(2年連続5度目の団体金メダルを獲得したフランス) Photo: ISA/Pablo Franco

フランスが2年連続5度目の団体金メダルを獲得!日本は5位『ISA World Longboard Championship』

サーフシティ、エルサルバドルのエル・スンザルを舞台に1週間に渡って開催されたロングボードの世界選手権、『ISA World Longboard Championship』が現地時間10月22日に終了。

ウィメンズはフランス、レユニオン島出身のアリス・レモーンが自身の記録を更新する3度目の金メダルを獲得してフランスチームを優勝に導いた。
メンズはペルーのピッコロことブノア・クレメンテが2つ目の金メダルを獲得した。

国別2位はフランスと僅か15ポイント差でアメリカ、ペルーは2023年に並ぶ3位。
過去全ての『ISA World Longboard Championship』で唯一メダルを獲得しているブラジルは6度目のカッパーメダルを獲得した。

なお、前日に国別10位まで下がっていた日本は他国の結果によって昨年と同じ5位になった。

3度目のタイトルを獲得したアリス

Photo: ISA/Pablo Franco

ウィメンズでは2019年、2023年と唯一2度の優勝で金メダルを獲得、昨年は銀メダルを獲得していたアリスが今年もゾーンに入っていた。

メインラウンドR5では16.50の大会最高となるヒートスコアを出してファイナル進出。
ファイナルでは6.00とスロースタートながら、7.33、7.40とスコアを伸ばしてトータル14.73で終始リード。7.17を出したアメリカのアヴァロン・ガルを振り切って3度目の金メダルを手に入れた。

「ずっと夢見ていたし、何年もの間そのために努力してきたから、私にとって本当に大きな意味があるわ。このスポーツが成長していて、すごく若い女の子たちが上手にサーフィンをしていてレベルが今すごく高い。だから、今回の金メダルが私にとって一番重要なの。幼い頃、母に『世界チャンピオンになりたい』って話していたの。2019年に最初の金メダルを獲った時、お母さんは『よし、達成したね』って言ってくれたけれど、私は『ううん、もっと欲しい』って言ったわ。私はロングボードを愛しているし、エル・スンザルのような波は夢のようだから、すべての波、すべてのヒートを楽しんだわ。家族、チーム・フランス、連盟、すべての友人、そして私を全力で支えてくれているレユニオンのスポンサーに感謝したい。みんなのおかげで、私はこの夢を追いかけることができた」

Photo: ISA/Pablo Franco
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(アヴァロン・ガル)
Photo: ISA/Pablo Jimenez
(リア・ディアス)
Photo: ISA/Pablo Jimenez
(エストーリャ・マルティネス)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

3位に入ったコスタリカのリア・ディアス、4位のエストーリャ・マルティネスはそれぞれ自国初のメダル獲得。
特にエストーリャはまだ14歳とこれからの選手。
アヴァロン、リア、エストーリャの3名は2027年にペルーのリマで開催される『Pan American Games』の出場権も獲得した。

(エドゥアルド・デルペーロ)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

フランスはアリスの優勝の他、ディフェンディングチャンピオンのエドゥアルド・デルペーロが3位となり、5つ目のメダルを獲得。
これは6つのメダルを持つ彼の兄のアントワーヌ・デルペーロに次ぐ歴代2位タイで、他にピッコロ、オーストラリアのハーレー・イングルビーと並ぶ記録である。

また、初出場のルイ・マルシセも健闘して7位となり、2年連続5度目の団体金メダルに貢献した。
カネル・ルブトンはメインラウンドで2ヒート勝利した後、怪我で棄権を余儀なくされた。

ピッコロが圧倒的なスコアで2度目の金メダル

Photo: ISA/Pablo Franco

メンズサイドのファイナルはアメリカのトニー・シルヴァーニ、フランスのエドゥアルド・デルペーロ、南アフリカのサム・クリスチャンソンと現役LT選手を44歳のピッコロが支配した。

ピッコロは8.23で他選手を圧倒すると、直立のハングテンとレールターンの連続で9.07と大会のハイエストスコアを出してトータル17.30をまとめた。トニー、エドゥアルドもハイスコアを出したが、圧倒的なスコアを追い越すことはできず、2023年のエルサルバドル大会のSFでの負傷による棄権から3年越しのリベンジをピッコロは果たした。

「最高の気分だよ。この大会のために必死に努力してきたし、これはリベンジ戦だった。ずっとこの結果を追い求めて準備をしてきたから、成果が出てくれたよ。まだ信じられないくらいさ。本当に胸が一杯になっているし、みんなに感謝したい。僕の天使が、この瞬間にすごく助けてくれたのを感じているんだ。僕の人生は生まれ変わったんだよ。今では素晴らしい家族と一緒にいるし、いつも一緒に来る家族全員がひとつになっている。ジェイミーは今や家族の一員であり、人生の一部なんだ。僕たちのためにしてくれたすべてのことに対して、彼女にも本当に感謝している」

Photo: ISA/Pablo Jimenez
Photo: ISA/Pablo Franco

ピッコロは2013年と2015年にWSLのワールドタイトルを獲得。
2019年に『ISA World Longboard Championship』、『Pan American Games』の最初の金メダルを獲得した。
2023年に2度目の『Pan American Games』の金メダルを獲得した後、2026年にまたしても金メダルを手に入れた。

約20年に渡ってこの競技における圧倒的な強さを誇示してきたピッコロはシェイパーでもある。
2027年の自国開催の『Pan American Games』出場権も手に入れ、3度目のタイトル防衛が次の目標になる。

(トニー・シルヴァーニ)
Photo: ISA/Pablo Jimenez
(サム・クリスチャンソン)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

2位のトニーは2011年に『ISA World Longboard Championship』の金メダルを獲得。銀、銅、カッパーと4つ目のメダルを獲得した。
4位のサムは2013年の最初の単独大会におけるシモーヌ・ロブとトーマス・キング以来となる、南アフリカのメダリストになった。

Photo: ISA/Pablo Franco

フェルナンド・アギーレ氏のメッセージ

今年のワールド・ロングボード・チャンピオンシップは、ロングボードの美しさと、それがスポーツ全体にもたらす価値を再び示しました。

エル・スンザルの素晴らしい波は、披露されたサーフィンにふさわしい舞台を今回も私たちに提供してくれましたし、コスタリカとプエルトリコが初のメダルを獲得したのを見られたのも素晴らしいことでした。
最高レベルで再び大会を開催してくれたエルサルバドル政府と国民の皆さん、そしてこれを可能にしてくれたすべてのチーム、ボランティア、関係者に心から感謝しています。

5度目のチーム・タイトルを獲得したフランス、そしてすべてのチャンピオンの皆さん、おめでとうございます。
ロングボード・サーフィンをオリンピック競技に採用させるための私たちの取り組みは続いており、今大会はなぜそれがオリンピックにふさわしいのかを私たちに再認識させてくれました。

『ISA World Longboard Championship』結果

Photo: ISA/Pablo Franco

団体総合
1位 フランス
2位 アメリカ
3位 ペルー
4位 ブラジル
5位 日本

Photo: ISA/Pablo Franco

メンズ個人
1位 ブノア・クレメンテ(PER)
2位 トニー・シルヴァーニ(USA)
3位 エドゥアルド・デルペーロ(FRA)
4位 サム・クリスチャンソン(RSA)
…11位 塚本将也
…25位 堀井哲

Photo: ISA/Pablo Franco

ウィメンズ
1位 アリス・レモーン(FRA)
2位 アヴァロン・ガル(USA)
3位 リア・ディアス(CRC)
4位 エストーリャ・マルティネス(PUR)
…9位 田岡なつみ
…9位 吉川広夏

『Pan American Games』クオリファイ
メンズ
ブノア・クレメンテ(PER)
トニー・シルヴァーニ(USA)
アレクサンドル・エスコバー(BRA)
ジョナサン・メレンドレス(MEX)
スルフィエル(ARG) ★暫定的

ウィメンズ
アヴァロン・ガル(USA)
リア・ディアス(CRC)
エストーリャ・マルティネス(PUR)
クロエ・カルモン(BRA) ★暫定的

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(染谷たかし)

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