現地時間10月15日、ブラジルのサクアレマで開催中のCS第5戦『Banco do Brasil Saquarema Pro』は4日目を迎え、ファイナルデーを戦うベスト8が決定した。
この日はメンズRoun of 32の残りヒートの後、メンズ、ウィメンズ共にRoun of 16が進行。
先週のポルトガル戦では都筑有夢路が今季2度目のQF進出で5位に入ったが、「波乗りジャパン」はチーム一丸となって熱狂的なサーフィンファンがいるブラジルでも快進撃を続け、池田美来と西慶司郎がQF進出を果たした。
また、Roun of 16まで進んだ都筑有夢路はライブランキングでクオリファイ圏内の7位に浮上。
今シーズンのCSはパイプライン、オーストラリアのニューキャッスルと残り2戦。
CTクオリファイが現実的になってきた。
CSルーキーの池田美来が初のQF進出

17歳の池田美来は今シーズンが初のCSチャレンジ。
ここまで最高で17位と結果を残せていなかったが、遂に結果がついてきた。
会場のプライア・デ・イタウナはライト・レフト共にあるが、この日はレフトオンリー。
パリ五輪にも出場したカナダの20歳、サノア・デンプフル=オーリンとのRoun of 16では、開始直後にバックハンドでの4ターンコンボで5.67をスコアしてリード。
中盤にはアンダープライオリティで大きなファーストターンから速いセクションを抜けてホワイトウォーターに1ターン。5.50をスコアしてトータル11.17を揃え、4ポイント止まりだったサノアに圧勝した。
「今日の波は昨日と違いましたが、どの波が良いかは理解していました。楽しかったです。応援ありがとうございます。次のQFにつなげることができました。ちゃんと体調を良くしてサーフィンを万全にして次のヒートも頑張ります」

PHOTO: © WSL/Ana Catarina
池田美来は前日のRoun of 32でここまでのハイエストとなる8.00とヒートトータルでもハイエストの15.17を出している。
史上最年少でCTクオリファイを決めた14歳のティヤ・ゼブラウスキ(FRA)よりも波とのリズムが合っている印象。
次のQFでは姉妹でベスト8入りを決めているハニレ・ゴンサレス・エチャバリ(EUK)とのカードになる。
なお、このラウンドでは都筑有夢路の他、都築虹帆、野中美波が敗退。
9位でにフィニッシュしており、ライブランキングでは都築虹帆が30位、野中美波が27位に浮上。
池田美来は21位に浮上している。
その他、ティヤ・ゼブラウスキ(FRA)、アレナ・ロドリゲス(PER)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ヨランダ・ホプキンス(POR)、エリー・ハリソン(AUS)がQF進出を決めている。



PHOTO: © WSL/Thiago Diz
真っ赤な西慶司郎が2度目のQF進出

CS2年目の西慶司郎はこの日最初と最後と合計2ヒートを戦った。
Roun of 32では強豪のルーク・トンプソン(RSA)、マテウス・ハーディ(BRA)などが入ったカードでカイアス・キング(AUS)と共にトップ通過。

PHOTO: © WSL/Thiago Diz
マンオンマンに変わったRoun of 16ではトレードマークのレッドヘアーとレッドジャージが揃い、CT返り咲きを狙うリアム・オブライエン(AUS)と対戦。
1本目は難しいファーストセクションを抜け、その後に現れたクリティカルセクションでパワフルなターン、クローズセクションも綺麗にメイクして7.17をスコアと最高のスタートを切った。
更に波乗りジャパンの大きな声援をバックに4.83、6.17とスコアを重ね、序盤にトータル13.34をまとめ、5ポイント止まりだったリアムをニード8.17に追い込んで昨年の南アフリカ戦以来、2度目のQF進出を決めた。
「とても嬉しいです。日本のみなさん起きてますかー?朝早く応援ありがとうございます。明日のファイナルデーに進めたので、この調子で精一杯自分の実力を出して優勝したいと思います。応援宜しくお願いします」



PHOTO: © WSL/Ana Catarina
次はイーライ・ハンネマン(HAW)とのヒートで初のSF進出を狙う。
なお、ライブランキングでは21位に浮上している。
その他、サミュエル・プーポ(BRA)、カウアン・コスタ(BRA)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)、ジョーダン・ローラー(AUS)、オスカー・ベリー(AUS)、ウィンター・ヴィンセント(AUS)、カイアス・キング(AUS)がベスト8入り。
ネクストコールは現地時間10月16日の朝6時45分(日本時間の同日18時45分)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)