Photo: ISA/Pablo Franco

2024年パリ五輪の選手選考も兼ねた『2023 ISA WSG』開催前に知っておきたい10のことプラスα

5月30日〜6月7日にエルサルバドルで『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』が開催される。
エルサルバドルでは5月7~13日にもロングボードの世界選手権『ISA World Longboard Championship』が行われたばかりで、最高のコンディションに恵まれていた。

2024年パリ五輪の選手選考も兼ねた今イベントは注目度も高く、CT選手も各国の代表として多数参加する。

オリンピックの夢

ISA会長のフェルナンド・アギーレ氏の20年以上に渡る努力と献身でサーフィンは2度目のオリンピック開催に向かっている。
リオ2016年で記念すべき決定があり、東京2020でサーフィンのデビューが成功。2024年はタヒチのチョープーという大舞台が用意されている。

『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』では男女4名、合計8名が直接2024年のパリ大会への出場権を獲得する。
アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの4大陸からそれぞれ最高位の選手の男女が選ばれることになる。

アメリカ大陸のオリンピック出場枠に関しては、男女各1枠ずつ、サンティアゴで開催される『2023 Pan American Games』で決定される。
『2023 Pan American Games』の出場権はアメリカ大陸の選手、男女共に上位5名。

金メダリスト、オリンピアン、ワールドチャンピオンが参戦

『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』はサーフランチでのCT開催直後ながら、豪華なメンバーが揃う。

ISAの金メダリストでは2022年の覇者、五十嵐カノアを始め、オーストラリアのサリー・フィッツギボンズ。合計8名の金メダリストが集まる。

また、アメリカのカリッサ・ムーア、五十嵐カノア、都筑有夢路など東京2020に参加した40名の内、28名が参加する。

ワールドチャンピオンではアメリカのカリッサ・ムーア、ジョン・ジョン・フローレンス、ブラジルのガブリエル・メディナ、フィリッペ ・トレドと4名が出場する。

ライブ中継や大会に関する情報

5月30日〜6月7日の開催期間中、コンテストはISA公式サイトでライブ中継が配信される。

その他、結果や選手リスト、写真、動画、ニュースもISA公式サイトで全て更新される。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

過去最高の参加選手数

2023年は2019年に宮崎で記録した記録を上回る64カ国、297名のアスリートが集まる。

国別ではディフェンディングチャンピオンとなるアメリカはカリッサ、ジョン・ジョンを始め、グリフィン・コラピント、キャロライン・マークスなどタイトル防衛のために布陣を組んでいる。

WSGの歴史

WSGこと「 ISA World Surfing Games」の歴史を振り返ると元々は「International Surfing Federation World Championships」という名称でスタート。

1964年にオーストラリアのマンリービーチで最初の世界チャンピオンを決定した。
それ以来、WSGはチャンピオンを輩出し続け、大会は地球上の5大陸すべてで開催されている。
ISAを代表する年齢オープンの世界選手権である。

過去のチャンピオンには、オリンピック金メダリストのブラジルのイタロ・フェレイラ、日本の五十嵐カノア。
オーストラリアのサリー・フィッツギボンズ、チェルシー・ヘッジス。フランスのジェレミー・フローレス、南アフリカのジョーディ・スミス、アメリカのコートニー・コンローグ、ペルーのソフィア・ムラノヴィッチなどがいる。

男女平等の取り組み

WSLの男女賞金額同額などサーフィンにおける男女平等が推進する中、ISAでもその流れが進み、2023年は競技者の44%となる過去最高の132人の女性が参加する。

ISAでは女性の参加を促進するため、2017年に競技フォーマットを調整して男女の競技枠を平等に提供。
2018年大会以降、毎年女性参加者の記録を更新しており、世界のすべての大陸で女性のサーフィンが成長していることを証明している。

新しい参加国

2023年は5カ国が初参加して合計64カ国の最多記録を達成。
チェコ共和国、インド、ラトビア、モーリシャス、そしてトリニダード・トバゴを迎えることになる。

スケジュール

5月30日:開会式
5月31日~6月6日:コンテスト
6月7日:ファイナル・閉会式

SNS

ISAは大会のライブ中継の最新情報を始め、写真、ビデオをソーシャルメディアに投稿する。
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ISAとエルサルバドル

国を挙げてサーフシティを掲げているエルサルバドルは過去5年間で5回。
WSGは2回目の開催となる。

2019年の『World SUP and Paddleboard World Championship』を皮切りに2021年の『ISA World Surfing Games』、2022年の『ISA World Junior Surfing Championship』、2023年の『ISA World Longboard Championship』
そして、今回の『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』

エルサルバドルでの舞台は「ラ・ボカナ」と「エル・スンサル」の2ブレイク。

「ラ・ボカナ」はライト、レフト共にある玉石混じりの河口。
地形によっては「エル・スンサル」よりもパワーがあり、バレルセクションも生まれやすい。

「エル・スンサル」はライトのポイントブレイクで、玉石とリーフのミックス。
コンディションが決まれば何百メートルも乗れる長いラインナップになる。

プラスα 6名の日本代表

(2022年大会では五十嵐カノアが金メダルを獲得)
PHOTO: ISA / Sean Evans

2023年の日本代表は以下、6名。
松田詩野、都筑有夢路。
波乗りジャパンのキャプテン、大野修聖などはすでに日本を出発!

大会のリポートは順次更新予定なので、ぜひチェックを!

五十嵐カノア
稲葉玲王
脇田泰地
松田詩野
前田マヒナ
都筑有夢路

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(THE SURF NEWS編集部)

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