(ファイナリスト)PHOTO: © WSL/Pierre Tostee

ブロンテ・マコーレー&コール・ハッシュマンドが優勝!CS第3戦『Ballito Pro』

現地時間7月8日、南アフリカのバリートを舞台としたCS第3戦『Ballito Pro』が1週間に渡る長い戦いを終え、ブロンテ・マコーレー(AUS)がCS初優勝。コール・ハッシュマンド(USA)がシドニーに続き、2連勝を決めた。

ブロンテ・マコーレーが優勝でクオリファイ圏内に入る

イベント期間中は中盤に大きなウネリが入り、ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)がバックサイドでビッグバレルをメイクしてパーフェクト10を出していたが、後半はサイズダウン。
ファイナルデイは公式2-3ftレンジの平均的なビーチブレイクでの勝負になった。

(ブロンテ・マコーレー)
PHOTO: © WSL/Pierre Tostee

ウィメンズサイドは2019年にツアーを脱落してからもリプレイスメントとして参加しているブロンテ・マコーレー(AUS)とすでに『2023 Surf City El Salvador ISA World Surfing Games』で2024年パリ五輪の出場権を得てメダル候補としても注目されているヴァヒネ・フィエロ(FRA)のグーフィーフッター同士のファイナル。
この勝負はベテランのブロンテが序盤からリードを奪い、7.50に加え、最後の波で8.17を重ねて圧勝した。

「とても興奮しているわ。最高の気分。今年はあまり自信がなくてポイントも稼いでなかったから、余計に嬉しい。同じバックハンドで活躍していたメンズのパフォーマンスに刺激されたの。とにかく優勝できて嬉しいわ。支えてくれた自国の家族や友人に感謝したい。ヴァヒネはチームメイトでとても良いサーフィンをしていた。彼女は若い世代のサーファーであり、今のウィメンズサーフィンは本当に良いと思う」

ブロンテは今回の優勝で20もランクを上げ、一気に5位に上昇。
CTクオリファイは5位までなので、残り3戦でトップ5を維持すれば返り咲きすることになる。

(ヴァヒネ・フィエロ)
PHOTO: © WSL/Pierre Tostee
(CS初優勝のブロンテ)
PHOTO: © WSL/Pierre Tostee

コール・ハッシュマンドが2連勝

(コール・ハッシュマンド)
PHOTO: © WSL/Pierre Tostee

メンズはフレデリコ・モライス(PRT)とオーストラリアのノースナラビーンで開催された第2戦『GWM Sydney Surf Pro』でダークホースとして優勝したコール・ハッシュマンド(USA)がファイナルを戦い、ブザービーターでコールが勝利。
CS2連勝でランキングもトップに立ち、前回がただのまぐれではなく、実力だったことを証明した。

「言葉を失っているよ。ファイナルはイベントを通して一番怖いヒートだった。幸運なことに波が来たけどね。フレデリコはイベント全体で素晴らしいパフォーマンスを見せていた。本当に素晴らしい経験になったさ。コロヘ・アンディーノと地元サンクレメンテの仲間達、凄まじいパフォーマンスを見せていたケイド・マットソン。彼らのおかげだね。みんなに感謝するよ」

(フレデリコ・モライス)
PHOTO: © WSL/Pierre Tostee

サイズダウン傾向となったファイナルデイのラスト。
コールとフレデリコのヒートは忍耐勝負になった。コールは序盤にバックハンドで6.33をスコアしてトップに立ったが、残り12分でフレデリコがフロントサイドのカービング、フィンフリーのフィニッシュをメイクして7.33を出して逆転。コールはニード4.34で終盤を迎えた。セットが止み、刻々と時間だけが過ぎる中、プライオリティを持っていたコールは残り20秒を切ってからライトの波にテイクオフして3ターンをメイク。すぐにフレデリコも良いライディングをしたが、これは時間切れでカウントされず。コールの最後のライディングにジャッジは4.67を出し、感動的な幕切れとなった。

残り3戦あるが、これでコールのCT入りは確実。
今年はケイド・マットソン、ジェット・シリングとチームサンクレメンテに勢いがある。
リーダーのコロヘ・アンディーノは低迷しているものの、次の世代をサポートする地位として頼もしい存在であることは変わりない。

(ケイドとコロへに担がれるコール)
PHOTO: © WSL/Pierre Tostee

日本最高位は都築虹帆の9位

(都築虹帆)
PHOTO: © WSL/Pierre Tostee

QS5,000『Krui Pro』で松岡亜音が優勝するなど、海外での日本人選手のグッドニュースが続いているが、CTクオリファイに直接関係するCSはとても厳しい世界であり、都築虹帆の9位が日本人最高位となった。
それでも都築虹帆はランキングを18位に上げて残り3戦に挑むことになる。

次の舞台はカリフォルニアのハンティントンビーチの第4戦『Wallex US Open of Surfing』
7月29日〜8月6日に開催される。

CS第3戦『Ballito Pro』結果
1位 コール・ハッシュマンド(USA)
2位 フレデリコ・モライス(PRT)
3位 ケイド・マトソン(USA)、ジョアン・ドゥルー(FRA)
5位 ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)、アレホ・ムニーツ(BRA)、ノーラン・ラポザ(USA)、カウリ・ヴァースト(FRA)

ウィメンズ
1位 ブロンテ・マコーレー(AUS)
2位 ヴァヒネ・フィエロ(FRA)
3位 ザーレ・ケリー(AUS)、イザベラ・ニコルズ(AUS)
5位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ナディア・エロスタルベ(EUK)、サラ・バウム(ZAF)、アリッサ・スペンサー(USA)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。