川瀬心那&小林桂が優勝!『Tokunoshima Town Pro QS 2000』

10月17日〜19日に南西諸島で世界自然遺産の島でもある徳之島で『Tokunoshima Town Pro QS 2000』が開催。
今イベントは2023年にWSLプロジュニアが初開催され、今年はQS2.000にグレードアップされて復活した。

世界自然遺産でQSが行われるのは初となる。

会場は徳之島・東部の花徳浜(けどくばま)
イベント期間中はムネ〜カタサイズを維持。
特に2日目はオフショアのグッドコンディションに恵まれていた。

最終日は風の影響が入りながらも大きめのセットも入り、ライト・レフト共にあるコンディションでウィメンズのSFからスタートした。

川瀬心那が今季2勝目

(川瀬心那)

ウィメンズのファイナリストは川瀬心那と芳田花瑚。
SFで川瀬心那は徳之島ローカルの青山湖音、芳田花瑚は奄美大島の山田佳那を共にコンビネーションスコアに追い込んで圧勝していた。
川瀬心那は2023年に徳之島で開催されたプロジュニアで2位になっている。

ヒートは序盤に5.50と3.83をまとめた川瀬心那が主導権を握ぎっていた。芳田花瑚は3.67、後半には4.17を重ねるが、逆転には至らず、最後はプライオリティを持っていた川瀬心那が芳田花瑚をマークして優勝。

(芳田花瑚)

「大好きな徳之島で優勝できて凄く嬉しいです。波が来たり来なかったりする時間帯があったので、できるだけ早めに来た波にテイクオフしてスコアを取れるように意識しました。SFでは1マニューバーで転んでしまったりしたので、そこを修正できて5.50をスコアできたことはとても良かったと思います。でも、その後なかなか良い波を掴めず、スコアは伸ばせなかったです」

「素直にとても嬉しい(宮崎からの連勝)です。今回は三重県で知り合った『イサミさんファミリー』というローカルの方のゲストハウスにお世話になっていて、そこで毎日美味しい島のご飯屋さんに連れていってもらったり、BBQをしたり、ピザ釜でピザを焼いてもらったり、本当に毎日美味しいご飯を食べて凄い自然がある中でサーフィンをしてシュノーケリングをしたり、サンセットを見たり、この徳之島は凄い大好きな場所です。島のみなさんの優しさを凄く感じました」

「みなさんこの暑い中、徳之島はまだ日差しが照りつけていて暑いと思いますが、ビーチまで応援に駆けつけてとても嬉しく思いました。優勝できてとても嬉しいです。このまま集中を切らさず、この先も目標に向かって頑張りたいと思います。応援宜しくお願いします」

川瀬心那は9月に宮崎で開催された『Mera Group Corporation The Open Miyazaki Pro QS2000』に続いて今季2勝目。
ハイグレードの勝利はないため、QSアジアリージョナルのランキングは12位。
CS入りにはこの後3戦続くハイグレードのQSでの上位が必要になる。

小林桂が日本で今季3勝目

メンズサイドは今シーズンからアジアリージョナルに変わり、カレントリーダーになっている小林桂と大阪出身の岡村晃友がファイナルに残った。

このカードは序盤から小林桂のペースとなり、まずは開始直後にライトの波で1ターンの3.67。次にレフトの波でパワフルなファーストターン、チェックターンからフィニッシュまで決めて5.83を重ね、主導権を握る。

小林桂がバックアップスコアを伸ばす中、岡村晃友もバックサイドとなるレフト狙いで中盤に6.10を出すなど反撃するが、終盤には小林桂がフロントサイドとなるライトの波でレイバックを含むスピードあるターンの連続、インサイドまで繋げて6.67とヒートのハイスコアを出してトータル12.50で優勝。
静岡、宮崎、徳之島と日本でのQS2,000で3勝目を決めた。

(小林桂)
(岡村晃友)

「それを聞く(今シーズン3戦優勝)だけで、マジで?って感じですが、自分のサーフィンをファイナルでできて本当に楽しかったです。ステップバイステップ(来年のCS入り)で少しずつ、今回もここ徳之島に初めてきて、本当に良いところでローカルにもお世話になりました。めちゃくちゃ綺麗なところでサーフィンできて、ビーチにはゴミもなく、世界を回っていても、こんな綺麗なところはそんなにないです。ここで大会に出て優勝できて初めて会ったローカルも一杯いて、本当にお世話になりました」

「こういう綺麗なところ。良いフィーリングですね。大会に優勝しても優勝しなくても、本当に良いところに来れて感謝もしますし、サーフィンでこんなところに行けることに本当に感謝したいです。家族、スポンサー、ファンのお陰でここまで来れたので、これからステップバイステップで地道な努力を信じてやっていきたいですね」

「今年は今日からフィリピンに行きます。クラウド9のQS6,000でめちゃくちゃ大切な大会です。クラウド9はライトのバックドアみたいな波です。バレルの波が大好きなので、本当に楽しみです。アジアリージョナルに変わってこういう凄いところ、本当に良いところに行けるのは感謝したいです。アジアリージョナルはベストツアーと世界で言っています。俺もそう思います」

「QS2,000、シーズンで3個目優勝できて本当に嬉しいです。これからステップバイステップで自分のサーフィンをみんなに見せたいです。応援してくださるみなさんいつもありがとうございます。今回は『アミさん』にお世話になりました。スポンサー、家族、ファンのみんな。応援してくれる方が本当に一杯いて、感謝します。ありがとうございます。本当に嬉しいです。次はフィリピン、台湾、フィリピンと3戦連続で試合に出るので、そこで結果を出せるように自分のサーフィンを出せるように頑張るので、応援宜しくお願いします」

10月〜11月はハイグレードのQSイベントが3戦続く。
まずは10月24日〜31日にQS6,000『Siargao International Surfing Cup』がフィリピンのクラウド9で開催される。

『Tokunoshima Town Pro QS 2000』結果

1位 小林桂
2位 岡村晃友
3位 大音凛太、山中海輝

1位 川瀬心那
2位 芳田花瑚
3位 青山湖音、山田佳那

『Tokunoshima Town Pro QS 2000』公式サイト
https://www.tokunoshimatownpro.com/

(黒本人志)

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