「タイラー・ウォーレンに聞く」Mrバーオブソープによるツインフィンサーフボードの考察

写真はタイラー・ウォーレンの代表作バーオブソープ。花井祐介氏所有 photo by Ryo Ri

シリーズ「おいらはサーファーの味方」③

タイラー・ウォーレンがトラックス誌によるツインフィンのトリップに参加しインタビューを受けた。
オーストラリアでもツインフィンがトレンドの本流となり始めたようで、今年の夏は本格的なツインフィンフィーバーが世界的に再燃するかもしれない。ツインの購入を検討している方には一読の価値あり。

君の最初のサーフボードはツインフィンだったの?

タイラー:そう、僕のボードは1980年代に作られたもので、5’8”のウイングスワローでチャンネルボトムだった。ブルース・ジョーンズ製。親父が誰かにもらってそれが僕に回ってきたんだ。

そのころは誰もがスラスターに乗っていた時代だよね?

僕はまだ9才くらいでサーフィンについてはまだ何も知らなかった。ハイスクールのコンテストに2回くらい出場して一度はセミファイナルまで残ったよ。96年くらいかな。あのボードは薄くてペラペラだった。

自分でサーフボードを作るようになったのはいつ頃?

14歳のとき。それから毎年作るようになって最初のツインフィンは9本目だった。
女の友達のために作ったんだけど、調子が良いからその子には別のを作ってあげて、自分で乗ることにしたんだよね。僕はたしか22才だったかな。

その最初のツインフィンは何かから影響を受けていましたか?

ミニシモンズからヒントを得たスワローテールのソープ(バーオブソープ:タイラーが開発したボード)。ミニシモンズが登場したときは誰もがその外見に驚いたし、乗ってみてスピードやドライブ感にも驚いたと思うよ。当時の100本の中で一番のホットアイテムだったな。これまでいろいろなサーフボードも試してきている。他のシェーパーのツインフィンも乗ったこともある。僕はこだわりを捨ててなんでも受け入れるようなオープンマインドを常に心がけているんだ。

シェーピングが個人の楽しみではなく、仕事の一部と感じるようになったのはいつ?

たぶんそれは注文があって売れたときから・・・

その頃はいわゆるどんなタイプのボードでも乗ってみようという風潮がサーファーのなかに起こり始めたころだろうか?

そうですね。2000年の始めかな、サーファーがいろいろなボードを試しはじめたころで、つまりサーフィンに対する追求の仕方が変わってきたんだね。僕はサーフィンは常に進化していると思う。シェープやコンセプトやアイデアも時代とともに変わっていくんだ。

ほとんどの人はサーフボードの進化というとトライフィンのパフォーマンスボードを思い浮かべると思うけど。でも他のボード、例えばツインフィンなんかも進化しているのかな?

もちろんだよ。今回のトリップを見てもわかるけど、コンセプトはこれまでにないものばかり。つまり正にフレッシュフィッシュなのさ。(フレッシュフィッシュという名のサーフトリップ中のインタビュー)

最新のツインフィンはいろいろなデザインの影響を受けている。単に80年代のボードのコピーではないんだよね。君が作ったボードも同様かな?

そうだよ。僕はたいていの場合モダナイズするんだ。レールを薄くしたり。コンケーブを深くしたり。テンプレートでボトム・コンツアーを決めるときに少しヒップを付けたりね。過去のボードから影響を受けているけどレプリカは作らないんだ。さらにより良いデザインにしようと考えている。

インスピレーションはどこから湧いてくるの?

映画や写真やテンプレート、絵や書籍、友達からも、、僕はサーフボードデザインを考えるのが子供の頃から大好きなんだ。12才のときからサーフィン誌を見たりしてサーフボードやフィンを紙に描いたりしていた。ボードコレクションを見たり、いろいろな人のクイバーから刺激を受けるのが好きなんだよ。

今回のトリップに持ってきたボードを一つ紹介して欲しい。

今回は青いボードに一番乗っている。波があまり大きくなくてシュレッダーブルだからね。このボードは基本的にはクラッシックなフィッシュのノーズと、シモンズのテールにムーンテールを加えてみた。スワローとは見た目も違う。グリップも良い。フィンはソープのオリジナルフィンを小さくしたもの。と言っても十分に大きいけどね。ベースは9インチで高さは4と1/2インチ。ノーズのエントリーは少しロールしていてシングルコンケーブからスパイラルVに続いている。このボトムは僕が一番テストを続けている。グラスジョブは6オンス一層。

スパイラルVの効果は?

加速性とリフト、そしてルース性もある。

そのフィンについてもう少し詳しく教えてくれるかな。

フィンはマリン合板(防水処理済)で作ってある。プレースメントはかなり後ろでテールから4と1/2の位置。この種類のボードは垂直にリップするのが目的ではなく、ハードにプッシュして加速するボードなんだ。
僕がしたいサーフィンも加速して大きなカーブと良いラインを描くこと。

フィンの位置が後ろなのは一般的なツインフィンよりも高さが無いからですか。

その通りです。それにワイドテールだからフィンが前すぎだとドライブ性能が失われてしまう。

君のボードからMRのボードに乗り換えてみたとき、そうとうな驚きがあったんじゃない?

そうだね。MRは楽しかった。波にタイトなポケットがあってバックサイドにはピッタリだった。新しいことを楽しむのは楽しいね。最初はちょっと不安だったけどすぐに慣れた。ファンな波がいくつかあった。

一般サーファーにもツインフィンを勧める?

もちろんだよ。モダンショートボードのシェーパーのボードは、普段スモールウェーブでサーフしている一般サーファーにとっては、楽しいボードだとは言えないんだ。ツインフィンやロッカーのストレートなボードを使ったほうがサーフィンが楽しくなるよ。ユーザーフレンドリーなボードでもっとサーフィンを楽しむ。これは非常に重要なことだと思う。

オーストラリア・トラックス・ウェブマガジンより抜粋
Reference: https://www.tracksmag.com.au/news/fresh-fish—tyler-warren-talks-twins-481202 

李リョウ

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。


週刊サーフニュース

1週間のニュースを厳選して無料でお届け! サンプルを読む