゴ・ドラ(BRA)とのElimination Roundでもし敗退した場合、ミッドシーズンカットでCS落ちとなり、引退となる。

ローカルのロボとジェイコブが生き残る

(ジェイコブ・ウィルコックス)
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes
(ジェイコブ・ウィルコックス)
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

ワイルドカードを合わせると多数参加しているローカルの中ではロボことジャック・ロビンソン(AUS)、ルーキーのジェイコブ・ウィルコックス(AUS)が次に繋げることに成功した。

ロボはガブリエル・メディナ(BRA)と共に2位でラウンドアップ。
ジェイコブはジョーディ・スミス(RSA)と共にトップ通過を果たしている。

サリーがウィメンズのハイエスト

(エアーまで出したサリー)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

ウィメンズのElimination Roundではサリー・フィッツギボンズ(AUS)が8.17と8.10を出してジョアン・ディファイ(FRA)と共にラウンドアップ。
ウィメンズでは唯一の8ポイントを出し、トータルでも16.27と他を圧倒していた。

楽しいヒートだったわ。こういう瞬間こそが夢見ていたことで、ベッドから抜け出す原動力になる。このような瞬間やマニューバーができるようになるまで、20年以上かかったわ。プレッシャーのかかる場面で勝ち上がることを夢見ていた。ファーストセクションを抜けた後、落ち着いてスピードにも乗っていたので、難しい部分はクリアしたと思ったわ。この瞬間のためにサーフィンを続け、戦い続けているのよ。またチャンスが得られた、もっとショーをしたい。シェイパーのグレン・パンと自分のサーフィンに合ったボードを作っている。今日のような技ができるように取り組んできたの。チームに感謝したいわ」

サリーはライブランキング14位とミッドシーズンカットのライン下。
マーガレットリバーで大きな結果を求められている一人である。

(Elimination Round敗退でCS落ちに追い込まれたルアーナ)
PHOTO: © WSL/Aaron Hughes

なお、サリーはライブランキング10位とミッドシーズンカットのギリギリラインにいるルアーナ・シルヴァ(BRA)はElimination Roundで敗退。
他選手の結果によってはCS落ちになる。
その他、ワイルドカードのブロンテ・マコーレー(AUS)がインターフェアを犯し、Elimination Round敗退でイベントから姿を消している。

ネクストコールは現地時間4月16日の7時15分(日本時間の同日8時15分)
南西ウネリが強まる傾向となり、イベント進行が予想される。

Western Australia Margaret River Pro Men’s Elimination Round Remaining Matchups (Heats 2 – 4):
HEAT 2: Barron Mamiya (HAW) vs. Miguel Pupo (BRA) vs. Reef Heazlewood (AUS)
HEAT 3: Cole Houshmand (USA) vs. Yago Dora (BRA) vs. Kelly Slater (USA)
HEAT 4: Rio Waida (INA) vs. Matthew McGillivray (RSA) vs. Deivid Silva (BRA)

Western Australia Margaret River Pro Women’s Round of 16 Matchups:
HEAT 1: Johanne Defay (FRA) vs. India Robinson (AUS)
HEAT 2: Gabriela Bryan (HAW) vs. Isabella Nichols (AUS)
HEAT 3: Molly Picklum (AUS) vs. Alyssa Spencer (USA)
HEAT 4: Brisa Hennessy (CRC) vs. Lakey Peterson (USA)
HEAT 5: Caitlin Simmers (USA) vs. Sophie McCulloch (AUS)
HEAT 6: Tatiana Weston-Webb (BRA) vs. Tyler Wright (AUS)
HEAT 7: Caroline Marks (USA) vs. Sally Fitzgibbons (AUS)
HEAT 8: Bettylou Sakura Johnson (HAW) vs. Sawyer Lindblad (USA)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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