Image: Stab: We like to surf(YouTube)

日本人選手も上位に入った『Stab High Japan』最終日

25日に静波サーフスタジアムで開催された第2回『Stab High Japan』が最終日を迎えた。

海外メディアのStabmagが世界中で開催しているエアーショーは、WSLのイベントとは違うサーフィンのエンターテイメント性を引き出しており、ウェープブールという管理された空間の中でビールを飲みながらX Gamesを楽しむような雰囲気がウケている。

今年も世界中からエアリアルのトップが集結。
日本の伊波洋介、枡田雷治もBottle Rocketsで上位に入っていた。

Stabmag公式サイト
https://stabmag.com/

メンズファイナル

メンズはSFでテールグラブのフルローテーションを決めたアルビー・レイヤー、フロントサイドのステールグラブ・フルローテーションを決めたカム・リチャーズ、コークド・インディをクリーンにメイクして47ポイントとSFのハイエストを出したヒューイ・ヴォーン、バックサイド・スロブ・リバースを決めたジュリアン・ウィルソン、ロウキー・カレンがファイナル進出を果たした。

ファイナルの1本目は多くの選手がここまでで持ち技を使い果たしてしまったようだった。
そんな中、カム・リチャーズがダブルグラブのリバース・パッションポップをメイクして序盤にリードして賞金の2万ドルに近づいた。

しかし、その後はジュリアンを除く全ての選手の勢いが戻り、ヒューイが大きなインディ・リバースをメイクして41ポイントをスコア。
大柄な体格を活かしたアルビーが短く丸いノーズのウェイクボード風のデザインのボードでテールグラブ・リバースをメイクして38ポイントを出した。

そして、最後の波はカムとヒューイの一騎打ちとなり、まずはカムがステールフィッシュ、ヒューイがバックサイド・インディをメイク。
ヒューイが44ポイントを獲得して18歳で『Stab High Japan』のタイトルを手に入れた。

なお、特別賞の「Monster Air」は初日にインバーテッド・リーン・リバースをメイクしたマイキー・ライトが獲得。
日本の渡航費と一晩豪遊するのに十分な1万ドルを手に入れた。

1位 ヒューイ・ヴォーン(44)
2位 カム・リチャーズ(40)
3位 アルビー・レイヤー(38)
4位 ロウキー・カレン(31)
5位 ジュリアン・ウィルソン(0)

ウィメンズファイナル

36人出場したメンズに対してウィメンズは4人のみの出場。
ヒートはファイナルだけとなり、優勝賞金は5千ドル。

その理由はメンズよりもCT入りが低年齢化しているために例えばケイティやエリンのようなエアリアルができるサーファーを探すのが困難なためだそうだ。

まだCT入りしていないシエラ・カー、スカイ・ブラウン、ミラ・ココなどが出場してくれたのは、ラッキーだった。

恐らく、2026年にはCT入りしてしまうシエラがバックサイドのエアリバースを連続で成功させ、45ポイントと48ポイントを出して圧勝。
なんと!『Stab High』3度目の優勝を果たしてしまった。

1位 シエラ・カー(48)
2位 スカイ・ブラウン(21)
3位 ミラ・ココ、エデン・ウォラ、都築虹帆(0)

Bottle Rockets(15歳以下の男子)

15歳以下の男子、Bottle Rocketsでは、初日にトップだったロウキー・カレンがファイナルでも圧倒。
特大のステールフィッシュ・フルローテーションを着地まで綺麗に決めて48ポイントを出して優勝した。

メンズのヒートでも勝てたかもしれないほどの完成度の高いエアーだった。

1位 ロウキー・カレン(48)
2位 アルトゥール・ヴィラール(42)
3位 伊波洋介(41)
4位 枡田雷治(0)

Ladybirds(15歳以下の女子)

15歳以下の女子、Ladybirdsでは、中国出身の12歳、パティ・ゾウが3回のトライで2度のエアーを成功させたが、エデン・ウォラがクリーンなバックサイド・エアリバースで42ポイントを出して圧勝した。

1位 エデン・ウォラ(42)
2位 レイハニ・ゾリック(37)
3位 マリ・アダム(33)
4位 パティ・ゾウ(27)

(染谷たかし)

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