サーフィンを1日2ラウンドするための工夫

シリーズ「おいらはサーファーの味方」No.43

波が良い日は貴重だ。翌日まで良い波がつづくことはあまりない。波が悪くなるまでに、サーフィンをどうやりきるか。おやじサーファー(筆者)が1日2ラウンドするための工夫をまとめてみた。

台風10号の筆者の早朝ラウンド。2時間49分のサーフセッション。すばらしく良い波だったが、波数が少なく3時間近くも海のなかで波を待ち続けた。ライディングの数は13本。パドルした距離はなんと7.6km!海から上がって両腕は鉛のように重くなったが、適切に対応したことで、午後の2ラウンド目もしっかりとサーフィンができるまでに疲労が回復した。

その日までの準備

ザディの当日に、いきなりサーフィンをして身体を酷使しない。少なくとも前日や前々日にサーフィンを軽めにやっておくと、疲労軽減だけでなくサーフィンのパフォーマンスも持続する。できることならば、前日は完全休養した方がいいけれど、とにかく本番前に身体をサーフィンに目覚めさせることが重要。海が遠いサーファーは、走ったりジムやスイミングなどで心臓や肺に準備させることが大切。

起床時間の調整もしよう。当日いきなり早起きをするのではなく数日前から朝早く起きるようにして体内時計をなじませる。早朝は脳がまだ活性せずにパフォーマンスを発揮できないことが多々ある。車で出かけてポイントに到着したときも、準備運動などで血液の循環を活性させよう。ビーチを歩くだけでも効果がある。

食事:朝食

早朝1Rのサーフィンのまえに、がっつり朝食を取るのは控えたい。かといって空腹だとガス欠になる恐れもある。即エネルギーになるのは炭水化物、ご飯やパンやパスタなどを普段より控えめの量を取る。シリアルも良いが、牛乳でお腹がゆるくなる人は避けた方がいい。コンビニでお勧めは赤飯のおにぎり、チーズのブリトーは栄養価が高く腹持ちが良いし満腹感も起きない。

食事:昼食

空腹はエネルギーの供給が切れるサイン。空腹を感じるまえに昼食を取るか、つなぎの食べ物で空腹のサインが出ないようにする。サーフィン中にサーフショーツのポケットなどにスポーツバーやゼリーを備えて、つなぎの食事として海のなかで食べるのも効果的。

海から上がったら、できるだけ速やかに水やフルーツ、プイロティンパウダー、ビタミンタブレット等を取って疲れた身体へのリカバリーをする。

昼食は、食べるメニューを慎重に選びたい。とんかつやステーキなどのヘビーな食事は避けよう。お腹いっぱいの量を食べるのも内臓に負担が掛かる。具だくさんのスープや豚汁にご飯や、薄味のタンメンなどの暖かい麺類も消化に良い。

疲労度が高いときは、野菜スープなどにご飯を入れて雑炊にすると胃の消化を助ける。ちなみに、そうめんや蕎麦などの単品だけでは、栄養補給には十分といえず2ラウンド目の途中でガス欠を起こす可能性がある。

いつもの習慣で、しっかり食べないと気が済まないという人は、前菜として野菜サラダを食べると昼食の量を減らしても満腹感を得られる。

同日の2ラウンド目。潮の上げで波数が少し増えた。1R後に取った食事は、プロティンパウダーとマルチビタミン、具だくさんの野菜スープとご飯一膳。昼食後は90分ほどのシェスタ。目覚めてからスポーツバーと水分を取った。サーフポイントが自宅から近いのは大きなプライオリティだ。パドルした距離は計14.8km。サーフィン中にもスポーツバーを食べた。

午睡:シェスタ

午後の2Rへ入るまえに、軽く睡眠を取るとフィジカルかつメンタル的にもリセットできる。時間の目安は90分。それは浅い眠りと深い眠りのサイクルが90分だからだ。車でサーフィンに出かけている人は、なかなか眠る環境を確保できないが、アイマスクや耳栓を使うと質の良い眠りを得られる。

シェスタから目覚めると、最初は身体が重く感じられるが、炭水化物を取って血糖値を上げると1時間ほどで体力が戻るのを実感するだろう。2ラウンド目のパドルアウトの時間も考慮してシェスタの時間を設定しよう。

サーフボード

2Rでは、浮力のあるサーフボードに切り替える。最近流行っているミッドレングスはショートボーダーの2ラウンド目ボードとして最適だ。しかしあまりガツガツして波には乗らず、本数よりもサーフィンの質にこだわろう。
ワイプアウトは体力を大きく消耗するのでメイキングウェーブにこだわろう。疲労感をそれほど感じていなければ1Rと同じサーフボードでも良いが、小さいボードを選択するのは避けよう。体力は確実に消耗しているからだ。

まとめ

良い波が続くのは、サーファーにとってはうれしいことだけれど、疲労で体力が回復せず、サーフィンがしたくてもできないという困ったことが起きてしまう。例えば、台風シーズンで波が続いたり、1週間のボートトリップで、集中してサーフィンをしなくてはならないのに、疲れて腕が上がらないなんてことが現実として起きる。そのために日々トレーンングを続けて基礎体力を身につけておくのが最も有効だけれど、それでもサーフィンが続けば疲労は蓄積する。2Rまでどう体力をつなぐか、それには栄養価が高くかつ消化の良い食事と、質の良い睡眠が、鍵を握っている。もちろんビールはほどほどにして翌日に備えよう。

(李リョウ)

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