Image: Kanoa Igarashi(YouTube)

五十嵐カノア の「EYE OF THE STORM」南アフリカ編がスタート!

ブラジルでの第9戦を終えた五十嵐カノアは次の目的地である南アフリカへ。
「EYE OF THE STORM」の最新回は間も無くスタートするコンテスト前の様子が収められている。

第10戦の舞台は世界有数のライトのポイントブレイク「J-Bay」
ヨーロッパで束の間の夏を楽しんでいた間に良いスウェルは去ってしまったようだが、まずはボードの感触を確かめるための海に入り、すぐに映像でチェックをした。

Image: Kanoa Igarashi(YouTube)

「今日のセッション映像を見返していたんだけど、正直そこまでいい波には乗れなかったと思う。ただ、今回はボードの感触を確かめたかったから、あえてまあまあの波でもテイクオフして、自分なりにいろいろ試してた。
全体的にはすごく満足していて、今は「これはマジックだな」と思えるボードが2〜3本ある。コンディション次第で、どれを使うかを選べばいいだけっていう状態。特に「ゴールデンチャイルド」が2本あって、もう1本はそれを改良したベルズ用のボード。どれもすごく良い。

映像はほぼ毎日見ていて、セッションがあればできるだけすぐチェックするようにしてる。自分が水の中で感じた感覚と、実際に陸から見た動きとのギャップを確認するのにすごく役立つから。
コンテスト前後なんかは特に頻繁に見る。

上達したいなら、サーフィンに限らず何のスポーツでも、自分の映像を見て学ぶのはめちゃくちゃ大事だと思う。自分の中の「こう感じた」という感覚を、客観的にどう見えてるかとつなげていくことで、自分自身を一人称視点でコーチできるようになるからね。

サーフィンで言えば、あるマニューバをして「今の最高だった!」って思っても、映像で見るとそこまでじゃなかったり、その逆もある。だからその感覚と見た目をつなげていく作業が、成長には不可欠なんだ。
海の中に2時間もいると、セッションの細かい部分を忘れちゃうことも多いし、映像を見ることで記憶が蘇って、もう一度そのセッションを体験してるみたいな感覚にもなれるんだよね」

Image: Kanoa Igarashi(YouTube)

コンテストまで2日。

カノアは自らの運転でコーチのスネークを空港まで迎えに行く。

「遠かったけど、世界最高のコーチのためなら当然。スネークが最後のピース。彼が合流したら、完全にコンテストモード突入するんだ。今回はすごく楽しみ。予報が良さそうってだけでテンション上がるし、良い波が来るチャンスがあるって分かっているから、やる気も出るよ」

スネークが持ってきたJ-Bay用のボードを見て満足そうなカノア。
スネークも、カノアが用意した部屋に満足しているようだ。

Jベイの何がそんなに特別なの?との問いには、「南アフリカには大きなウネリが沢山通過していく。自分たちはちょうど海に面していて、そのウネリは後ろから来て、それがぐるっと回って届く。だから、風がいつもオフショアになるのは、ウネリと一緒に風も来るから。風は後ろから来て、それが波を整えてくれて、ここではオフショアになる。自分たちはその巻いてきた部分を受けてる感じ。ウネリが180度ぐるっと回って、最後の20%くらいがこっちに来る。それで波がめちゃくちゃ完璧になる。世界でも最高の波のひとつを生み出してるんだ」と話していた。

CT第10戦『Corona Cero Open J-Bay』は7月11日から開幕する。

(染谷たかし)

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