photo by RiRyo (iphone)

サーフィン写真の撮り方や見方。その一、スマホで撮る

シリーズ「おいらはサーファーの味方」No.26

スマホからプロレベルに至るまでサーフィン写真はどう撮るのか、どう撮られているのか?その疑問や裏話を一挙に公開いたします。これでサーフィン写真の見方が変わります。


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photo by RiRyo (iphone)

さてサーファーならば、誰でもサーフィンの写真をスマホで撮ったことがあるはず。僕も撮った写真をSNSで発信してます。良い波見たら誰かに教えたくなるサーファーの性というものでしょうか?誰かが撮ったサーフィンの写真も毎日のように目にします。

大波小波、オフショア、オンショア、ビーチ、リバーマウス、リーフブレイク、そしてパーフェクトなラインナップ、ディープなバレルやエアリアルそして初心者サーファーの初ライドなどなど写真も様々で、思わず僕も「イイネ」や「♡」を押してしまいます。

でもそんな写真を見ていて「惜しいな」とカメラマン目線で感じる写真を見かけることも少なからずありますね。サーフィンの写真を長く続けてきた職業病みたいなもので「ここをこうしたらもっと良くなる」と考えてしまうんです。

ということで、ほんの少しのことで、良い写真がゲットできる又は作品をグレードアップする方法をアドバイスさせていただこうと思います。しばしおつきあいください、簡単ですよ。

1.撮り方を少し変えるだけで、「プロ並み」

デジタル化でカメラはどんどん進化しています。しかし今でもテクノロジーが超えられない高い壁が、「ピント」や「ブレ」の補正です。ピントやブレは撮った後ではほとんど修正ができません。写真は撮るときが一番重要なんです。ですからプロのフォトグラファーはピントやブレが起きないように集中して撮影します。

ピントのズレやブレが起きる原因の大きな一つが手ぶれです。カメラが揺れると画像がブレたりピントがボケます。そのトラブルを防ぐ簡単な方法があります。それは意識して『脇(わき)をぐっとしめて』カメラを持つということです。単純なことだけど、これは大きな効果があります。

近くに車や手すりなどがあれば、そこに両肘を据えて撮るのも効果的です。また両手でしっかりとスマホを持つのも重要。

Edited by RiRyo

これはブレではなく暗くてピントが合わなかった悪い作例。こうなるとどんなに良い瞬間でも補正のしようがない。 photo by RiRyo

2.水平を直す。

サーフィンのライディングや波の写真を撮ると水平線が傾くことがあります。その水平は必ず直しましょう。スマホの傾き修正機能で直すだけ、「めんどうだな」と思わないで、まずやってみて慣れましょう。慣れれば簡単だし、そのうち水平が傾いた写真を見ると直したくなります。

水平を直すのは超簡単、しかも作品の完成度が増す。©RiRyo

3.トリミング&エフェクトでお化粧

水平を直したら完成といっていいけど、さらにトリミング&エフェクトで個性を出すことも可能です。良い写真のコツは手間を惜しまないことです。トリミングは必要のない部分をカットしたり写真の縦横を変更したりします。インスタグラムにアップするつもりならば、正方形にトリミングすれば思ったとおりの絵面で公開されます。

曇り空で撮った写真にエフェクトで古いフィルム風に仕上げた。 余分なとこがあればトリミングで切り取ってもいい。©RiRyo

4.サーフィン写真はサーフィンだけじゃない。

サーフィン写真とは?

話題が少しそれますが、サーフィンのライディングだけがサーフィンの写真ではありません。その定義は人さまざまだけど、僕の認識では「サーフィン」がどこかに写っていればそれはサーフィン写真だと決めています。もしくはサーフィン写真として写真を完成させたい意思があるときはサーフィンに関わるなにかが映り込むように考えます。

陸上でサーフィンの写真を撮影するときに考えるのは、サーフィンがどこかにあるかないか?

photo by RiRyo

そのサーフィンとはサーフボードだったり、ワックスだったり、サーファーという人物だったりと、とにかくサーフィンに関連するものが写っていればサーフィン写真として完成すると僕は思っています。

photo by RiRyo at Factory Bird (George)

ちなみにサーファーズジャーナル日本版の8-6最新号の表紙と裏表紙はiphoneで撮影された写真です。サーフィンフォトグラフィーの歴史で初めてのことだと思います。

Ref:TSJJ8-6
Ref:TSJJ8-6

(李リョウ)

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