2019年からコンテストディレクターを務めたデヴォン・ハワードが去り、WSLにCTとの賞金額の差を訴えて出場停止になったジョエル・チューダーも姿を見せない2022年のロングボードツアー。
最終戦の『Cuervo Classic Malibu Longboard Championship』が10月3日〜13日にカリフォルニアのマリブで開催。
現時点では10月4日〜5日にコンテストが進行する予定だ。
ワールドタイトルとリクオリファイをかけての戦い
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PHOTO: © WSL/Mike Ito
2022年のロングボードツアーはオーストラリアのマンリー、カリフォルニアのハンティントンビーチ、マリブの全3戦。
前2戦は優勝が5,000ポイントだが、最終戦のみ10,000ポイント。
全3戦中の上位2戦のポイントでタイトルを決めるため、この最終戦の結果が最も重要になる。
メンズは優勝こそないものの、3位と2位でポイントを重ねたカニエラ・スチュワート(HAW)がカレントリーダー。
開幕戦で優勝したハリソン・ローチ(AUS)、第2戦で優勝したテイラー・ジェンセン(USA)が僅差でカニエラを追っている。
テイラーは3度もワールドタイトル獲得している一方、カニエラ、ハリソンが獲れば初。
特にハリソンは昨年ジョエルとのタイトル争いに負けているだけに今年こそはの気持ちは強いだろう。
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ウィメンズは開幕戦で優勝したホノルア・ブロムフィルド(HAW)が2位のクロエ・カルモン(BRA)をやや引き離している。3位はソレイユ・エリコ(USA)
第2戦で優勝したケリス・カレオパア(HAW)は開幕戦に出場していないために5位だが、逆転のチャンスはある。
昨年22歳とウィメンズのロングボードツアーでは最年少で3度目のタイトルを決めたホノルア。
もし、4度目を獲れば記録更新。
クロエが獲ればロングボードツアーでは初のブラジリアンのワールドチャンピオンになる。
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サーフカルチャーの歴史が積み重なるマリブ
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会場のマリブ・ファーストポイントはリーフとビーチ混じりの長いライトハンドのポイントブレイク。
カリフォルニアを代表するパーフェクトな波として歴史は古く、マリブという名前自体がサーフカルチャーの歴史と進化の同義語でもある。
ロングボードツアーの最終戦にふさわしい、伝統的なラインやノーズライドを最新のアプローチで見せるための究極の舞台だ。
マリブに最適なうねりの方向は南半球のストームによって作られる南、または南西のウネリで、10月は大会開催に理想的な時期。
そのウネリが10月4日〜5日に入ると予想されている。
3名の日本人選手が参加
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PHOTO: © WSL/Cait Miers
『Cuervo Classic Malibu Longboard Championship』には第2戦に続き、3名の日本人選手が参加する。
メンズは井上鷹。
ウィメンズは田岡なつみ、吉川広夏。
井上鷹は開幕戦5位、第2戦9位でランキングは6位。
田岡なつみも開幕戦5位、第2戦9位。ランキングは9位。
吉川広夏は第2戦のみの出場で9位、ランキングは17位。
ワールドタイトルは難しいものの、一矢報いることに期待したい。
ちなみに、すでに3名共に現地入りして自身のInstagramでフリーサーフィンの模様を更新している。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)