CT第6戦『Bonsoy Gold Coast Pro』開幕を前に、WSLがプロサーフィン50周年の節目となる2026年シーズンのCTフォーマットとスケジュールの大幅な変更を公表した。
最も大きな変更点は、レギュラーシーズンのトップ5によって1日でワールドタイトルを決める「WSLファイナル」が廃止され、パイプラインが最終戦として復活することだ。
細かな変更点はあるが、パイプラインでワールドタイトルが決まる従来のツアーに近い形に戻り、更にVANSとの合意により、伝統の「パイプマスターズ」という名称もツアーに戻ってくる。
レギュラーシーズンとポストシーズン

2026年からは事前に発表されていた通り、ウィメンズのCT出場枠が18名から24名に拡大される。
このボリュームアップによるヒート時間は敗者復活戦の廃止というシンプルな方法で相殺される。
シーズンは全12戦で、4月にベルズから開幕。マーガレットリバー、ゴールドコーストとオーストラリアレッグは3戦用意されている。
その後、エルサルバドル、ブラジル、J-Bay、タヒチ、フィジー、ローワートラッセルズへと続く。
ここまでの9戦が「レギュラーシーズン」に指定され、9戦中のベスト7戦のポイント合計により、メンズ24名、ウィメンズ16名に絞られ、「ポストシーズン」にステージが変わる。
「ポストシーズン」は3戦で構成され、まず「Surf Abu Dhabi」と「ポルトガル」での結果に応じて、上位8名にパイプラインで有利なシードが与えられる。
最終戦となる「パイプマスターズ」は、通常のCTイベントの1.5倍にあたる15,000ポイントが付与され、ここでワールドタイトルが決まる。
なお、今回の大幅な変更は約1年前にWSLの新CEOに就任したライアン・クロスビーによる最初の改革。
ライアンは前任のエリック・ローガンと同じメディア業界の出身だが、細かく言えばエリックはテレビ業界の人で、ライアンはゲームとストリーミング業界(Netflix、Hulu)の人。
ライアンは現在のCTに何が必要で、何が不要かを見極め、選手たちと意見を交換しながら、良い落としどころを見つけたと言えるだろう。
2026年CTスケジュール
【レギュラーシーズン】
CT1: Bells Beach, Victoria, Australia
CT2: Margaret River, Western Australia, Australia
CT3: Snapper Rocks, Queensland, Australia
CT4: Punta Roca, El Salvador
CT5: Saquarema, Brazil
CT6: Jeffreys Bay, South Africa
CT7: Teahupo’o, Tahiti
CT8: Cloudbreak, Fiji
CT9: Lower Trestles, Calif., USA*
【ポストシーズン】
CT10: Surf Abu Dhabi, United Arab Emirates
CT11: Peniche, Portugal
CT12: Pipe Masters, Hawai‘i, USA**
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)