先日、WSLは新型コロナウイルスの影響を鑑みて、2020年のチャンピオンシップツアー(CT)中止を発表した。この発表は、東京五輪の延期と併せて、世界中のサーフ系メディアやジャーナリストの活動を制約することとなった。
今回のCT中止を受け、ワールドツアーのコンテスト会場に実際に足を運ぶ唯一の国内サーフメディア「F+ MAGAZINE(エフプラス)」は、2020年9月10日配布予定のフリーマガジン「F +039号」の休刊を発表。また、それ以降についても、CTが正常運営に戻るまで休刊となる見込みだ。
つのだゆき編集長は「3月にCT初戦がキャンセルになった時点で、少なくともオーストラリアレッグ全キャンセルが濃厚と思えて、海外スタッフにロブ・マチャドなどへのインタビューを依頼し、6月10日配布開始の「F+038号」を作成しました。しかし、やはりアメリカ本土やオーストラリア等での取材を海外スタッフにオーダーするのも難しい状況になり、非常に残念ですがF+039号については休刊とすることにしました。」とコメント。
なお、Webコラムは継続予定のため、つのだゆき編集長からの最新情報は「サーフィン波情報BCM」または「THE SURF NEWS」を確認してほしい。
F+ MAGAZINEとは
日本人サーフィンジャーナリストの先駆け的存在であり、世界中のトッププロから信頼されるつのだゆき氏が編集長を務める「F+ MAGAZINE」は、
前身の「flow」マガジン発行から25年間、一貫してCTを追いかけてきた。
他誌にはない斬新な切り口の辛口コラムや、CTの舞台裏に入り込んだ「BEHIND THE CURTAIN」、トップ選手達のインタビューなど数々の人気企画を抱え、3・6・9・12月10日に全国のサーフショップ等で一斉に無料配布されている。
つのだゆき編集長
F+の編集長を務めるつのだゆき氏は、2017年より公式コンテンツをサーフィン波情報BCM内に集約し、「F+つのだゆき編集長コラム」を掲載。当サイトにも「F+コラム」を寄稿している。
長年世界を見続けている独自の視点により、世界のサーフィンのトレンドを知ることが出来る貴重な情報源と言っても過言ではない。なお、近年ではプロサーファーのコーチングにも力を入れ、加藤嵐プロのJPSAグランドチャンピオン3連覇達成の偉業をサポートした。
バックナンバーをオンラインストアで販売予定
誌面の休刊の発表とはなっているが、BCMでのコラムコンテンツの更新は継続される予定。また、F+ MARKET(オンラインストア)では、F+ MAGAZINEの創刊号から最新038号までの全号をバックナンバーとして販売する予定。
https://market.fplussurf.com/
以下、F+からの公式リリースを掲載する。
F+ を支えていただいている皆様へ
皆様もこのコロナ禍の影響で、いろいろ大変な思いをされていることと思います。
小誌F+も、flow時代から25年の長きにわたり、ぶれずにCTをメインとして雑誌を制作してきましたが、そのCTツアーが現状行われないという、考えもしなかった出来事が起きています。
ずっとメインの取材対象としてターゲットにしてきたものが急になくなってしまい、前号のF+038号に関しましては、コンテストコンテンツ無しの記事構成で制作いたしましたが、そういった構成にしたところで、小誌の編集内容に沿う記事としては、やはり海外、アメリカ本土、オーストラリア等でのリモート取材が必要不可欠ということになり、それも海外スタッフにオーダーするのが難しい状況になりました。
そこで、非常に残念ではございますが、9月10日配布予定のF+039号に関しまして、休刊させていただくことにいたしました。
それ以降に関しましても、CTツアーが正常に戻らない限り、記事制作が困難であると考えられますので、しばらくの間休刊となる予定でございます。
世界各国を人々が自由に行き来できる、という状況が戻らない限り、正常なワールドツアーは戻らないと思われますので、残念ではございますが、長期的な時間のかかることと思われます。
復刊に関しましてはめどがつき次第、早急に皆様にお知らせいたしますので、その時にはまたご協力のほどをよろしくお願いいたします。
突然の休刊で皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。ふたたび誌面にてお会いできる日を楽しみにしております。
F+ 編集長 つのだゆき
なお、CT再開後はF+マガジンも再開する予定とのこと。少しでも早い復活を期待したい。
波情報BCM:F+つのだゆき編集長コラム
THE SURF NEWS:F+つのだゆき編集長記事一覧
(THE SURF NEWS編集部)