宮崎県日向市と宮崎市の2イベント構成されている『The Open Surfing 宮崎シリーズ』の初戦、「WSL The Open Surfing 日向プロジュニア」が宮崎県日向市お倉ヶ浜で9月23日よりスタート。本日24日が最終日となり、男子は佐藤利希、女子は松山黎音が優勝を飾った。
この日は男子のクオーターファイナルからスタート。優勝候補の一角だった渡邉壱孔がヒート1で敗退する波乱の中、足立海世や佐藤利希らが順当にラウンドアップした。セミファイナルでは、長沢侑磨がヒート2で3位に終わり、惜しくも決勝進出を逃した。
ファイナルに進んだのは足立海世、佐藤利希、小野里弦、金沢太規の4人。30分ヒートの決勝では、佐藤利希が序盤から4つのターンで7.50ptをマークして主導権を握った。残り2分を切ったところで、2位につけていた足立もプライオリティを使って果敢に仕掛けたが、逆転のスコアには届かず。佐藤は陸へ上がる途中に優勝のアナウンスを聞き、両手でガッツポーズを見せて自らの勝利を祝った。佐藤は9月の「Midas Capital Omaezaki Pro Junior」に続きプロジュニア2連勝。ジュニアランキングもトップとなり、2位に渡邉壱孔、3位に長沢侑磨と続く。


女子はセミファイナルからのスタート。ヒート1では佐藤李と松山黎音が、ヒート2では松野杏莉と鈴木莉珠が勝ち上がり、ファイナル進出を決めた。
迎えた決勝では残り1分を切った場面で、2位につけていた佐藤李が鋭いライディングを決め、7.00ptのスコアで一時トップに浮上。しかし、逆転には5.34が必要だった松山が、試合終了間際にサイズのある波を掴み、掘れ上がるセクションへ完璧に合わせる力強いターンをメイク。スープから出てきた瞬間、思わずガッツポーズが飛び出した。
得点が発表されるまでビーチに緊張感が漂ったが、最終的に松山に逆転勝利のスコアが告げられると、ファイナルを戦った佐藤李、松野、鈴木が松山を祝福。松山は劇的な逆転でWSL初優勝を手にした。


WSLアジアのジュニアランキングでは、今大会2位の佐藤李はトップをキープし、2位に松山黎音、3位に鈴木莉珠となる。
なお、26日からは舞台を宮崎市木崎浜に移し、「WSL QS2,000 The Open Surfing 宮崎プロ」が開幕。新たな戦いに注目が集まる。
WSL The Open Surfing 日向プロジュニア 結果
<女子>
優勝: 松山黎音(JPN)
2位: 佐藤李(JPN)
3位: 松野杏莉(JPN)
4位: 鈴木莉珠(JPN)


<男子>
優勝: 佐藤利希(JPN)
2位: 足立海世(JPN)
3位: 金沢太規(JPN)
4位: 小野里弦(JPN)

