(余裕でSF進出を決めたヤゴ・ドラ) Image: Stab: We like to surf(YouTube)

『Stab High』初日はワールドチャンピオンのヤゴ・ドラが大暴れ

オーストラリアのシドニーにオープンしたばかりの「URBNSURFシドニー」でエアリアルに特化したコンテスト『Stab High』が10月10日、11日に開催。

『Stab High』史上初、ワールドチャンピオンのヤゴ・ドラとモリー・ピックラムの出場に加え、急遽タジ・バロウもワイルドカードで出場と話題性は十分。

初日から『Stab High』の看板ライダーたちも意気盛んに彼らに立ち向かい、マイクパフォーマンスなどエンターテイメント性もあり。
ウェーブプールでのコンテストはCTではなく、『Stab High』の方が将来性があるのでは?と思うような盛り上がりだった。

予選ラウンド

予選ラウンドは全員が同じフィールドで戦うリーダーボード方式。
ライト2本・レフト2本の合計4本のチャンスが与えられ、ベスト1本での上位10名がSFに進出。
残りのサーファーはサドンデスラウンドに回る。

唯一の日本人サーファー、ライジ・マスダがプールサイドから波に直接飛び込むアシッドドロップからストレートエアーをメイク。最初のエアリアルで基準を作り、ファーストクラスでブラジルからやってきたヤゴがコークド・アウト・インディスピンをメイクしてワールドチャンピオンの貫禄を誇示。
このエアリアルには『Stab High』の優勝経験があるエイトン・オズボーンも呆然としていた。

一方、かつてオーストラリアを代表するCTサーファーだったタジは慣れないウェーブプールの波に苦戦してローテーションエアーを1本決めただけだった。

そんな中、カリフォルニアのジークことジェイコブ・セケリーがこの日一番のマイクパフォーマンスを見せた。

「みんな同じようなトリックをやっているよな。ヤゴの逆さになるインディエアーは10年前に見ていたぜ。キックフリップとかもっとクリエイティブになれよ。ワールドチャンピオンなのになんで同じ技をやるんだ?ジュリアンもな。20年もツアーに出ているんだろ。俺が生きているようももっと長く同じ技をやっている。もっと工夫しろ。俺よりずっと才能はあるけど、このプールに10回も来ているんだろ。Stab Highに6回も出場してダブルグラブを繰り返している。もう3回もやっているよな。もちろん、俺もダブルグラブはやるさ。サーフィンってのは自己表現なんだよ。ルールなんて作るな。俺がやりたいことをやらせろって話だ。ジャッジたちも、スーパーマン・エアリバースなんて多分できないだろ? だから俺のエアーを低く評価する前に、試してみろって話だ。ジュリアンに聞いたら「そんなトリック試したこともない。やったこともない」って言うんだ。ジュリアンは世界トップの一人なのにさ。俺なんてカリフォルニアの落ちこぼれVloggerなのに、誰もやってないトリックをやってるんだよ。だから、もっとクリエイティブになろうぜ、みんな。頼むよ。言葉だけじゃなく、行動で示せって話だ。分かった?」

このコメント通り、ジークはスーパーマン・エアリバースを完璧にメイクしてSF行きを決めた。

ヤゴ、ジークの他、ショーン・マナーズ、ノア・ディーン、シェーン・ボーランド、ラスタ・ロブ、ジョエル・ヴォーン、ヒューイ・ヴォーンなどがトップ10入りとなった。

(ヤゴとジュリアンをマイクであおったジークことジェイコブ・セケリー) Image: Stab: We like to surf(YouTube)

サドンデスラウンド

1名のみのSF進出の切符をかけてのサドンデスラウンドは1本勝負。
レフト・ライトを選ぶかはサーファーの判断に委ねられる。

このラウンドで目立っていたのは、マイキー・ライト、ハリー・ブライアント、グレイソン・ヒンリックス、マカナ・フランツマンなど。
結局、SFに進んだのはエイトン・オズボーン。
昨年の静波サーフスタジアム開催の『Stab High』で優勝を決めた時と同じバックサイド・ステイルフィッシュのローテーションをメイクしていた。

現地時間10月11日のファイナルデーもStabmag公式サイトでライブ配信が行われている。
Premium会員のみ視聴可能で、スケジュールは以下。

現地時間 10:00〜16:00
日本時間 12:00〜18:00

Premium会員はちょっと…という方はInstagramをフォローしておくとストーリーで流れてくるので、オススメ。

『Stabmag』公式サイト
https://stabmag.com/

(黒本人志)

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