(和井田理央) Photo: ISA/Pablo Franco

和井田理央の五輪2大会連続の出場が決定!『2024 ISA World Surfing Games』8日目

9日間に渡る戦いも残り1日。
現地時間3月2日、プエルトリコを舞台とした『2024 ISA World Surfing Games』は8日目を迎え、メインラウンド、リパチャージラウンド共にファイナルデイを戦うメンバーが決まり、今イベントによるパリ五輪出場者も全て揃った。

女子は大会7日目で8名の全てが決定。男子は前日に決定したアロンソ・コレア(PER)に加え、ラムジ・ブキアム(MAR)、アンディ・クリエール(ESP)、和井田理央(IDN)、ティム・エルター(GER)、ジョアン・ドゥルー(FRA)がパリ五輪の出場権を得た。

ラムジ、理央は2大会連続の出場。
ジョアンはフランスの補欠選手になれる可能性があったが、曰く付きでISAから却下された経緯があり、念願の五輪出場となる。

イベントの方は、この日フィリッペ・トレドが敗退したものの、ガブリエル・メディナ、ヤゴ・ドラ、タティアナ・ウェストン・ウェブ、タヒナ・ヒンクルが残っているブラジルチームが国別トップを維持している。2位フランス、3位スペインの順。

パリ五輪の追加1枠を得ることができる男女別のランキングでは男子がフランス、ブラジル、スペイン。
女子がブラジル、スペイン、ペルーの順になっている。

(ラムジ・ブキアム)
Photo: ISA/Pablo Franco
(ガブリエル・メディナ)
Photo: ISA/Pablo Franco
(タティアナ・ウェストン・ウェブ)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(フィリッペ のボードに刻まれた想い)
Photo: ISA/Pablo Franco

和井田理央がパリ五輪出場を決めた!

(和井田理央)
Photo: ISA/Jersson Barboza

アジアでは日本の五十嵐カノア、稲葉玲王、松田詩野がパリ五輪出場を確定。
コナー・オレアリーは内定で、前日に中国の14歳、スーチー・ヤンがアジア女子二人目のチケットを獲得して大きな話題になっていた。
この日はインドネシアの和井田理央がリパチャージR11進出を決め、東京五輪に続き、2大会連続の出場を決めた。

「険しい道のりだった。五輪出場の資格を得るための4つのイベントがあった。最初のCTはトップ10に入る必要があったけど、それは叶わなかった。ハンティントンでのWSGでは優勝しなければならず、惜しくも逃して辛い思いをしたんだ。そして、昨年のエルサルバドルは最悪だった。今回のイベントは緊張して挑んだけど、オフシーズンに努力したんだ。クオリファイのためになんでもしようと頑張ったよ。イベント中は全てを受け入れ、楽しんでサーフィンしたんだ」

Photo: ISA/Pablo Franco

CT2年目の理央は五輪会場であるタヒチで良い結果こそ残していないが、バリ島でハードなリーフブレイクは十分トレーニングしており、上位入賞も期待できるだろう。

「タヒチに行くのが楽しみだよ。オリンピックはアスリートにとって最も重要なイベントの一つ。とても嬉しいし、凄い楽しみにしているよ。タヒチで自分のレベルも上がるだろうね。タヒチは世界で最も美しい場所の一つなので、行くのが楽しみさ」

フランス人同士の争い

(ジョアン・ドゥルー)
Photo: ISA/Pablo Franco

男子メインラウンドR6ではフランスのジョアン・ドゥルーとマルコ・ミグノーがパリ五輪出場をかけて争うことになった。
このヒートはブラジルのガブリエル・メディナがフルローテーションをメイクして9.23をスコア、トータル17.06で圧倒的なリード。
ジョアン、マルコの2位争いは7.17を出したマルコが主導権を握っていたが、ラスト5分でジョアンがレフトで7.23を出し、終了間際にガブリエルとピークを分け合い、ライトにテイクオフ。バックハンドで6.23を出して見事逆転に成功した。
マルコはリパチャージでも敗退、パリ五輪出場のチケットはジョアンのものになった。
元CT選手のジョアンはパリ五輪を最後にコンテストから引退すると発表している。

「やっと決着がついたよ。マルコが負けなければならなかったのは残念だったけど、素晴らしいコンテストだった。彼を褒めたい。3枠目を獲得するために最後まで戦うよ。オリンピックがフランスで開催されることは素晴らしいことさ。自分の最後の目標で、フランスとチョープーでキャリアを終えたかったんだ。8月のチョープーはベストで素晴らしい波が期待できる。大好きなレフトのバレルのためにトレーニングするよ」

二人のマイナー選手が五輪のチケットを獲得

(ティム・エルター)
Photo: ISA/Pablo Franco

この日パリ五輪出場を決定したドイツのティム・エルター、スペインのアンディ・クリエールはダークホースと言えるだろう。

20歳のティムはドイツ代表のリプレイスメントとして2ヶ月前にチーム入りしたばかりだった。
東京五輪にドイツのレオン・グラッツァーが出場したことで五輪出場の夢が始まったティム。カナリア諸島で生まれ育った彼はチョープーのような波を得意としている。

「チョープーのことを考えると鳥肌が立つね。オリンピック会場となったチョープーでサーフィンすることに興奮している。ヘビーな波でサーフィンを始め、危ないスラブが大好きなんだ。多くの人が好むような波ではないけど、あんな波にやられるのが快感なんだよ。バレルに入るとアドレナリンが大量に放出するんだ」

(アンディ・クリエール)
Photo: ISA/Jersson Barboza

アンディの方はスペインの国内チャンピオンで、28歳の中堅。
ヨーロッパではメジャーな選手だが、世界的に見ると目立ったキャリアはない。

「信じられない。夢が叶ったよ。ここまでは長い道のりで、大勢の人に助けられてきた。ただ信じて、サーフィンをするようにと言われ、やっと実現した。プエルトリコに来ることだけでも凄いのに、ヒートを勝ち進み、世界最高のサーファーと一緒にサーフィンしてチームのサポートを受けながらチョープーのチケットを手に入れることができて本当に嬉しい」

ファイナルデイに残った選手

(ソル・アギレ)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

ファイナルデイはメンズがメインラウンドR7のみ。
リパチャージはR11、R12と進み、最後にファイナルが行われる。

メインラウンドに残っているのはガブリエル・メディナ(BRA)、カウリ・ヴァースト(FRA)、アロンソ・コレア(PER)、ジョアン・ドゥルー(FRA)

リパチャージはヤゴ・ドラ(BRA)、和井田理央(IDN)、アンディ・クリエール(ESP)Mラムジ・ブキアム(MAR)

(五輪出場の夢が敗れたブライアン・トースを励ますISA会長のフェルナンド・アギーレ氏)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

ウィメンズはメインラウンドR6のみ。
リパチャージはR9、R10と進み、最後にファイナルが行われる。

メインラウンドに残っているのはソル・アギレ(PER)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ジョアン・ディファイ(FRA)、ナディア・エロスタルベ(ESP)

リパチャージはアナット・レリオール(ISR)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、カリッサ・ムーア(USA)、タヒナ・ヒンクル(BRA)

いよいよファイナルデイとなる3月3日は朝8時(日本時間同日21時)スタート。
ラストリアルのみでメンズのリパチャージR11から始まり、以下の順で進行予定。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(空海)

Photo: ISA/Pablo Franco

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