学校での経験は言葉や知識の引き出しを増やすことにも繋がる Photo: THE SURF NEWS

「サーフキッズの教育論」- F+

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先日茂原駅に友人を迎えに行ったら、なんと改札出たところに長生郡市のマスコットキャラクター勢ぞろい。何のイベントかわからないけど一宮いっちゃん含めてズラリの図だった。
左から村の花、ハマヒルガオを手にした長生村の「太陽くん」、頭に流れる天の川の対岸に織姫と彦星をあしらった茂原市の「もばリン」。まぁ、茂原といえば七夕か。そして梅の産地として有名な睦沢町からは「うめ丸くん」、水のしずくや背中の葉っぱや太陽で豊かな自然をモチーフにした長柄町の「ながラン」。そしてわれらが一宮町の「一宮いっちゃん」。上総国一之宮である玉前(たまさき)神社の巫女さんがモチーフかな。主祭神の玉依姫(たまよりひめ)さまは太東岬に上陸、その一族が年に一度お出ましになる祭典場が志田、神聖な場所なのだよ。だからあそこに鳥居がある。私は毎年初詣は玉前神社で、玉依姫さまに「健康な金持ち」になれるようにご祈祷をお願いしている。玉前では「波乗り守」とか売ってるし、「一宮いっちゃん」のお友達の「こなみちゃん」は頭にサーフボード乗せてるけど、そこまで行くのはどうなの? とか思ってしまう。けど、「一宮いっちゃん」は好き(笑)。

まぁ。そんなこんなでもうすぐ玉前詣での新年だ。早いなぁ、本当に。で、あっという間に2023カレンダー制作の季節じゃん(笑)。そうだ、カレンダーとリンクしているコラムも書かなくちゃ。まずは2022年1月1日、ケリー・スレーター編公開だわ。急がなくちゃ。

Photo: snowy

さて、小学校の先生から、サーフキッズの教育論を聞かれているわけだけど、う~ん、基本、教育はしっかり受けておいたほうがいいと思う。後で困るのは親であり本人であるから。
学校というのは行きたくなくても行かなくてはならないとか、やりたくなくてもやらなくてはならないことがある、とかそういうことを受け入れる方法を学ぶ場であり、世の中にはいろんな子供がいて、いろんな人がいて、いろんな考え方や行動をして、泣いたり笑ったり怒ったり……ということを経験する場だと私は思っている。もちろん実際に小学生の頃にそういう風に思っていたわけではないけど、大人になってそういうことの価値観や知識のベースは学校なんだなと思うようになった。
人とかかわるというのは人を知るということにつながり、それはまさにサーフィンのヒートでの駆け引き、特にマンオンマンではとても大きな判断要素になる。もちろん人生のあらゆる場面で人間関係というのは避けて通れない。0.1から10までの0.1刻みの加減計算もコンペティターには必須だ。

サーフキッズの定義はあいまいだけど、まぁ、試合だからって親が平気で学校休ませたり、ホームスクールで雑多な子供たちとかかわらない、人間関係は親と海だけ、みたいな子供なのであれば、それは先生方にとっては由々しきことではあるだろうけど、6年たてば、中学高校なら3年たてばその子は卒業してしまうので、かかわるのは長い人生の中ではほんのわずかな時間だし、深く考えれば考えるほど時間が足りないんじゃないかと思う。でも誰にでも影響を受けた教師、というのはいるので、その子に何を残してあげられるのか、という自問自答は繰り返されるのであろう。

でもまぁ、子供って結局親なんだな。親の背中って本当に大事。教育というのは学校2割親8割だと思うので、親が学校に丸投げすればそれはロクな結果を生まないと思う。サーフキッズの言葉遣いとか礼儀とか、本当にろくでもない子供もいるにはいるけど、ちゃんとした子もいる。ありがちなのは「世わたり上手の罰当たり」的子供で、その人が自分にとって大事かどうでもいいかで、礼儀作法を使い分けるタイプ。で、親を見れば親もその典型だったりして、世の中上手くできてるなぁ、と思う。いつかその使い分け、バレちゃいますよ(笑)。
ただ、教育、特に言葉の知識は大事かなと思う。きちんと話せないとアホなインタビューの受け答えしかできないし、上に行けば行くほどそれじゃ許されないし。

例えば世界に出て、日本の歴史や文化を聞かれて、日本人なのに何も答えられないじゃカッコ悪いじゃん。英語は通訳がいればいいので話せなくてもそう神経質になることもないけど、知識としてそういうことが頭に入っていなければ、英語だろうが日本語だろうが答えられない。サーフィンのインタビューだからってサーフィンのことだけ聞かれるわけじゃない。支持政党とか、時の社会問題とか、環境問題に関してとか、いろんなことを聞かれる。それは有名になればなるほどそういう機会が多くなる。そしてそういう受け答えの中でその選手のインテリジェンスってはかられちゃうし、その受け答えが面白い選手というのは一目置かれる。だから今学校で習っているつまらない科目も、いつかその知識を引き出しから引っ張り出す時が来るし、引き出しがカラなら恥をかくと心得よ、だ。

いつもダメな子供を見ると親の顔が見たい、と思うけど、まぁ、見てみると100%親も親なので、親子で恥かけば問題ないのかな、と思う。たぶんそれを恥とも思わないのだろうし。あれ、教育論になってないですね。でも私、いくらサーフィンがうまくても漢字書けないやつはダメ、と思ってるほうです。少なくとも自分の住所と名前ぐらいは(笑)。

F+編集長つのだゆき

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