(ジョーズでのケアラ・ケネリー) PHOTO: © WSL/Hallman

2022/2023年 BWTシーズンが始まる!WSLが賞金総額50万ドルの新たなビッグウェーブのプログラムを発表!

ビッグウェーブの世界一を決めるWSLのBWT(ビッグウェーブツアー)、2022/2023年のシーズンが開幕!

2023年3月31日までの長いウェイティングピリオドを設け、ポルトガルのナザレとマウイ島のジョーズでの2つのイベントが開催される。

ナザレとジョーズ(ピアヒ)はビッグウェーブコミュニティーの中で最も有名で数々の記録や名勝負が生まれている場所。
ナザレではジェットスキーを用いたトーインのチーム戦、ジョーズではパドルでのコンテストになる。

WSLが定める開催の基準は25ftのコンスタントなウネリに加え、風や潮、天候などの条件が揃った時。
72時間前にイエローアラート、48時間前にグリーンアラートが発令され、イベントにゴーサインが出されれば、WSL公式サイト、公式YouTubeチャンネル、公式アプリ。その他、Red Bull TVでライブ中継が配信される。

「Quiksilver Jaws Big Wave Challenge pres.by TUDOR」

(ジョーズのラインナップ) PHOTO: © WSL/Saguibo

パドルコンテストになるマウイ島・ジョーズの「Quiksilver Jaws Big Wave Challenge pres.by TUDOR」は個人戦。

メンズ24名が出場、6名1ヒートで争い、上位3名がSFに進む。
SFも6名で争い、上位3名がファイナルへ。

ウィメンズは12名が出場、6名1ヒートで争い、上位3名がSFへ。
SFも6名で争い、上位3名がファイナルへ進む。

ヒートは通常45分で本数の制限はなく、ベスト2ウェーブがカウント。
ベストウェーブのスコアは2倍になる。

今年は新たに選手からの強い要望により、プライオリティが適用になる。
出場選手は最後に開催された2019年12月のイベントのランキングから選出されている。

1 ビリー・ケンパー(HAW)
2 イアン・ウォルシュ(HAW)
3 ネイザン・フローレンス(HAW)
4 カイ・レニー(HAW)
5 マクアカイ・ロスマン(HAW)
6 ルーカス・チアンカ(BRA)
7 ラッセル・ビアーク(AUS)
8 ニック・ヴォン・ラップ(PRT)
9 イーライ・オルソン(HAW)
10 トーリー・マイスター(HAW)
11 コア・ロスマン(HAW)
12 ニック・ラム(USA)
13 グラント・ベイカー(RSA)
14 ジェイミー・ミッチェル(AUS)
15 アルビー・レイヤー(HAW)
16 タイラー・ラロンデ(ハワイ)
17 ジョジョ・ローパー(USA)
18 タイ・シンプソン=ケイン(HAW)
19 ット・ブロムリー(RSA)
20 フランシスコ・ポルセッラ(ITA)
21 トレバー・カールソン(HAW)
22 トム・ロウ(GBR)
23 アーロン・ゴールド(HAW)
24 グレッグ・ロング(USA)

ウィメンズ
1 ペイジ・アーム(HAW)
2 フェリシティ・パルマティアー(AUS)
3 アニー・ライヘルト(HAW)
4 ケアラ・ケネリー(HAW)
5 エミリー・エリクソン(ハワイ)
6 ミカエラ・フレゴニーズ(BRA)
7 ビアンカ・ヴァレンティ(USA)
8 スカイラー・リクル(HAW)
9 ジャスティン・デュポン(FRA)
10 ラクエル・ヘカート(BRA)
11 ローラ・エネバー(AUS)
12 イジー・ゴメス (COL)

「TUDOR Nazaré Tow Surfing Challenge pres.by Hurley」

(ディフェンディングチャンピオンのルーカス・チアンカ)
PHOTO: © WSL/Laurent

ポルトガル・ナザレでの「TUDOR Nazaré Tow Surfing Challenge pres.by Hurley」はトーインによるチーム戦。

1チーム2名で構成され、9チームが参加する。
チームは3つのグループに分けられ、競技は40分×6ヒートが行われる。
各グループは2ヒートに参加してチームでサーフィンとジェットスキーを交互に運転する。
ベスト2ウェーブが個人にカウントされ、ベストウェーブのスコアは2倍になる。

個人優勝、チーム優勝、特別賞と複数のカテゴリーで表彰される。
出場選手は以下。

チーム1:ルーカス・チアンカ(BRA)& カイ・レニー(HAW)
チーム2:ニック・ヴォン・ラップ(PRT)& ペドロ・スクービー(BRA)
チーム3:アンドリュー・コットン(GBR)& ウィル・スクーディン(USA)
チーム4:ロドリゴ・コクサ(BRA)& ケアリイ・ママラ(HAW)
チーム5:ジョアン・デ・マセド(PRT)& アントニオ・シルバ(PRT)
チーム6:セバスチャン・シュトウトナー(DEU)& ダニエル・ゴールドバーグ(USA)
チーム7:マヤ・ガベイラ(BRA)/ピエール・ロレ(FRA)
チーム8:ミシェル・デ・ブイヨン(BRA)/イアン・コセンザ(PRT)
チーム9:ジャスティン・デュポン(FRA)&アントニオ・ロレアノ(PRT)

補欠チーム
ラファエル・タピア(CHL)&ジェイミー・ミッチェル(AUS)
エリック・レビエール(FRA)&ピエロ・カリー(FRA)
アクシア・ムニアイン(GBR)&フランシスコ・ポルセラ(ITA)

賞金総額50万ドル、ギネス世界記録を見据えた新たなプログラム

(巨大なジョーズにテイクオフするビリー・ケンパー)
PHOTO: © WSL/Hallman

近年注目されているビッグウェーブでのギネス世界記録。

2022年1月にはルーカス・チアンカがナザレで97.3ft(29.67m)の波に乗ったとされ、ギネス世界記録更新の可能性があると報じられた。

WSLはこのビッグウェーブの記録の価値をより高めるための「WSL Big Wave Record Chase」と呼ばれる新たなプログラムを発表した。

これはパドルとトーインのカテゴリーでの世界記録に焦点を当てた戦略で、賞金総額50万ドルを用意。
2カテゴリーのメンズ、ウィメンズ。合わせて4名のアスリートに賞金を分配する予定。
アスリートの業績に報酬を与えることでビッグウェーブの世界がより開かれたものになるだろう。

(空海)

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