(グッドコンディションに恵まれた2019年のJ-Bay戦 ラインナップ) PHOTO: © WSL/Sloane

CT第9戦『Corona Open J-Bay』開幕直前情報!

全10戦で争われる2022年CTは残り2戦。

南アフリカのJ-Bay、タヒチのチョープーとツアーの中でも特別なイベントで7月にクライマックスを迎える。

異常なまでの熱気に包まれたブラジル戦から一行は南アフリカへ。
7月12日〜21日にCT第9戦『Corona Open J-Bay』が開催される。

すでに選手のウォーミングアップセッションも公開され、ヒート表も公開されている。

J-Bay戦の歴史

(2017年にパーフェクトヒートを達成したジョーディ・スミス)
PHOTO: © WSL/Sherman

J-Bay戦の歴史は1984年まで遡る。
まだツアーの1戦になる前に開催されたイベントではオッキーことマーク・オクルーポ(AUS)が優勝。

1996年、正式にツアーに組まれた最初のイベントを制したのはケリー・スレーター(USA)で、2003年、2005年、2008年と通算4度の最多記録を持っている。
その中にはライバル、アンディ・アイアンズ(HAW)との名勝負も含まれる。

(2015年、ミックがシャークアタックに)
PHOTO: © WSL

2015年にはミック・ファニング(AUS)がファイナルの最中にシャークアタックに遭うという事故があり、コンテストも中止に。
この前代未聞の事故はサーフィンメディア以外でも大きく取り上げられ、そのトラウマと私生活でのトラブルが重なり、ミックは一時ツアーを休んだ。
しかし、翌年にはツアーに復帰してJ-Bay戦で優勝。ケリーの4度の記録に並ぶというボーナスと共にまるで映画のようなカムバックが大きな話題になった。


2017年からコロナ禍で中止される2019年まではブラジリアンが制覇。

フィリッペ・トレドが2年連続で優勝。
2019年はガブリエル・メディナとイタロ・フェレイラによるJ-Bayで初のグーフィー&ブラジリアン対決となり、ガブリエルが優勝していた。

3年ぶりの開催となるJ-Bay戦は長期予報によるとグッドコンディションになる可能性がある。
今年のCTはスペシャルな波が少ないだけに、シーズン後半は期待したい。

ワイルドカードとリプレイスメント

(ジョシュ・フォークナー)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

ワイルドカードはローカルのジョシュ・フォークナーがオーストラリアでのCSの活躍を認められての選出。
ウィメンズは「Ultimate Surfers」で優勝したティア・ブランコ(USA)が3枚目のワイルドカードを使用して参加する。

その他、シーズンワイルドカードはキャロライン・マークス(USA)

怪我で欠場する選手はジョン・ジョン・フローレンス(HAW)とガブリエル・メディナ(BRA)
リプレイスメントはヤゴ・ドラ(BRA)と現在、南アフリカのバリートで開催中のCS第3戦『Ballito Pro』で南アフリカ人として唯一勝ち上がっているルーク・トンプソン。

バリ島で怪我して以来欠場が続いていたセス・モニーツ(HAW)が復帰。
エルサルバドル、ブラジルを欠場していたケリー・スレーター(USA)、タイラー・ライト(AUS)、ブラジルを欠場したバロン・マミヤ(HAW)もクレジットされている。

ファイナル5

(現在ランキング6位の五十嵐カノア)
PHOTO: © WSL/Sloane

2021年シーズン同様、2022年もトップ5の選手がカリフォルニアのローワートラッセルズでワールドタイトルをかけた「Rip Curl WSL Finals」を戦うことになる。

メンズはフィリッペ・トレド(BRA)、ウィメンズはカリッサ・ムーア(HAW)がすでに最終戦を待たずにファイナル5行きを確定。
その他、ジャック・ロビンソン(AUS)、ジョアン・ディファイ(FRA)と2位の選手はポイント差から確定が近いが、3位〜5位はひっくり返る可能性が十分にある。

現在6位、日本の五十嵐カノアもファイナル5入りが十分可能な一人であり、後半戦調子を上げているコナー・オレアリー(AUS)にも注目したい。

CT第9戦『Corona Open J-Bay』のファーストコールはは現地時間7月12日の朝7時(日本時間同日午後2時)
ライブ中継はWSL公式サイト、公式アプリ、公式YOUTUBEで配信される。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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