(グリフィン・コラピント) PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

CT最終戦『SHISEIDO Tahiti Pro』開幕直前情報

8月11日〜20日にCT最終戦『SHISEIDO Tahiti Pro』がタヒチのチョープーで開催される。

ワールドタイトルを争う「Rip Curl WSL Finals」に出場するトップ5と2024年パリ五輪の暫定的な出場資格をかけての争いに世界中のサーファーが注目している。

「Rip Curl WSL Finals」は残り3枠

(ファイナル5のチャンスが残るレイキー・ピーターソン)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

最終戦を前にすでに確定している「Rip Curl WSL Finals」の席はメンズがフィリッペ・トレド(BRA)、イーサン・ユーイング(AUS)、グリフィン・コラピント(USA)の3名で残り2枠。
ウィメンズはカリッサ・ムーア(HAW)、タイラー・ライト(AUS)、キャロライン・マークス(USA)、モリー・ピックラム(AUS)の4名で残り1枠。

メンズはジョアオ・チアンカ(BRA)、ヤゴ・ドラ(BRA)が現在4位と5位で圏内だが、すぐ下にはガブリエル・メディナ(BRA)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ジャック・ロビンソン(AUS)が迫っている。

ウィメンズは5位のケイトリン・シマーズ(USA)が圏内だが、レイキー・ピーターソン(USA)、ステファニー・ギルモア(AUS)とベテランがチャンスを狙っている。

また、「Rip Curl WSL Finals」はランキングが上の方が有利なシードで大きなアドバンテージを得られるため、出場が決まっている選手の中でも争いが繰り広げられることになる。

カリッサ、フィリッペが昨年と同じポジションを確保できるか?

(タヒチは課題でもあるフィリッペ )
PHOTO: © WSL/Damien Poullenot

今年のランキングトップ、カリッサ・ムーア(HAW)、フィリッペ・トレド(BRA)は昨年も「Rip Curl WSL Finals」にランキングトップで出場している。

フィリッペはシードを活かして初のワールドタイトルを獲得した一方、ステファニーは最も低いシードの5位から勝ち上がり、最後にカリッサを倒してレイン・ビーチェリーを上回る8度目のワールドタイトルを獲得した。

カリッサ、フィリッペ共にタヒチでの優勝経験はなく、特にフィリッペはこの手のヘビーなバレルの波では結果を残していないため、他の選手にとってはチャンスでもある。

2年連続のウィメンズイベント

(ジョアン・ディファイ)
PHOTO: © WSL/Damien Poullenot

2024年パリ五輪の会場でもあるタヒチのチョープー。

東京五輪でのビーチブレイクから世界で最もヘビーなコーラルリーフのヘビーなバレルに五輪の会場が移ることは、特にサーファーではない五輪ファンにとって、大きなインパクトを与えることは間違いない。
あの強烈な波とヘルメットを着用してサーフィンする姿を見て世界中の人々はどんな反応をするのだろうか?

(危険なチョープーではヘルメット着用の選手も多い)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

すでに五輪の会場として決定していた2022年にはウィメンズイベントが16年ぶりにタヒチに戻り、カリフォルニアのコートニー・コンローグとコスタリカのブリッサ・ヘネシーがファイナルを戦い、壮絶なバレル勝負の末にコートニーが優勝を決めた。

正直、さすがのCT選手でも怯むような場面があったウィメンズイベントだが、モリー・ピックラム(AUS)、ケイトリン・シマーズ(USA)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)のように恐れを知らない次世代もいることは確かだ。

最強のワイルドカード

(2022年のタヒチ戦でカリッサを完璧に抑えて3位に入ったヴァヒネ・フィエロ)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

チョープーの波は特殊であり、過去に何度もワイルドカードが活躍してきた。

昨年、ワイルドカードで出場して2位になったカウリ・ヴァースト(FRA)、ウィメンズで3位になったヴァヒネ・フィエロ(FRA)が今年も出場権を与えられている。
ヴァヒネはイベントワイルドカード、カウリは怪我で欠場するイタロ・フェレイラ(BRA)のリプレイスメントという形だ。

また、メンズのワイルドカード1枠を巡っては現地時間8月6日にローカルトライアルが開催され、マタヒ・ドローレが優勝して獲得。
ファイナルを争ったアイメオ・チャルマクが揃ってパーフェクト10を出す歴史に残るようなトライアルになった。

CT最終戦『SHISEIDO Tahiti Pro』は8月11日に開幕。
現地時間の8月11日朝7時が日本時間12日深夜2時になる。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

Shiseido Tahiti Pro Presented by Outerknown Women’s Opening Round Matchups:
Heat 1: Molly Picklum (AUS) vs. Caitlin Simmers (USA) vs. Gabriela Bryan (HAW)
Heat 2: Carissa Moore (HAW) vs. Tatiana Weston-Webb (BRA) vs. Vahine Fierro (FRA)
Heat 3: Tyler Wright (AUS) vs. Stephanie Gilmore (AUS) vs. Johanne Defay (FRA)
Heat 4: Caroline Marks (USA) vs. Lakey Peterson (USA) vs. Bettylou Sakura Johnson (HAW)

Shiseido Tahiti Pro Presented by Outerknown Men’s Opening Round Matchups:
Heat 1: Joao Chianca (BRA) vs. Barron Mamiya (HAW) vs. Seth Moniz (HAW)
Heat 2: Griffin Colapinto (USA) vs. Ian Gentil (HAW) vs. Kelly Slater (USA)
Heat 3: Ethan Ewing (AUS) vs. Jordy Smith (RSA) vs. Kauli Vaast (FRA)
Heat 4: Filipe Toledo (BRA) vs. Caio Ibelli (BRA) vs. Winner of Trials
Heat 5: Yago Dora (BRA) vs. Kanoa Igarashi (JPN) vs. Rio Waida (INA)
Heat 6: Gabriel Medina (BRA) vs. Connor O’Leary (AUS) vs. Callum Robson (AUS)
Heat 7: John John Florence (HAW) vs. Ryan Callinan (AUS) vs. Matthew McGillivray (RSA)
Heat 8: Jack Robinson (AUS) vs. Leonardo Fioravanti (ITA) vs. Liam O’Brien (AUS)

(空海)

この記事に 関連するタグ

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。