現地時間12月22日、過去最大級の波が押し寄せるワイメアベイで『THE EDDIE』が開催された。
大会は壮絶なスリルに満ちていたが、同時に負傷者も続出し、ライフガードたちは終日大忙しだった。
ローラ・エネバーはショアブレイクで大腿部をサーフボードのフィンで切りつけられる大怪我を負い、4日間の入院を余儀なくされた。
彼女は自身のInstagramで「動脈までわずか数ミリで、最悪の事態を免れた」と報告し、応急処置をしてくれたライフガードたちへの感謝を綴った。
一方、イベント中に血まみれになっていたロス・クラーク=ジョーンズの衝撃的なエピソードを息子のカナンがInstagramで明かした。
波に飲まれた際、ボードが真っ二つに折れ、鋭利なファイバーグラスが彼の手を深く切り裂いたのだ。看護師によると、傷は切断寸前の深さに達していたという。それでも、ロスは笑い飛ばしながら治療を受ける余裕を見せ、気を紛らわせるためかタバコを吸っていた。
2001年のエディ優勝者であり、現在58歳のロスは、いまだに世界最高峰のビッグウェーバーとして知られている。
これまでにも鼻、背中、肋骨、肩を骨折し、上腕二頭筋の腱を断裂するなど、数々の怪我を乗り越えてきた。
今回の怪我も彼にとっては通過点に過ぎないのかもしれない。
来年『THE EDDIE』が再び開催されれば、彼はきっとまた平然とその巨大な波に挑むだろう。
(空海)