(ベルズビーチ)Photo by snowy

ベルズに到着。現地で肌で感じたこと – F+ CT観戦リポート

F+(エフプラス)

いやぁ、3年ぶりの空港はやっぱり空港だったね。空港のにおいプンプン。あぁ、これなんだよなぁ、と、ちょっとぐったり目でスタート。
今日はプレスカンファレンスがてらウインキーにフリーサーフィン撮影に出かけた。オウエン・ライトは最後の試合ということでだいぶリキ入ってる。て、ローカルの話によると3週間ぐらい前からここにきていて、連日練習に余念がないようだ。ちょっと前にベルズがすごくよくなった時もいて、かなりいいサーフィン見せてたらしい。まぁ、最後と思えばやれるだけのことをやろうと思うのは普通だわな。

フリーサーフィンには全員が入ってきたわけではなく、オウエン、ジャックロボ、コナー、ジョーディ、レオナルド・フィオラヴァンティ、ミギュエル・プポ、ライアン・カリナンその他だけど、そこちらっと見ただけですでにうろこはハラハラ落ちちゃったというか、そうか、やっぱそういうことなんだよな、という印象。
画面で見ててもまるでわからないところ、主にスピードやセクション関しての部分なわけだけど、それが一目でわかったというか、やっぱ今変革の時なんだろうなと思う。

(オウエン・ライトのフリーサーフィン)Photo by snowy

昨日も今日も小さいながらもサーファブル、といった感じのコンディション。
みんな攻めてるよ、ホント。攻めた結果のワイプアウトってのが多い。それはイコール変革に向けて走ってる証なわけで、申し訳ないけどジョーディですらすでにオールドスクールなのかな、って感じ。
今はフリーサーフィンより試合のほうがみんな攻めるので、試合を見るのがますます楽しみになった感じがする。っていうか、ベテラン残酷物語見なくちゃいけないのかな、っていう重たい気分。

今日はこの3年間、画面で見てた時より世界がずっと遠く感じた。日本は男女ともに、正しいやり方で頑張ればなんとかなるかな、と思ってた部分があるけど、あぁ、もう到底届かないんだぁ、みたいな。それはQSの結果だとかCSの結果だとかの表面的な数字の話ではなく、サーフィンの本質。
レベルの高い指導者不足を放置してきた日本サーフィン界に、しっかりそのツケが回ってきた感じだ。
とはいえ3年前のリオ・ワイダを思えば3年あればなんとかなるのかとも思うけど、
指導者育成は難しいし、だからと言って海外から呼んだところで、日本語がしっかりできる人じゃないと選手には伝わらない。レベルの高いコーチングというのは微細な部分の伝達になるので、言葉の壁はとても高いし、通訳が入った時点で伝わらなくなると考えてもいいと私は思う。特にサーフィンというシナリオのないスポーツでは、タイミングひとつ伝えるのも難しい。そのうえ相手は物心ついてからサーフィンしかやってこなかったであろうと思われる選手たちだ。さてさて、どうしますかねこれ。

(オーストラリアならではの風景)Photo by snowy

F+編集長つのだゆき

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