(ビリー・ケンパー)PHOTO: © WSL/Hallman

今シーズンもジョーズ&ナザレが舞台に!BWT 2023/2024年開幕!

CTとCSが終わり、WSLはこれから冬のビッグウェーブシーズンに入る。

現地時間11月6日、WSLは正式にBWTの2023/2024年シーズンの開幕を告知。
ポルトガルのナザレを舞台とした『TUDOR Nazaré Big Wave Challenge』は11月6日から、マウイ島のジョーズ(Peʻahi)を舞台とした『TUDOR Jaws Big Wave Challenge』は11月10日から始まり、共に2024年3月31日までがウェイティングピリオドになる。

年間を通してトレーニングを続け、ビッグウェーブに人生を捧げているアスリートが並外れた決意とスキルでこの大会に挑み、世界中のファンを感動させてくれるシーズンが到来した。

期間中はWSLのチームが波と天候を監視して最適なコンディションの時に開催を決定する。
最低でも25ftのウネリが一日を通してコンスタントに入り、更に風、潮回り、霧など他の条件も大会実施の判断に重要になるため、BWT 2022/2023年シーズンはウェイティングピリオド中に状況が揃わず、キャンセルとなった。

多くのアスリートの命とコンテストのクオリティを求めるBWTは妥協を許さないのだ。

二つのイベントは72時間前にイエローアラート、48時間前にグリーンアラートが発令される。
大会は5年連続でパートナーシップを続けているRed Bullのコンテンツ、Red Bull TVとWSL公式サイトでライブ中継が配信される。

なお、Red Bullの他、二つのイベントにはスイスの時計メーカーで、ロレックスの姉妹会社である「TUDOR」が冠スポンサーになる。

『TUDOR Jaws Big Wave Challenge』

(ジョーズのラインナップ)
PHOTO: © WSL/Saguibo

ジョーズ(Peʻahi)で開催される『TUDOR Jaws Big Wave Challenge』はマウイ島での壊滅的な山火事により、WSLは地元のサーファーや市民、コミュニティの指導者と協力。
このイベントがマウイの人々と経済に直接利益をもたらし、復旧までの長い道のりをサポートしながら、コミュニティの活性化の源となるよう努力すると公表している。

大会は安全と環境への配慮から、会場での観戦は不可としてライブ中継のみの観戦となる。

フォーマットは個人でのパドルサーフィンで、メンズは24名が参加。最初のラウンドを6人ヒートで行い、上位3人がSFに進出。
SFも6人ヒートで行い、上位3名がファイナルに進出する。

(ペイジ・アルムス)
PHOTO: © WSL/Cait Miers

ウィメンズは12名が参加。SFを6人ヒートで行い、上位3人がファイナルに進出する。

今シーズンからビッグウェーブイベントでの6人制のプラオリティシステムが始めて導入される。
これは安全面からサーファーの要望で導入され、45分ヒートでプラオリティを使用しながら好きなだけ波に乗ることが可能。
5人のジャッジが10ポイントを上限に採点してベスト2ウェーブがカウント。
BWT特有のベストウェーブが2倍になるフォーマットも継続される。

このジョーズのイベントではマウイ島ローカルのビリー・ケンパーとウィメンズはペイジ・アルムスが圧倒的に強く、今シーズンも優勝候補の筆頭と言える。

Men’s Invitees
1 – Billy Kemper (HAW)
2 – Ian Walsh (HAW)
3 – Nathan Florence (HAW)
4 – Kai Lenny (HAW)
5 – Makua Rothman (HAW)
6 – Lucas Chianca (BRA)
7 – Russell Bierke (AUS)
8 – Nic von Rupp (PRT)
9 – Eli Olson (HAW)
10 – Torrey Meister (HAW)
11 – Koa Rothman (HAW)
12 – Nic Lamb (USA)
13 – Grant Baker (RSA)
14 – Jamie Mitchell (AUS)
15 – Albee Layer (HAW)
16 – Tyler Larronde (HAW)
17 – Jojo Roper (USA)
18 – Ty Simpson-Kane (HAW)
19 – Matt Bromley (RSA)
20 – Francisco Porcella (ITA)
21 – Trevor Carlson (HAW)
22- Tom Lowe (GBR)
23 – Aaron Gold (HAW)
24 – Greg Long (USA)

Women’s Invitees
1 – Paige Alms (HAW)
2 – Felicity Palmateer (AUS)
3 – Annie Reickert (HAW)
4 – Keala Kennelly (HAW)
5 – Emily Erickson (HAW)
6 – Michaela Fregonese (BRA)
7 – Bianca Valenti (USA)
8 – Skylar Lickle (HAW)
9 – Justine Dupont (FRA)
10 – Raquel Heckert (BRA)
11 – Laura Enever (AUS)
12 – Izzy Gomez (COL)

『TUDOR Nazaré Big Wave Challenge』

(ナザレのラインナップ) PHOTO: © WSL/Antoine Juste

ナザレの『TUDOR Nazaré Big Wave Challenge』はトーインのチーム戦。

ナザレはドイツのセバスチャン・シュトゥットナーが86ftのギネス世界記録を更新するなど世界で最も大きな波に乗れる特別な場所でもある。

フォーマットは各チーム2人で3つのグループに分かれ、1チームにつき2回の40分ヒートを戦う。
各チームはサーフィンとジェットスキーを交互に行い、それぞれのベスト2ウェーブがカウントされ、ベストウェーブは2倍になる。

ナザレのトイーンチーム戦ではマウイ島のカイ・レニーとブラジリアンのチャンボことルーカス・チアンカのコンビが強い。
ウィメンズではフランスのジャスティン・デュポン、ブラジリアンのマヤ・ガベイラ、ミシェル・デス・ブイヨンラが今シーズンも参加。
直近のナザレイベントではマヤがトップに立っていた。

(ルーカス・チアンカ)
PHOTO: © WSL/Rémi Blanc
(カイ・レニー)
PHOTO: © WSL/Hallman

TUDOR Nazaré Big Wave Challenge Invitees
Team 1: Lucas Chianca (BRA) and Kai Lenny (HAW)
Team 2: Nic von Rupp (PRT) and Pedro Scooby (BRA)
Team 3: Andrew Cotton (GBR) and Will Skudin (USA)
Team 4: Rodrigo Koxa (BRA) and Kealii Mamala (HAW)
Team 5: João De Macedo (PRT) and Antônio Silva (PRT)
Team 6: Sebastian Steudtner (DEU) and Daniel Goldberg (HAW)
Team 7: Maya Gabeira (BRA) and Pierre Rollet (FRA)
Team 8: Michelle des Bouillons (BRA) and Ian Cosenza (PRT)
Team 9: Justine Dupont (FRA) and Éric Rebière (FRA)

Alternate Teams
Rafael Tapia (CHL) and Jamie Mitchell (AUS)
António Laureano (PRT) and Pierre Caley (FRA)
Benjamin Sanchis (FRA) Jerome Sayhoun (MAR)

WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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