37カ国126名が出場している『ISA World Longboard Championship』は大会5日目。
現地時間10月21日も会場のエルサルバドル、エル・スンザルはエンドレスのように波が続き、公式3-5ftレンジのクリーンなグッドコンディション。
メインラウンドのR4、リパチャージラウンドのR6まで進行してファイナルデーを戦う16名が決定した。
国別ではフランスが単独首位に立ち、アメリカが2位に浮上。
フランスとアメリカは3名がまだ残っている。
3位はペルー、4位ブラジルと続く。
日本は全ての選手が敗退して10位に下がっている。
日本代表は全て敗退

Photo: ISA/Pablo Franco
大会4日目終了の時点で日本代表は塚本将也、吉川広夏、田岡なつみの3名が残り、国別ではオーストラリアと同率3位だったが、大会5日目は大きな動きがあった。
まず、メインラウンドR4H1を戦った塚本将也はディフェンディングチャンピオン、フランスのエドゥアルド・デルペーロ、南アフリカのサム・クリスチャンソンに抑えられ、3位でリパチャージR6行きに。
このラウンドはイタイド付近に重なったために波数が少なく、4名全員を合わせても7本しか乗れず、塚本将也と4位になったフランスのルイ・マルシセは僅か1本しか波に乗れなかった。
リパチャージR6H1ではニュージーランドのジャック・タイロ、アメリカのトニー・シルヴァーニ、ブラジルのカルロス・バイーアと争い、4位敗退。
初のISAイベントを11位でフィニッシュした。

Photo: ISA/Pablo Franco

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田岡なつみはリパチャージR4H2を2位通過。
トップはイタリアのジンジャー・カイミ。
吉川広夏はリパチャージR4H4を2位通過。
トップは韓国のスジン・パク。
リパチャージR5H1は二人が同ヒートに重なり、吉川広夏がトップ、田岡なつみが2位で通過した。
リパチャージR6H1は吉川広夏がペルーのマリア・フェルナンダ・レジェス、アメリカのケイトリン・ミケルセン、ブラジルのクロエ・カルモンとファイナルでもおかしくないカードになった。
このヒートは終盤にセットが入ったためにスコアはヒート終了後まで出なかった。
結果、マリアが7.43を出したことで吉川広夏は2位から3位に落ちてしまい、ここで姿を消した。
田岡なつみはリパチャージR6H2でオーストラリアのキラ・モルナー、サモアのシヴ・ジャラード、イングランドのエミリー・カリーと対戦。
序盤は2位につけていたが、バックアップを伸ばせず、3位でフィニッシュした。
吉川広夏、田岡なつみは9位。
日本は国別10位まで下がっている。
苦肉の策でメンズR4を通過したエドゥアルド・デルペーロ

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前記の通り、塚本将也が戦ったメンズR4は苦しい勝負の中、H1はフランスのエドゥアルド・デルペーロ、南アフリカのサム・クリスチャンソンが勝ち上がった。
エドゥアルドに関しては1本目の波を早めにプルアウトして2本目に乗るという異例の戦略をとった。
「エル・スンザルで経験した中で、最も厳しいヒートだったよ。実質5分間のヒートのようなものだったから、他の選手たちがやっていることに応じて、頭の中で多くの異なる戦略が駆け巡っていたんだ。ルイと僕はほぼ同じようなスタートを切った。5分間であっても、1本の大きなスコアを出せば、おそらくそれで十分だろうと考えていたんだよね。でも残り5分の時点に達した時、僕はルイの波の後ろに別の波があることを願っていた。波は無かったから、終了前に2本目のライディングを確実に得るために、すぐにプルアウトしなければならなかったんだ。厳しかったよ。ルイが僕と一緒に勝ち上がれなかったのはすごく残念だけれど、彼はまだリペシャージに残っているし、勝ち上がってくれるはずさ」
リパチャージに回ったチームメイトのルイ・マルシセはR6で今大会で2番目に高いヒートトータルとなる16.27を出してファイナルデーに残った。
なお、今イベントの結果によって獲得できる2027年の『Pan American Games』の出場権はブラジルのアレシャンドレ・エスコバル、アメリカのトニー・シルヴァーニが獲得。
『Pan American Games』で2度も金メダルを獲得しているペルーのピッコロことブノア・クレメンテも南北アメリカ大陸からの上位3名に入ることでクオリファイできる。
メインラウンドR5進出を果たしたのは、塚本将也を倒した上記の2名の他、ブラジルのアレシャンドレ・エスコバル、ペルーのピッコロことブノア・クレメンテの計4名。
リパチャージR7進出を果たしたのは、ニュージーランドのジャック・タイロ、アメリカのトニー・シルヴァーニ。
フランスのルイ・マルシセ、メキシコのジョナサン・メレンドレスの計4名。
フィリピンのロジェリオ・Jr・エスクイエヴェルなどはここで姿を消した。

Photo: ISA/Jersson Barboza

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優勝候補が多数残ったウィメンズ

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ウィメンズサイドは2度の金メダル獲得、昨年の銀メダリスト、フランスのフランスのアリス・レモーンを始め、WSLでカレントリーダーのアメリカのアヴァロン・ガル、プエルトリコのエストーリャ・マルティネス、コスタリカのリア・ディアスと強豪がメインラウンドR5進出を果たした。
中でもアリスはメインラウンドで最高となる15.50のヒートトータルを獲得。
長いノーズライドとレールワークで7.00からスタート。更に今大会最高となる8.50を重ねていた。
「ロングボードにとって素晴らしい波よ。すべての波を楽しんでいるわ。良い波を掴んで、本当に良いサーフィンをまとめることができてすごく嬉しい。私のヒートには本当に多くのセットや波があったので、本当に満足している」
優勝候補の一人だったブラジルのクロエ・カルモンが敗退したため、『Pan American Games』の出場権争いではアメリカのアヴァロンが有利になった。
また、プエルトリコのエストーリャ、コスタリカのリア、アルゼンチンのスルフィエル・ギルは協会の配分を経て暫定的に出場権を獲得済み。
リパチャージR7進出を決めたペルーのマリア・フェルナンダ・レジェスは南北アメリカ大陸の上位3名の枠の他、開催国枠の授与の可能性も残されている。
マリアの他、アメリカのケイトリン・ミケルセン、オーストラリアのキラ・モルナー、サモアのシーブ・ジャラードがリパチャージR7進出を決めている。

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3名の選手が自国に歴史を刻む

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メダル獲得だけが全てではないのがISAイベント。
「参加することに意義がある」というスポーツ本来の理念が根付いている。
韓国のスジン・パクはリパチャージR5まで進み、15位。
韓国で過去最高の記録を更新した。
「夢が叶った瞬間よ。44歳でも、まだ夢を持っている。私は今も成長し、前進しているの。夫、友人たち、そしてチーム。私たちは皆、成長し続け、より良くなるために一生懸命努力しているわ。予想していなかった結果よ。2位通過は素晴らしい。まったく予想していなかった。ああ、どうしよう、泣きそうだわ。波を楽しみ、笑顔を保ち、幸せにサーフィンをしたい。海にいる時、私はとても幸せななのよ」

Photo: ISA/Pablo Franco
ニュージーランドの20歳、ジャック・タイロはリパチャージR7進出でファイナルデーに残っている。
リンデン・ケニングスがが1994年の銀メダルに続いて1996年に7位入賞を果たして以来の結果が保証された。
「前のヒートよりもさらに信じられない気分だよ。ここまで進んだのは今までで一番。自分は4年目。まだ現実感がないね。今年の最大の出来事の一つは、ハカの正しいやり方を本当に知っている人がいたことだったんだ。僕たちはすぐにハカに入り、ハカで大会を開幕して、それをみんなと共有することができた。この大会を通じて、チームとして自分たちの文化をこれほど受け入れることができたのは本当に意味のあることだったよ。このチームにはたくさんのマナ(誇り・威厳)があるから、最高だね。僕たちはただ流れに身を任せているだけだよ」
リパチャージR7進出を果たしたメキシコの23歳、ジョナサン・メレンドレスは、自身の記録である2024年の11位をすでに更新。
2000年のオディロン・オルダスの9位も更新して自身初となる『Pan American Games』の出場権を獲得した。
大会最終日は現地時間10月22日朝7時(日本時間同日22時)にメンズリパチャージR7からスタートする。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/
(染谷たかし)













