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「2021シーズン開始まで1週間。強行開催に踏み切ったWSLのお財布事情」- F+(エフプラス)

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あと1週間で12月。 2020年って何だったんだろう(笑)
来週には女子のホノルアベイから2021シーズンがスタートするわけだ。
まぁ、昨年のような「密です」状況のパイプにはならないだろうけど、1971年から連綿と続いてきたパイプマスターズは今シーズンキャンセルになったほかのいくつかのイベントとは違って、また今年も新しいチャンピオンを生むわけだ。

先日のコラムの最後で、私なら行きたくないなぁ、と心から思ったけど、やはり選手の中にもそういう人は多かったようで、開催決定までもめにもめ、最後はWSLサイドの強硬ムードが支配したらしい。まぁ、現在ハワイはアメリカ本土との観光客の往来を開けちゃったことで、あのとんでもない感染爆発を起こしているアメリカ本土から、毎日飛行機でたくさんの人がやってきて、マスクなしでワイキキぶらぶら。医療関係者は冗談じゃない、といったところか。とにかくハワイには病院があまりないから、簡単に医療崩壊が起きる。

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そんなところに、オーストラリアのように本日は感染者ゼロです、みたいな日々が続いている安定した環境から、行きたくない、と思うのは普通の感性だと思う。
オーストラリアは3月4月の時点で海外との行き来をシャットアウト、同時に州をまたぐ移動を制限、日本ではあっという間に解かれた緊急事態宣言的な強い制限がつい最近まで続いた。日本と違って違反すれば罰金。この長期的で厳格な行動制限あっての連日の感染者ゼロ。それを受けて、ようやく最近州をまたぐ移動が部分的に認められてきているといった状況だ。もちろんGOTOとかは無し。海外渡航なんてまだまだ先の話だ。だからオーストラリアの選手は政府に書類提出、許可をもらってのハワイ行きになる。

日本はオリンピックやりたいがばかりに、2月3月の序盤を放任、拡大しちゃってようやく緊急事態。結果オリンピック延期。ぼやぼやしているうちにもう延期したオリンピックが迫ってきて、また全面開放、拡大みたいな、なんかこれ後手後手すぎて絶対きちゃうな、って感じがする。ワクチンもわずか1年の開発期間で、副作用だって効果だって1年分しか検証できてないわけだから、リスキーだよな、と思う。一般のワクチンに群がる人々で追加人体実験、という様相だ。完全見切り発車。私は臆病者なので、ワクチンはしばらく遠慮したいと思う(笑)。

まぁ、そういう厳しい政策で何となくコロナ抑えた感のあるオーストラリアの選手は、12月から2月のサンタクルーズまで3か月弱、感染爆発中のアメリカにいなくちゃならないわけで、そりゃ誰だって行きたくない、ってことになるだろう。開催に反対したのはオージーばかりでなく、アメリカやブラジルの選手の中にもいたという話だ。しかし、何が何でもやると言われれば、この3試合をいきなりボイコットするというのは実際問題2021シーズンを棒に振るのと同じだ。トップ選手ならいざ知らず、その他大勢は従うしかない。

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WSLにはWSLの、2021シーズンまでオフにはできないという経済的な事情もあるだろう。QSに関してはまだ何のアナウンスもないけど、少なくとも看板興行のCTだけは再開しないと、WSLそのものが吹っ飛ぶ。
報道はライブオンリー、無観客、選手の同行者は1名のみ、ハワイのレンタルハウスもごちゃごちゃ大勢で住んじゃだめ……などなど、多くの制限があるらしい。おそらく、少なくともオフザウォールからビーチパークまでのビーチはクローズするんだろう。厳しい条件付きでのハワイ州の開催許可であることは間違いない。
まぁ、ほかのスポーツと違って観客からお金を取らないので、無観客でもライブ放送だけやれればダメージが少ないとは思う。設営物もぐっとコンパクトになるので、開催費用も抑えられるだろうし。
とりあえずこの強行開催に関しては、それでもやらなければならないほど、WSLのお財布事情は待ったなしなんだろうな、と見るのがナチュラルなところだと思う。

F+編集長つのだゆき

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