4か月に及ぶラテンアメリカでのサーフトリップにおいて、半分となる2カ月を過ごしたのが南米ペルーでした。
そんなペルーで最後に訪れることになったサーフエリアが、トリップ前には地名すら知らなかったペルー北部のマンコラ。
当初は年明けから中米のエルサルバドルへ飛ぼうかなと漠然とプランを立てていました。
ただ、1月のエルサルバドルはスウェルに関してはオフシーズンであり、マンコラは南半球ながらも北スウェルと南スウェルの両方に反応すると聞いたので行くことに。

スウェル以外でマンコラ行きの後押しとなったのは、ペルーは寒流のペルー海流の影響で大半のエリアは外気が暖かくても水温は冷たいのでフルスーツは必須。
なのですが、マンコラまで北上するとペルー海流が沿岸から逸れてボードショーツのみでサーフ可能になる点は大きかったです。

利点は海水が暖かいだけでなく、ペルー沿岸の大半は海水温と外気の気温差が大きく、霧が立ち込める時間帯が長いので空模様はどんよりした雰囲気が漂っています。
真冬の北ヨーロッパのようなイメージに重なり、気分まで陰鬱になりやすい雰囲気だったのが苦手でしたが、ようやくスカッと晴れるエリアに移動できたのは気分的に大きかったです。

さて、マンコラを知っている日本人サーファーは少ないと思うので波質の特徴に触れておくと、ペルーという事でこちらも波はレフトハンダーのポイントブレイク。
近場にはビーチブレイクもあるとのことで、波が小さければビーチブレイクも使えるかと思っていたものの、僕の滞在時は地形が全くダメでした。
メインのレフトポイントはペルーでは人気のサーフエリアと噂に聞いていた通り、メインシーズンではないもののそれなりにサーファーで賑わっていました。

ベストコンディションなのは朝一から風が入る午前9時頃までの時間帯で、一度風が吹き始めると日没まで止まらず波のフェイスに影響が出るほど。
僕が訪れた1月は北半球のウインターシーズンという事で、頼りになるのは北寄りのスウェルであり、マンコラは北スウェルが入ると言うことでやってきました。
なのですが、ある程度のサイズの北スウェルが赤道を超えて届く事は少ないのかなと言うのが正直な印象。
マンコラ後にエクアドルの北スウェルに反応するブレイクにも行ったものの、まとまった北スウェルが発生することはなかったので。
そのため、狙うのならば4~10月までの南半球のウインターシーズンが確実だと思います。

波に関してはグラッシーコンディションなのは朝一だけと時間帯が限られるものの、レフトのロングウェイブとかなり良かったです。
僕はマックスのセットで頭あるかないかくらいでしかサーフしてないのですが、波質的にはハードではないのでオーバーヘッドくらいのコンディションになれば最高なコンディションになるのではないかと感じました。
理想のコンディションを当てられなかったのは残念でしたが、再訪するための理由が出来たと思えばそれはそれでアリだなと思いマンコラを後にすることに。
長らく滞在していたペルーを離れ、次なるコラムではエクアドルへと移動となります。
※本コーナーでは、波情報BCM内で公開されているコラムの一部を掲載しています。