PHOTO: © WSL/Kenny Morris

3年ぶりの『World Junior Championships』を制したのは?

現地時間1月13日、パンデミックにより3年ぶりの開催となったWSL主催のWJCことワールドジュニア『SAMBAZON World Junior Championships』が終了。

会場のカリフォルニア州のサンディエゴ「シーサイドリーフ」はレフトのポイントブレイク。
イベント期間中は低気圧からの西よりのウネリで十分なサイズがあり、特に風が弱かった朝は世界一のジュニアを決めるのにふさわしい素晴らしいコンディションに恵まれていた。

ファイナルデイは公式6-8ftレンジから10ftオーバーのセットが入り、時折、危険さえ感じるような波で進行。
優勝者には2023年のCS出場権が与えられるビッグイベント、つまりこの先にはCTが待っており、数年後にはここで戦っていた何名かのサーファーが世界を回っていることだろう。

(会場のシーサイドリーフ)
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ポルトガル初のチャンピオンが誕生

(フランシスカ・ヴェセルコ)
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WJC出場の条件は20歳以下。
WSLが定めたオセアニア、アフリカ、ハワイ・タヒチ、ヨーロッパ、アジア、北米、南米と7つのリージョナルから選ばれた2名の選手とWSLツアー&コンペティション・チームによって選ばれた10人のワイルドカードから構成される。

日本では脇田紗良がワイルドカードの1名となった。

ウィメンズを制したのもワイルドカードで出場したポルトガルのフランシスカ・ヴェセルコ。

サンクレメンテのソーヤー・リンドブラードを相手に一本目はクローズアウトしてしまう波を掴んでしまったフランシスカ。
序盤はフロントサイドのカービングで5.83、6.50を重ねたソーヤーがリード。フランシスカはニード6.86に追い込まれていたが、後半にパワフルなバックハンドで7.00を出して逆転に成功。
ポルトガル代表として初のWJCタイトル獲得となった。

(フランシスカ・ヴェセルコ)
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「驚いているわ。ワイドカードの機会を与えてくれたことを本当に感謝している。なんだか、このコンテストで勝てる予感がしていたの。全てのヒートが完璧に進み、スコアもどんどん伸びていた。凄い良い感じで、インサイドでワイプアウトしても逆転できると思っていたわ」

フランシスカはRound of 16で脇田紗良を倒した後、エリン・ブルックス(CAN)、シエラ・カー(AUS)と優勝候補の筆頭を次々と倒してファイナル進出を果たしていた。
ちなみにフランシスカは19歳ながら、すでに2021年、2022年にCSを回っている。

メンズは久々にオーストラリア代表が制した

(ジャーヴィス・アール)
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メンズでは1999年、2001年のジョエル・パーキンソンを筆頭に2010年、2012年のジャック・フリーストーン、2018年のイーサン・ユーイングと3人のWJCチャンピオンを抱えるオーストラリア。

今年はコナー・オレアリーと同じ、クロヌラ出身のジャーヴィス・アールがQFで9.93のハイエストスコアを出すなど大活躍。ファイナルではリーバイ・スロースン(USA)を相手に9.50を含む、トータル17.00とファイナルデイのベストトータルスコアで圧勝。
18歳のジャーヴィスがオーストラリアサーフィンの歴史に名を刻むことになった。

(ジャーヴィス・アール)
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「凄い大会だったね。みんな素晴らしいサーフィンをしている中での優勝は大きな意味があるよ。今はまだ実感がわかないけど。この大会に参加した大きな理由の一つとしてCSの出場権があった。QSリージョナルでも調子は良いけど、これでCS出場の権利を手に入れることが出来たよ。最高だね。イベントを通してリーバイは絶好調だったから、ファイナルは良い勝負になると思っていたさ。だから今日はこれまでやってきたことを忠実に実行したんだ」

日本は脇田紗良の9位が最高位

(脇田紗良)
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パンデミック前、2019年の台湾大会で都筑有夢路が日本人として初優勝を果たしていたWJC。

今年は敗者復活戦のElimination Roundで岩見天獅、松岡亜音、都築虹帆が敗退。
唯一勝ち上がった脇田紗良がRound of 16に進み、9位でフィニッシュした。
すでに20歳の脇田紗良は最後のWJCとなり、これから本格的にCT出場を目指していく。

2021年のハンティントンビーチでのCSでは5位に入るなどCT入りの可能性は十分にある。
そして、ハワイ育ちで英語がネイティブなのも彼女の武器と言えるだろう。

『SAMBAZON World Junior Championships』結果
1位 ジャーヴィス・アール(AUS)
2位 リーバイ・スロースン(USA)
3位 イーライ・ハンネマン(HAW)、アラン・クリーランド(MEX)
5位 ブロディ・セール(HAW)、カウリ・ヴァースト(FRA)、オスカー・ベリー(AUS)、ジャクソン・バンチ(HAW)

ウィメンズ
1位 フランシスカ・ヴェセルコ(PRT)
2位 ソーヤ・リンドブラード(USA)
3位 アリッサ・スペンサー(USA)、シエラ・カー(AUS)
5位 ルアーナ・ラップ(BRA)、ソル・アギーレ(PER)、エリン・ブルックス(CAN)、ザーレ・ケリー(AUS)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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