ジェリー・ロペス、ジョエル・チューダー、ケリー・スレーターなど、名立たるサーファー達の名言を集めた『サーファーへ100の言葉』が3月下旬に発売される。
“THE ART OF SURFING”をテーマに掲げたサーフマガジン『NALU』と、国内外のサーフトリップ情報を紹介する『Surftrip Journal』が共同で編集。サーファーによるサーファーのための100の名言が、挑む・楽しむ・調和する・敬う・表現する・学ぶ・生きるという7つのテーマ別に紹介されている。
THE SURF NEWSでは、昨日、印刷所から刷り上ったばかりの本書を入手。内容の一部を抜粋してお伝えする。
「諦めず漕ぎ続けよ!」
本書を開くと、まずこの言葉が飛び込んでくる。サーフィンの神様と称されるジェリー・ロペスのこの言葉だ。サーフィンにも人生にも通じる、あまりにも有名なこの名言。既にこれまでの人生のどこかで、この言葉に背中を押された人もいるかもしれない。
「いい波が割れている朝、ビーチに行くと、この世界も捨てたもんじゃないなって思うことがあるんだ。」
ノーベル化学賞を受賞したキャリー・マリスの言葉。ノーベル賞の受賞が決まった時も、彼はカリフォルニアのビーチで波に乗っていたという。
ジェリー・ロペス、ジョエル・チューダー、ケリー・スレーターなどのサーフィン界の大御所から、ノーベル賞受賞者まで、様々なバックグラウンドを持ちながらも、サーフィンに情熱を傾けたサーファー達の言葉が綴られている。
NALU編集部は、本書を以下のように紹介している。
なぜ我々は波に乗るのだろうか?
それはもちろん楽しいからであり、気持ちいいからだろう。けれどもサーファー同士が交わすあいさつに“キープ・サーフィン”という言葉があるように、ただ単純に「楽しい」だけや「気持ちいい」だけではなく、辛いことや面倒な側面もサーフィンにはあって、そのため海から遠ざかってしまう人が少なくないのも事実である。
またサーフィンは波が無くては始まらない。いい波に乗ろうと思えば自然のリズムに寄り添わなければならず、決して自分の都合には合わせてはくれないものだ。サーフィンには楽しいことも辛いこともあり、自分の思い通りにならないこともある。それはとても人生に似ている。
本書「サーファーへ 100の言葉」はサーフィンに傾倒するサーファー達が口にした波乗りと人生に“効く”言葉を厳選して一冊にまとめている。
サーフィンに夢中になっている人も、海から遠ざかってしまった人も、はたまたサーフィンに興味がある人も、ぜひ手にとってほしい。それらの言葉はあなたが波乗りという行為に対してどう立ち振る舞うべきかの思慮を深め、サーファーがどんなマインドを持った人達なのかを理解する一助になるに違いない。
「もし迷ったら、パドルアウトすればいい」とはレジェンドサーファーであるナット・ヤングの言葉だが、何かで立ち止まった時、思い悩んだ時、あなたの背中を優しく押してくれるサーファーならではのエールを、ぜひ本書から受け取って欲しい。
200ページ以上もある本書だが、大胆にも見開きを1フレーズで使っており、かなり見やすく編集されている。最初から通しで読む必要もなく、好きなところから、好きな部分だけ読めばいい。
海から遠ざかっている人や、何かに悩んでいる人に、特におすすめしたい一冊。もちろん、サーフィンに今も夢中な人も、ベッドサイドに置いておけば、何か迷ったり立ち止まったりした時、この本を開きたくなるはず。
全国の書店やネット書店にて、3月下旬発売。
(THE SURF NEWS編集部)