NIKEと契約した4番目のサーファー、メイソン・バーンズとは?

2025年にサーフィン界に再参入してきたNIKE。

CSからクオリファイを目指すシエラ・カーから始まり、イタロ・フェレイラ、エリン・ブルックスとCTサーファーとも契約。
イタロに関してはまるでサッカー選手のように普段からNIKEのウェアとスニーカーを愛用している。

そのNIKEが4番目に選んだサーファーはメイソン・バーンズ。
ナザレのビッグウェーブに挑む豪胆さと、ディオールやロエベなどのハイブランドのモデルを務める洗練さを兼ね備えたユニークなサーファー。
最初の3人とは明らかに違う人選だ。

ビッグウェーバーとしてのメイソン・バーンズ

PHOTO: © WSL/Laurent Pujol

アメリカの東海岸ノースカロライナ州、ライトスビルビーチで育ったメイソン。
普段からスモールコンディションでサーフィンをしてかつてはWSLのプロジュニア、QSをフォローしていたコンペティターでもあったが、冬はオアフ島ノースショアに通い、父の親友だったギャレット・マクナマラとの関係を深め、本格的にビッグウェーブの道を歩むようになり、情熱を注いでいる。

ここ数年は特にナザレにフォーカス。
2020年10月にドイツのセバスチャン・シュトゥットナーが86ftのギネス世界記録更新をした日にも同じレベルの波に乗っていた。
また、2022年には『Red Bull Big Wave Award』のトーイン部門で優勝という結果も残している。

今の目標はワイメアのエディに出場することだと話している。

モデルとしてのメイソン・バーンズ

ロスに移住した後、サーフィンとファッションの橋渡しをしたいという考えで自らモデル事務所などに売り込んだメイソン。
最初は断れ続けたが、友人のコネクションなどをきっかけに徐々に仕事が増え、現在は大手事務所に所属している。

Instagramのフォロワーは44万人以上。

甘いマスクとワイルドな雰囲気を併せ持つルックスで、スーツケースブランド「リモワ」の広告をはじめ、ディオールやロエベなどのハイブランド、ディーゼルやスイス高級腕時計ブライトリングといったラグジュアリーブランドのモデルを務めている。

さらに俳優として、マイリー・サイラスのMVに出演。
HBOの人気シリーズ『100 Foot Wave』シーズン2にも出演予定など、活躍の場を広げている。

NIKEが4番目のサーファーにメイソン・バーンズを選んだことで、サーフィン界への再参入はコンテストだけでなく、カルチャーやライフスタイル、クリエイティブなど多面的な価値も重視していることがうかがえる。

(染谷たかし)

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