すでに8月27日にウェイティングピリオドに入っている『Lexus WSL Finals Fiji』は2日続けてオフがコールされているが、次の3日間もオフとなり、新しいウネリが入る予報の9月1日の朝7時30分(日本時間の同日朝4時30分)に大会開始24時間前の「イエローアラート」が発動されるかどうかが決まるとWSLが公表した。
「9月1日月曜日まで大会を待機させます。主な理由は、クラウドブレイクはフラットで、非常に強いオンショアの風と雨が降っているからです。8月29日はクラウドブレイクに小さなウネリが届く可能性がありますが、8月30日、31日は非常に小さなウネリしかなく、ほぼフラットなので、発動できません。
大会期間中の最初のイエローアラートが発動される可能性があるのは9月1日。この日、フィジーに新しいウネリが届き始め、4-6ft。5-7ftになる可能性もあります。これにより、現地時間午前7時30分にイエローアラートを発動できます。この日は、クラウドブレイクとレストランツの両方で、選手の2回目の練習セッションとなる可能性もあります。レストランツもこの大会の開催地候補の一つです。9月2日のウネリの予報は、現在10〜15ftの範囲で、短い周期と西寄りの角度を示しています。レストランツのリーフにとって良いスウェルとなりそうです。まだ予報の初期段階です。予報は変わる可能性があるため、月曜日に次回のアップデートをします」
WSLのツアー&コンペティションの代表・レナート・ヒッケル氏
パーフェクトなレストランツで開催の可能性も
『Lexus WSL Finals Fiji』はフィジーのタバルア島にあるクラウドブレイクとレストランツが会場となる。
通常、これまでのフィジー戦はクラウドブレイクで開催されてきたが、過去に何度かレストランツが使用され、CTの歴史に残るようなヒートが繰り返されてきた。
2002年はマイケル・ロー、2005年はケリー・スレーターがレストランツでパーフェクトに近いスコアで優勝。
2013年はジョン・ジョン・フローレンスが19.80とパーフェクトに近いスコアを揃え、他にもジョエル・パーキンソン、ジョーディ・スミスなどが同じレフトでもクラウドブレイクとは違うレストランツのフォローで長いいバレルをメイクしていた。
ウィメンズイベントでは2014年に6ヒートだけ使用されたことがある。
当時のウィメンズは今のようなレベルではなかったため、バレルよりもターン勝負だったが、南アフリカのビアンカ・ベイタンタグを始め、4ヒートで16ポイント以上のエクセレントなヒートスコアを記録していた。
もちろん、クラウドブレイクも世界有数のレフトのバレルだが、レストランツは永遠と続くような長いフェイスとバレルセクション、インサイドの棚でサイズが上がってくることもあり、世界最高のレフトと呼ばれている夢のような波。
今回、ケリーがフィジー入りしているのも、このレストランツを狙いにきていると言われている。
ちなみにタバルア島のダイニングエリアの目の前に位置するため、レストランツと呼ばれている。
つまり、滞在者は食事をしながらパーフェクトなサーフィンを見ることができる観客としても夢のような波。
選手的にもボート上ではなく、島で待機できるので、理想的と言えるだろう。
『Lexus WSL Finals Fiji』のマッチアップ
『Lexus WSL Finals Fiji』のマッチアップは以下。


マッチ3までは2ヒート先取の勝ち上がり、最後のタイトルマッチだけはNo.1シードの選手が1ヒート勝利でワールドタイトルを獲得。下から勝ち上がってきた選手は2ヒート先取でワールドタイトルを獲得するフォーマットになる。
ネクストコールは現地時間9月1日朝7時30分
日本時間の同日朝4時30分。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)