現地時間4月4日、オーストラリア・ベルズビーチを舞台としたCT開幕戦『Rip Curl Pro Bells Beach』は2日目を迎え、公式4-6ftレンジの風の影響が入ったベルズ・ボウルズでウィメンズのR1とメンズR2の16ヒート中の2ヒートのみ進行。
ハイタイドによるコンディション悪化で夕方までホールドされ、結局この日はオフになった。
なお、オーストラリアでは4月5日の午前3時にサマータイムが終わるため、日本との時差が2時間から1時間に縮まる。
ネクストコールは現地時間4月5日の朝6時45分で20分後の7時5分に再開予定。
日本時間では同日の6時5分に開始される可能性がある。

PHOTO: © WSL/Cait Miers
カリッサが勝ちあがり、ステフが敗退

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ウィメンズR1はルーキーが強く、アリッサ・スペンサー(USA)、フランシスカ・ヴェセルコ(POR)、ナディア・エロスタルベ(EUK)、アナット・レリオール(ISR)がラウンドアップ。
一方、ゴールデンルーキーのティヤ・ゼブラウスキ(FRA)は僅差で敗退と早くもCTと敗者復活戦が撤廃された新フォーマットの洗礼を受けた。
復帰組ではカリッサ・ムーア(HAW)がソーヤ・リンドブラッド(USA)に圧勝した一方、ステファニー・ギルモア(AUS)はルアーナ・シルヴァ(BRA)に敗退。
その他、ベテランのサリー・フィッツギボンズ(AUS)とレイキー・ピーターソン(USA)が次に繋げている。

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母親として初めてのCTヒートに挑んだカリッサは、4.00に加え、パワフルなレールワークで7.50をスコア。
バックアップを伸ばせなかったソーヤを完璧に抑え、次のR2ではディフェンディングチャンピオンのイザベラ・ニコルス(AUS)と対戦する。
「本当に最高の気分。自然と笑顔になっちゃうわ。今日は初めてのことばかり。少し緊張もしたけど、それ以上にワクワクしたわ。少なくとも一本は良い波を見つけられたし、次もサーフィンができるように勝ち上がれて本当に良かった。ビーチで娘と夫に出迎えられることほど、幸せなことはない。娘は私にとって最大の贈り物であり、恵み。母親になれたことにただ感謝しているの。今はとにかく、自分が納得できるパフォーマンスを見せたいと思っている。一年前、出産した直後は郵便ポストまで歩くことすらできなかった。だから今日、またジャージを着て階段を下りていけたこと自体が、私にとっては一つの勝利だと思うの。海から上がった時、思わず立ち止まってしまったわ。観客を見渡して、『ここでこうしていられるのも、あと何度あるか分からないな』って思ったわ。とても特別な瞬間だと感じる。この時間をしっかり噛み締めたい」



ステフを倒したルアーナ

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過去15回のベルズ戦出場でQF以下は一度もなく、半数以上でファイナルに進出して4度の優勝をしているステフだが、風の影響でいつもの完璧さを失ったこの波で実力を出し切れないままヒートを終えてしまった。
一方、ステフに勝ったルアーナは奇しくも2024年、2025年とステフのリプレイスメントとして経験を積み、昨年のベルズでファイナリストまで上り詰めた選手。
4〜6ポイント台のミドルスコア勝負ながら、確実に成長を見せたヒートでもあった。
「これ以上にタフな組み合わせはなかったと思う。ステフはここで4回も優勝しているし、史上最高、8度のワールドチャンピオンでもある。失うものは私より彼女の方が多かったはずだけど、同時にこの2年間に彼女が休養をとっている間、私が彼女の枠を譲り受けていたの。『ステフ、ありがとう。でも、海の中では友達でいられないね』なんて思ったりしたわ。本当に嬉しい。彼女は私が8歳の頃からずっと憧れの存在。スタイルも最高だし、心から尊敬している。彼女はとにかく“GOAT(史上最高)”よ。それ以外に言葉が見つからない。彼女のことが大好き。きっと皆んなもそうよね」


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イーサンを倒したジョージ・ピッター

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16ヒート中の2ヒートのみ進行したメンズR2は、ベテランのミゲル・プーポ(BRA)がCT2年目の若いジョエル・ヴォーン(AUS)を倒し、返り咲き組のジョージ・ピッター(AUS)がイーサン・ユーイング(AUS)に勝利。
特に優勝候補の筆頭だったイーサンを倒したジョージはこの日最大の番狂わせで、ロングウォールの波で7.67をスコアしてリードすると、バックアップスコアも6.90と伸ばし、エクセレントスコアが必要な状況までイーサンを追い込んでいた。


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ジョージは2024年にワイルドカードで出場したベルズ戦でイーサンに敗退した経験あり、今回はそのリベンジを見事に果たすことができた。
「3週間前くらいに組み合わせが発表されたので、最初の対戦相手をじっくり見つめる時間が3週間もあった。イーサンは最も好きなサーファー。特にここベルズでの彼は、信じられないほど素晴らしいよね。彼を倒すのが、どれほど高い山に登るようなものかは分かっていた。正直、今こうしてこの舞台に立っていられるのは、最高の気分さ」
なお、R2の残りヒートでは、H8で五十嵐カノア(JPN)がモーガン・シビリック(AUS)、H15でコナー・オレアリー(JPN)と和井田理央(IND)が対戦する。
現地時間4月5日も南西ウネリが続くが、風がサイド気味の北東予報。
まずは日本時間朝5時45分のコールを待とう。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
Rip Curl Pro Bells Beach Women’s Round One Results
HEAT 1: Sally Fitzgibbons (AUS) 11.84 DEF. Yolanda Hopkins (POR) 9.60
HEAT 2: Alyssa Spencer (USA) 13.76 DEF. Tya Zebrowski (FRA) 12.16
HEAT 3: Francisca Veselko (POR) 12.67 DEF. Brisa Hennessy (CRC) 9.10
HEAT 4: Nadia Erostarbe (ESP) 11.40 DEF. Bella Kenworthy (USA) 10.67
HEAT 5: Anat Lelior (ISR) 13.83 DEF. Vahine Fierro (FRA) 13.50
HEAT 6: Carissa Moore (HAW) 11.50 DEF. Sawyer Lindblad (USA) 8.00
HEAT 7: Luana Silva (BRA) 11.83 DEF. Stephanie Gilmore (AUS) 6.10
HEAT 8: Lakey Peterson (USA) 11.73 DEF. Ellie Harrison (AUS) 9.60
Rip Curl Pro Bells Beach Men’s Round Two Results
HEAT 1: Miguel Pupo (BRA) 14.17 DEF. Joel Vaughan (AUS) 12.07
HEAT 2: George Pittar (AUS) 14.57 DEF. Ethan Ewing (AUS) 12.34
Remaining Rip Curl Pro Bells Beach Men’s Round Two Matchups
HEAT 3: Jordy Smith (RSA) vs. Luke Thompson (RSA)
HEAT 4: Barron Mamiya (HAW) vs. Seth Moniz (HAW)
HEAT 5: Jake Marshall (USA) vs. Joao Chianca (BRA)
HEAT 6: Griffin Colapinto (USA) vs. Dane Henry (AUS)
HEAT 7: Cole Houshmand (USA) vs. Alejo Muniz (BRA)
HEAT 8: Kanoa Igarashi (JPN) vs. Morgan Cibilic (AUS)
HEAT 9: Yago Dora (BRA) vs. Mateus Herdy (BRA)
HEAT 10: Crosby Colapinto (USA) vs. Marco Mignot (FRA)
HEAT 11: Leonardo Fioravanti (ITA) vs. Kauli Vaast (FRA)
HEAT 12: Filipe Toledo (BRA) vs. Eli Hanneman (HAW)
HEAT 13: Italo Ferreira (BRA) vs. Xavier Huxtable (AUS)
HEAT 14: Gabriel Medina (BRA) vs. Alan Cleland (MEX)
HEAT 15: Connor O’Leary (JPN) vs. Rio Waida (INA)
HEAT 16: Jack Robinson (AUS) vs. Samuel Pupo (BRA)
(黒本人志)






















