子供の頃から親友で良きライバルとして成長を続けている五十嵐カノア、レオナルド・フィオラヴァンティ、ジャック・ロビンソン。
3人がCTで戦っている今、彼らの焦点は常にワールドタイトル。
誰が先に頂点に立つかを考えている。
その3人がRed Bullの公式サイトで映像を公開。
タイトルはずばり、「Who Will Win A World Title First?」
一生の兄弟みたいな絆

2026年7月。
カノアの構想が実際に形になった。
それは「日本のサーファーにCT選手を身近に感じて欲しい」という願い。
CTイベントの間を利用して親友のレオとロボを日本に呼んでイベントが開催された。
そのイベントが無事に終了した後、3人はインドネシアのメンタワイに向かっていた。
「人々は言う、『ねえ、君たちってほら、あのヤングガンみたいな感じだったよね。ビデオでいつも見かけていた子供たちみたいだったのに、今や君たちがツアーにいてワールドタイトルを争っているのを見るなんて正気の沙汰じゃない』みたいに。そういう瞬間に初めて『僕たちは本当にやり遂げたんだ』って実感するんだ。当時、つまり12歳や13歳の子供を誰も本気で相手にしないだろう。そういう夢を実際に叶えられる確率は極めて低い。そして、僕たちのうち1人だけじゃなくて、3人全員だったんだ。僕たちは毎日電話し合うような友情とは違うけれど、一生の兄弟みたいな絆があるんだ」
五十嵐カノア

ベリーの存在

カノア、レオ、ロボの成功の裏にはケリー・スレーターの存在があった。
更にその裏にはQuiksilverのチームマネージャーを務め、ケリーが全盛期に側近としてサポートしたベリーことスティーブン・ベルの存在があった。
ベリーはレオの継父でもある。
ベリーは彼らが子供の頃にケリーなどQuiksilverのトップライダーと一緒に行動させていた。
彼らは12歳でツアーを経験する機会を得たのだ。
CT選手との経験は彼らのコンペティターとしての精神を司ることになる。
16年ぶりのトリップ

フォーマットが変更された今年のCTのスケジュールのお陰で実現した今回のメンタワイのボートトリップ。
彼らが一緒にトリップをするのは、実に16年ぶりだそうだ。
もちろん、波は極上であり、コンテストから解き放たれた彼らのサーフィンは水を得た魚のようだった。
「レオに出会う前にカノアに出会ったと思う。誰もがカノアについて話していて、彼にものすごく勝ちたかったのを覚えている。『このキッズは誰だ?彼と対戦してサーフィンしたい』って思っていたんだ。そして結局、僕はその大会で勝つことになった。ツアーでの最初の年にカノアに数回負けたのを覚えている。彼は常に僕の中の最高のものを引き出してくれると思う」
ジャック・ロビンソン
「育っていく中で、僕の父は絵がすごく上手かったのに僕は描けなかったから、常に大きなもどかしさを抱えていた。頭の中に紙に描きたいものがあるのに描けないという、本当にイライラする感情だった。僕がそれをどこで見つけたかというと、サーフィンを通じてだった。頭の中に描きたいもの、やりたいことがあって、海と波が僕の創造性を世界へと引き出してくれるんだ。だから僕にとってフリーサーフィンとサーフィンは、基本的に自分の体を超えて自分の個性を表現することができるキャンバスなんだ」
五十嵐カノア
「いつだって” もう一つ”を望むものだよね。『もっと大会で勝てば良かった』と思うものだし、もちろんいつだってそう思うに決まっている。そして、僕たちのキャリアを終えることが決して容易ではないというのも紛れもない事実さ。どのアスリートだって、いつだって” もう一つ”を求めるものだからね。もちろんいつだって『もっと』を欲しがるさ。でも、自分のキャリアを終えて失望することなんてないし、これは100%保証できる」
レオナルド・フィオラヴァンティ
もう一つ=『One More』を望む彼らは完璧なメンタワイの波でも暗くなるまで波に乗り続けた…。
「彼らは全員、世界タイトルのために戦うことになる。3人全員が自分たちの運命だと完全に信じ込んでいるんだ。それは彼らが10歳〜15歳の頃から刻み込まれてきた。それを肩に背負い、常にそれを考え続けることは、重荷になり得る。誰が最初にワールドタイトルを獲得すると私が思うか?うーん、私たちが今まさに座っている今日現在の地点で言えば、私なら…」
スティーブン・ベル
(染谷たかし)













