PHOTO:© WSL/Cestari

【解説】WSLシリーズ戦『オーストラリアン・グランドスラム』とは?遂にウェイティング期間突入

「現役CT選手にとってこのシリーズは競技の世界に戻るためにとても重要なものになるだろう。サーフボード、戦略、サーフィン全般に取り組んできた彼らにとって全てを試す絶好の機会になると思う。そして、このシリーズはファンにとっても非常に重要さ」
ミック・ファニング

3xチャンピオン、ミック・ファニングの言葉通り、新型コロナウイルスの影響でキャンセルされたWSLイベントに変わって開催される国を跨がない形のコンテスト『Australian Grand Slam of Surfing』はCT選手とファンにとって待ちに待った機会だろう。

待望のイベントが9月1日、遂にウェイティングピリオドに入った。『Australian Grand Slam of Surfing』は、9月1日〜10月31日までの期間に、ベストコンディションの2日間を選んで開催され、現在3つのイベントが予定されている。

波の宝庫であるオーストラリアでは開催のチャンスも多く、すぐにスタートする可能性もある。その前に『Australian Grand Slam of Surfing』を解説しておこう。

WSL公式サイト

『Australian Grand Slam of Surfing』概要

『Australian Grand Slam of Surfing』は観客を入れない形の「ストライクミッション」スタイルのイベントで、9月1日〜10月31日までの期間にベストコンディションの2日間を選んで開催。

現在、ツイードコースト、ゴールドコースト、マーガレットリバーの3イベントが予定され、遂にウェイティングピリオドに入った。

各イベントは開催の可能性がある7日前にイエローアラートが発令され、3日後にグリーンアラートが発令されて最終的な判断が下される。

『Australian Grand Slam of Surfing』の各イベントには国内最高峰のサーファー24名(メンズ12名、ウィメンズ12名)が出場する。その内、メンズ10名、ウィメンズ8名はCT選手が予定され、ジャック・ロビンソン、モーガン・シビリック、イザベラ・ニコルスなどのルーキーも含まれる。残りのスポットは2019年のQSランキング、またはワイルドカードが割り当てられる。

なお、メインイベントの他、ヘリテージヒートとローカルによるスペシャルヒートが開催予定だ。

シリーズチャンピオンには男女共に20,000オーストラリアドル(日本円で約152万円)の賞金が授与され、その賞金は希望する慈善団体に寄付される。

イベントはWSL公式サイトの他、オーストラリアのチャンネル7、フォックススポーツ、ニュージーランドのスカイスポーツNZでライブ中継が行われる。

出場選手

(ミック・ファニング)
PHOTO:© WSL/Barripp

『Tweed Coast Pro』
すでにジャック・ロビンソン、メイシー・キャラハン、ザーリ・ケリーの出場が決定。

『Boost Mobile Pro Gold Coast』
ミック・ファニング、ビード・ダービッジ、ジョエル・パーキンソン、ディーン・モリソンのクーリーキッズのほか、ワイルドカードとしてオーストラリア在住の村松爽香の参加が決定している。

『Margaret River Pro』
タジ・バロウ、ジェイク・パターソン、デイブ・マコーレーが出場する予定。

『Tweed Coast Pro』

(ステファニー・ギルモア)
PHOTO:© WSL/Sean Radich

QLD州の境に位置するツイードコーストで開催される『Tweed Coast Pro』はゴールドコースト滞在中のケリー・スレーターがサーフィンすることもあるキャバリタビーチか、フィンガルヘッドが会場になる。
どちらで開催されてもパンチのある波と刺激的なパフォーマンスが期待出来るだろう。

なお、『Tweed Coast Pro』ではボードライダーズによるコンテストが開催され、優勝者にはメインイベントの出場権が与えられる。

Tweed Coast Pro – Men’s
Tweed Coast Pro -WoMen’s
Tweed Coast Pro – Specialty Heats

『Boost Mobile Pro Gold Coast』

(ストラディ)
PHOTO:© WSL/Visit Queensland

ゴールドコーストと言えばCTの舞台になっているスナッパーロックスやキラなどが有名だが、北部に位置するクイーンズランド州・サウス・ストラドブローク島、通称「ストラディ」は北よりの風をかわす貴重な場所でウネリも拾いやすいためにトップサーファーによるセッションになることも多い。
WSLイベントがこの場所で開催されるのは初めてで、冒頭にお伝えしたクーリーキッズによるヘリステージヒートが控えていることもあり、『Australian Grand Slam of Surfing』では最も注目を集めるイベントと予想される。

また、オーストラリア在住の村松爽香にも日本からエールを送りたい。

「本当に楽しい試合になりそうだね。2018年のベルズビーチ以来、コンテストには出場していないから、それだけでも面白いイベントになると思うし、ディーンやジョエル達とはフリーサーフィンでも競争心があるんだ。他の3名がどれだけ真剣に取り組んでくるか?それは間違いなく自分のプレッシャーになる。彼らと一緒になれば火がつくと確信しているよ。サウスストラディーで開催されることも楽しみだね。決まった時は素晴らしい波で、それはサーファーが望む全てを提供する。ファンのためにも最高のショーになるだろう」
ミック・ファニング

Boost Mobile Pro Gold Coast – Men’s
Boost Mobile Pro Gold Coast -WoMen’s
Boost Mobile Pro Gold Coast – Heritage Heats

『Margaret River Pro』

(マーガレットリバー)
PHOTO:© WSL/Dunbar

CTのオーストラリアレッグの中でも最もワイルドでオーストラリアを象徴する波、マーガレットリバーが舞台。
タジ・バロウの故郷でもあるこの場所はチャレンジングなリーフブレイクが点在しており、『Australian Grand Slam of Surfing』にビッグウェーブの要素を加えることが出来るだろう。

Margaret River Pro – Men’s
Margaret River Pro -WoMen’s
Margaret River Pro – Heritage Heats

(空海)

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