(テファニー・ギルモア、2023年ベルズ) Photo by snowy

「大御所ワールドチャンプ4人そろい踏みで復活」 – F+

F+(エフプラス)

五月雨式に申し訳ございません……みたいな。
五月雨式→「さみだれしき」とは一度に終わらずにだらだら連続して続くこと。どんどん少しずつくるラインとかみたいなことですよね。

カリッサに続く発表順に考えると、まずはステファニー・ギルモア。これは未知数というか、カリッサよりは今のクライテリアに合わない気もする。ステファニーのアグレッシブな攻めってあまり印象にないというか、アグレッシブな攻めなんだけど、スタイルとフローで何でもなく見えてしまう感じというか、うぉりゃ~、みたいな感じってあまり印象にない。パーコちゃんと同じ感じ。ものすごいことでも淡々とやっちゃう。そこね、きちんと見てもらえればいいけど、どうだろう。まぁ、復帰初戦が大得意なベルズなので、期待はできるかな。

(ジョン・ジョン・フローレンス、2024年ベルズ) Photo by snowy

お次はジョンジョン。この人の子供の時からの経験値と実力を考えれば、休む前のサーフィンが維持できていれば、すぐにタイトル争いに絡んでくるはずだとは思う。ヤゴの飛びに対抗できそうなのはこの人だけだし。ただしばらくコンペから離れているので、実力だけではない、ピッキピキのコンペマインドのようなものが薄れていると危険かなぁ、と思う。もともとそんなにコンペ志向ではなく、ショーマンシップに走りがちだったりするので、その辺をどうコントロールしていくかがカギなのかな。あの天性のレールワークというか、瞬時にレールコントロールをする能力はまだ誰もジョンを越えてはいないと思うので、実力は十分だけど、どうだろう。コンペマシンになり切れるかどうか。

(ガブリエル・メディナ、2024年ベルズ) Photo by snowy

そしてガブリエル・メディナ。この人にはもっと早く帰ってきてほしいかなと思っていた。究極のオールラウンダー。まぁ、ジョンと同じようにメンタル面でタイトルをとっていたころのコンペマシンになれるのかどうかがカギかなと思う。勝ちたい欲というか、どんな手を使ってでも勝つという強烈な欲がないと、あのレベルでは実力だけではなかなかうまく回らない。しかも、だいぶ世代交代も進んでいるし、ジャッジクライテリアも変わっているので、その辺でもたつくとイヤになっちゃう感じがする。若いころはイケイケでうまく回っていたけど、休む前までのキャリアの後半は運に見放された感じというか、いつもいつもほんの些細な不運で勝てなかった感じがする。それにジャッジにはお世辞にも好かれているとはいいがたいところもある。ただし、私はこの人がジャッジにかみついた主張は間違っていなかったと思うし、なんかガブって損な役回りだよな~と思う。人生不運や損が続けばメンタルやられるわけだけど、復活後は今まで損した分得すると思いたいかな。

そういうわけで、コロナ後のニューフェイスに過去のスターフルラインナップという豪華メンバーで臨む新生WSL2026CTツアー。なんか一気にヒート表が派手になる感じというか、古くからのファンにはたまらないメンバーというか、まぁ、男女とも全体の試合の流れが変わりそうなことは確かだと思う。

F+編集長つのだゆき

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