WSLが3日連続で2026年CTのシーズンワイルドカードを発表。
カリッサ・ムーア、ステファニー・ギルモアと続き、遂にジョン・ジョン・フローレンスが復帰を決めた。
ジョン・ジョンは2024年にNo.1シードとして出場した「WSL Finals」で優勝して3度目のワールドタイトルを獲得した後、2025年シーズンの開幕前にCTからの休養を決断。
休養期間はフリーサーフィンや、サーフィンと同じくらい情熱を注いでいるセイルボート「Vela」で家族と南太平洋を探検するなど、競技外の活動に時間を費やしていた。
直近ではYETIと共同制作する新シリーズの撮影を兼ねて弟のネイザン、イヴァンと共にオーストラリアに向けて航海中だ。
まだ33歳という若さを考えれば、今後さらなるワールドタイトル獲得の可能性は十分にある。
「ワイルドカードを与えてくれたWSLには本当に感謝している。家族と一緒に旅をして、新しい波に挑戦する時間は、僕たちにとってずっと夢のような時間だった」
史上最高のサーファーの一人

パイプラインの目の前で育ったジョン・ジョンはグロム時代から寄せられていた期待を裏切らず、18歳でCT入りを果たすと、2012年のブラジル戦で優勝。
年間ランキング4位で後に最大のライバルとなるガブリエル・メディナを抑えてルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
2016年には史上最年少で『THE EDDIE』を制し、同年にワールドタイトルも獲得。
両タイトルを同一年に制した唯一のサーファーとして名を刻んでいる。
ワールドタイトルはライバルのカブリエル、アンディ・アイアンズ、ミック・ファニング、トム・カレンに並ぶ3回。
トリプルクラウンは通算5勝、オリンピックにも2大会連続出場。
母アレクサンドラに育てられたジョン・ジョンは弟のネイザン、イヴァンと共にノースショアを象徴する存在となっている。

ジョン・ジョンは10年以上のキャリアでサーフィン史に残る数々の名勝負を生み出し、パーフェクト10を多数記録。
2024年だけでも2本のパーフェクトライドを決めており、その内の1本となったマーガレットリバーでのライディングはこの波の攻め方そのものを再定義したとも言われている。
同時にロボとの名勝負を制したことでも話題を呼んだ。
「WSL Finals」のフォーマットから以前のフォーマットに戻る2026年CTは4月のベルズから始まり、12月のパイプラインで終了する。
いずれもジョン・ジョンが過去に優勝した実績のある会場であり、特に裏庭とも言えるパイプラインでタイトルが決まることは、彼にとって大きなモチベーションとなるだろう。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)























